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エキスパートレビューアー2024

女性1740さん

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またふたりを読めてよかった

悠次と総一の再会幼馴染カプの3巻目。大きな事件や当て馬などは出てこない、日常系のほのぼのさと激しく愛し合うふたりの様子がバランスよく描かれていている秀作です。ふたりの友人たちも彼らを認め、自然に同性愛を受け入れていく様子も描かれています。
沼亀くんが言うように「おふたりの仲睦まじいお姿がまた見れて嬉しいです」という3巻でした。

3巻はただでさえ生活リズムが違うのに、レストランが繁盛して忙しい悠次と会社で頼られて仕事が増える総一がなかなか一緒に過ごせなくなります。すれ違い生活が続きますが、それでも互い不足を補うかわいいふたりが見られます。

そんな中、悠次に店を譲った豊叔父がふたりの家に泊まりに来ます。叔父さんを通して悠次の学生時代の総一に対する切ない想いや苦しさが描かれています。悠次に叔父さんがいてくれてよかったなと思えました。苦しい心の内を聞いてくれる人がいるって嬉しいですよね。

3巻はあっという間に読み終わってしまいます。それでもふたりが幸せそうに変わらず過ごしていてよかった!と再確認できたのでとても満足です。まだまだつづきが読みたいふたりです。

洋くんがかわいい!!


1巻ではずっと情けないエロばかり考えてそうなニートの真海の良さがわかる2巻になっています。
まずは、浬と真海の思い出。足が速くて輝いていた頃の真海と優しくされて恋をした浬。恋する浬のかわいさと幼馴染から抜け出せない切なさがすごくよかったです。
きっと浬が好きだと言えば真海も真剣に考えるんだろうけど、内向的な性格だから言えずにいたんでしょうね。でもずっと恋焦がれているだけの浬も、人魚たちに嫉妬したり影響されたりしてこの先は一歩踏み出すのか楽しみです。

ミステリアスのルイは真海を翻弄して、おじいさんの秘密を聞き出そうとしているようです。昔、おじいさんとなにかあったのかもしれませんね。まだまだルイは謎ばかりです。

2巻のメインは洋くん!かわいいツンデレ人魚です。
洋くんがヤクザの家で育ったことや海の秘宝を手に入れる理由などが描かれています。ヤクザの家にあるであろう海の秘宝を盗み出すために子作りを交換条件にして真海に手伝ってもらいます。そうしているうちに、だんだんとふたりの距離が近づいていきます。洋くんが真海を少しずつ好きになっていく様子や赤面しているのにツンなところがめちゃくちゃかわいいです!

海の秘宝は手にすることはできなかったのですが、洋くんは真海の手を引いてラブホへ!!しかも洋くんは人魚の姿で!!!しかも処女!!もうここはぜひじっくりと見て欲しいです!!
かわいい!えろい!かわいい!!!めちゃくちゃよかった!!

コミックス特典は洋くんが人間の姿でのエッチです。
真海は結局、洋くんが人魚の時も人間の時もろくに最後までできなかったのですが、洋くんは幸せそうだし、まだまだ次がありそうなふたりなので3巻も楽しみです。

変わっていくけど変わらないもの

「僕らの食卓」シリーズも3巻目。付き合った穣と豊の秋と冬の物語です。
穣と豊の間にはいつも種がいます。出会いのきっかけになった穣の年の離れた弟である種がいることでふたりの物語に、さらにいろいろなワクワクやドキドキを見せてくれるのがこの物語の楽しさのひとつでもあります。

「二人で暮らそう」と前巻で終わったので、今巻は一緒に暮らすお話かと思いきや……。
種が大好きなにぃちゃんと離れて暮らすことを理解できず、「ゆたか にぃちゃん とらないで」と号泣したら豊も一緒に泣いてしまいます。ふたりはみんなにとって一番いい方法を考えることにします。こういうところも「やっぱりやめよう」とか「しょうがないよね」とならないところが思いやり溢れたふたりらしいですよね。

なかなか同棲が進展しない中、豊の大学の元同級生に偶然再会します。豊のことを「ゆー君」と呼ぶ神崎は、距離感0でどうも豊のことが好きでした。そんな神崎の告白と涙にもんもんとする穣。豊が魅力的だから他の人に取られたらって心配しちゃうんですよね。

