おぶもいもいさんのマイページ

萌作品

エキスパートレビューアー2023

女性おぶもいもいさん

レビュー数48

ポイント数446

今年度8位

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がっつり…!

まず最初に思ったのは「めちゃくちゃ攻めてる表紙だなー」ということ。
清野先生のエロさがすごい。

そして最初の印象を裏切らない、がっつりエロ!なストーリーでした。
ツンと澄まして山野先生なんて興味無いように見せかけて…からのビッチ全開なセックスは反則級にエロかったです。
暴力的なまでにデカい山野先生のチンコを計算しつつ受け入れる辺りは流石だなと感心すらしました(笑)

実はパートナーが居るとか、学生時代は爛れた性生活をしていたとか。
お話が進むごとに清野先生自身に関することが色々とわかっていきますが、冒頭数ページで清楚な彼の印象はひっくり返されたので、何が明かされても驚くことはありませんでした。
なので、ふたりが良きところに落ち着いてくれたらいいなーという気持ちだけで読めたところはあったかもしれません。

がっつりエロなお話だと割り切って読むことで、細かい部分は気にせずに楽しめた作品でした。

ボディーガードと坊ちゃん

社長令息の鈴と彼のボディーガード・颯斗とのお話。

子供の頃からずっとボディーガードとして側にいて、大学生になった今でも過保護なくらいに守ってくれる颯斗をちょっぴり鬱陶しく思っている鈴。
でも口では強く言っても結局颯斗に守られ慣れているので、彼に甘えているのが丸わかりなんですよね。
そんなところに"お坊ちゃん"らしさが表れているのが可愛らしくてほっこりしました。

ひょんなことからキスをしてしまってそこから少しずつ関係は変わっていきますが、お互い同じ気持ちになるゴールは早い段階で見えている感じなのでハラハラせずに見守れます。
ですが両想いに繋がっていくまでのハプニングが結構強引で、そこはちょっと引っかかりました。

そして鈴の危機感の無さにはかなりヒヤヒヤさせられました。
引き寄せ体質で過去の誘拐未遂だってきっとトラウマになっているはずなのに、その行動はものすごく軽率で。
そんな鈴だからボディーガードが付いているのも納得だけど、颯斗も完璧に守れているわけではないので「専属ボディーガード」という肩書きの仰々しさだけが際立ってしまった気がします。

幸せなところに着地したのは良かったけれども、ボディーガードって何なんだろう…?みたいな疑問がほんのり残ってしまいました。

心が抉られる

佐倉の存在によって妙な方向に動き出すのかと思いきや、彼もまた苦しい思いを抱えていたのを知ってその印象が変わって良かったなー。
…なんて、呑気に思っている場合ではないほどに色んなことが起こっていく2巻。
ぐちゃぐちゃに心がかき乱されました…何がなんだかわからないほどに。

ゲイであること、他と違うこと。それが弾かれたりからかわれたりする理由になっていいはずがないのに。
狭いコミュニティの中では必ずしも自由に生きられるとは限らないことを思い知らされる、本当にツラい展開でした。

大和の苦しさも唯司の苛立ちもリアルに伝わってくるので、読んでいても息が詰まるほど。
どうなってしまうのかハラハラしっぱなしでしたが、この出来事によって大和は成長し前を向くことができるようになるのが素晴らしい。
逃げ道を探すだけじゃなく目を逸らさず向き合ったら、未来が少し明るく見えることに気が付いたのでしょうね。
痛みを知って強くなった大和は本当に格好良かったです。

そして。とにかく土井に腹が立っていたので唯司が殴ってくれて本当にスッとしました。
土井がアレコレしたことによって考えさせられる部分はたくさんあったけど、あまりにも嫌なヤツすぎるのでこの先何があろうと絶対に許したくない人No.1に決定です(笑)

…と、ここまできてもまだBLにはなっておらず、後輩くんの告白で何やら動きがありそう?というところで終わっている2巻。この続き…どうなるんだろう?
いつか完結してくれること心から願って、その日を楽しみに待ちたいと思います。

ぐるぐるまわる

ものすごーく久しぶりに読み返しました。
大好きな作品なのですが、もう最初に読んだ時の記憶がない…。
でもそのおかげで、自身がゲイであることに悩む大和とそれを冷静に分析する唯司の関係を改めて新鮮に考えることができました。

ありふれた言葉ひとつにも受け取り方が違ってくるところにギュッと苦しくなったり、高校生らしい軽いやり取りが微笑ましたかったり。
前に進んでいるようで同じところに立ち止まったままな彼らの日々は、眩しくも切ない。そんな印象でした。

いろんなことをぐるぐる考えてはひとり沈んでいく大和にとって、唯司は良き理解者なのだろうなと感じます。
突き放すでもアツくなるでもない適度な距離感で、話を聞いて笑ってくれて。
そういう人がいてくれる心強さを知って、恋にも前向きになってくれたらいいなーと思っていたのに。

その雰囲気を壊していった佐倉の存在に戸惑い、やり場のない気持ちに震えています…。
2巻ではこの気持ちが消えてくれるような展開になってくれることを祈る…。

RED-LIGHT D コミック

七七七 

乱高下

中国マフィアの龍に犬として拾われた鈴。
主従関係にあるふたりの日々を描いたお話でした。

龍に出会うまでの鈴の過去は結構重たいモノなのに、冒頭から彼は明るさ全開。
ニッコニコしながらボコっているその姿はかなり異様で、人を殴ることも殺すことにも心が動かない人なのかと感じてゾクっとしました。

でも基本的にキャンキャンしているワンコのように無邪気な可愛さがある一方で、心の中に闇を持っているのが見えてくると少しずつ彼の印象も変わっていきます。
鈴が何を考えているのか?というのが明かされていくと龍の思惑もわかるので、そこが繋がっていくのが面白かったです。

洗脳するくらいだから鈴への愛はないのかと思いきや、しっかりと龍の心が鈴に向いているのがわかる結末になんだかホッとしました。

それぞれの感情もストーリー展開も乱高下して目まぐるしい感じではあるのだけど、そこに飲み込まれながら楽しむことができたお話でした。

幼馴染の距離

幼馴染としてこれまでずっと側にいたのに、少しのキッカケで恋を自覚する…
そういうお話ってわりと多いですが、自覚してからのそれぞれの反応が面白くて、先がわかるような展開でもついつい読みたくなってしまいます。

今作のイケメン幼馴染同士の夏生と深祥も「生まれたときから一緒」ぐらいの勢いでずーっと一緒、女の子にもモテモテでそれなりに充実した大学生活を送っていた中で夏生がふと自分の中にある気持ちに気付き、そこからガラリと関係が変わっていく…そんなふたりのお話でした。

誰にも取られたくないから気持ちを伝えたいけれど、拒絶されて幼馴染としても側にいられなくなってしまったらどうしよう…という、幼馴染あるあるな葛藤を挟みつつ、オナニーを手伝わせるという大胆な夏生に驚かされ(笑)
でもそういうパワー系のアピールは嫌いではないので、どうにか上手く気持ちが伝わってくれたらいいなと応援したい気持ちになったのでした。

深祥は何を考えているのかわかりにくくミステリアスなところがあり、本当に夏生のことが好きなの…?みたいな部分もあったけど。
感情に激しく突き動かされる夏生とは対照的だからこその相性の良さがあったのかもしれませんね。

ふたりとも女の子との付き合い方に誠実さが見えなかったのがちょっぴり引っかかってしまいましたが。
なんだかんだ良いところに落ち着いてくれて良かったなと思いました。

運命よりも大切な愛

弁護士として同じ職場で働く渡瀬と結城。
α同士のオメガバースでした。

渡瀬に対してあまりいい印象を持っていなかった結城ですが、街中でΩのフェロモンにあてられるというハプニングからから身体の関係を持つことになり、そのままずるずるセフレのようになってしまったふたり。
わりと早い段階で渡瀬の気持ちは結城へと向いていることがわかるけれど、結構わかりやすくアピールしても結城にはなかなか伝わらないのでヤキモキしながら、セフレ状態が続く中で少しずつ気持ちも変化していく様子を見守るような展開でした。

すんなり感情が交わってくれれば拗れずに両想いになったと思うのだけど、いい感じになりそうなところで渡瀬の運命の番が現れてふたりはすれ違ってしまうことに。
そうなってはじめて自分の気持ちを自覚した結城の諦めた表情がめちゃくちゃ切なかったです。

でも。渡瀬も結城もα同士なので番にはなれないことをお互い理解したうえで、それでも運命には負けたくないという強い想いを持っていたので、結果的に普通にくっつくよりも幸せな結末になっていたのが素敵でした。

王道っぽいところもありながら見どころはバッチリで、とても読み応えのある作品でした。