そして穣の誕生祝いにふたりきりでキャンプに行きますが、楽しい旅行のはずだったのに穣が嫉妬したり空回りのいたずらをしたりして豊が怒ってしまいます。ここでふたりを仲直りさせるのはやっぱり料理!失敗をふたりの知恵でアレンジして美味しく食べます。これでこそ「僕らの食卓」ですよね。食卓では幸せが溢れるのがこの作品のよさ。
この作品には、とてもゆったりと贅沢な時間が流れている感じがします。辛いことも苦しいこともたくさんあったふたりだけれども、出会って好きになって互いを信じ合ってこれからずっとふたりは一緒にいるんだろうな、と感じられる素敵な作品です。

また、バイト先で穣を認めてくれていた女性が穣の今までのことを肯定してくれます。とても素敵な言葉でした。自分の経験をプラスに受け入れてくれる大人が親しい人以外にいるって嬉しいですよね。
豊も大人になり穣たちという帰る場所があることで、子ども時代の苦手だった兄へのわだかまりも薄れていきます。
ふたりはそれぞれ一緒に過ごすうちに逞しくなり、心も満たされて、周りの人ともいい関係を保てるようになったりします。これは3巻通してふたりの日々が描かれたから読めたんだと思います。1巻だけで終わらない物語のよさですね。

今巻も種の成長が著しいです。幼い子どもは日々、変わっていきます。にぃちゃんと離れたくないと泣いたりおもらししてにぃちゃんを泣きながら呼んだりしていたのに、最後に穣が就職後に研修で数か月会えなくなると伝えると自分のことよりも穣の心配をします。
これからどんどんふたりも家族も周りも変わっていくけれど、ふたりにとって変わらないものもあります。これからもずっと一緒に仲良く変わっていく季節の中にいるふたりが想像できた、幸せな終わりになっています。

fanfaration! 1 コミック

小嵜 

早くつづきをください!

魂の番に出会った瞬間のふたりの様子から物語ははじまります。それなのに1話の終わりは魂の番からの拒絶。どうなるの??と1話を読んだら続きをすぐに読まなくてはならなくなります。1話から4話、毎話、早くつづきを読みたい!と思える作品でした。

妹に誘われたライブでぼんやりとしている桜里が一瞬で奏に恋に落ちる瞬間や推し活をしてはしゃいだり照れたりする様子はどれもかわいくて愛おしく感じられます。めちゃくちゃかわいいですよね、小嵜先生の描くキャラ!
小嵜先生の絵は淡くてふわふわしていてとってもかわいいです。特に受けは繊細そうで不憫な趣を見せるんですが、実は芯の強い子が多い気がします。この桜里もかわいくて守ってあげたいって思わせるΩだけれども、奏にサイン会場で「もう来ないでくれる?」と言われても「話ができるイベントじゃなければいいよね」と思い歌番組の観覧に行ってしまう強引さがあります。

2話で「突然来られても困るから」と連絡先を交換してこれで恋が進む!と期待したらなんと別のΩが「ただいま」と奏の家へやってきます。すでに相手がいた?それじゃあ、魂の番には会いたくないですよね。しかもその相手は別のアイドルグループa.mの麗。誰もがお似合いだと思えるΩです。

それなのに気軽に桜里に電話してきて「今から会う?」なんて言ってくるんですよね。家に迎えに来た奏の顔がイケメンすぎて!!!もうびっくりですよ。
でもふたりきりの車の中の様子で奏もちゃんと桜里に惹かれているし求めているってわかります。ふたりの言葉少なげながらも相手を想っている感じがすごくキラキラしていてとてもよかったです。このふたりの密会はどのコマもよいのですが、最後に「中入って」「はい」「玄関ね」のミニキャラシーンが大好きです!めちゃくちゃかわいい!!!

3話ではやっと世界一幸せな桜里で終わります。4話は奏の部屋でデートしてキスもするしラブラブマックス!でもここから付き合ってハピエンで終わっちゃうとなんだか物足りなく感じてしまいますよね。
ふたりのラブラブな密会中に麗から連絡があって、奏は麗の元へいくことになります。「ふたりはどういう関係?」と思いながら1巻が終わってしまいました。毎話、つづきが気になる終わり方をしているので、え?早い!もう終わり?という感じであっという間に1巻読み終わってしまいました。
秋から連載再開とのこと、つづきが待ち遠しいです!

新たなムリはなにか?

1巻では交際0日で結婚することになったふたりが反発しながらも愛し合うようになりました。
2巻は新しい環境でそれまで心配したことがないことが不安になりながらも一緒にがんばっていくふたりの過去や伝説の話も知ることができました。
そして3巻、今までの表紙と違って百貴だけが横を向いています。それはなにを暗示しているのか気になりながら読み始めました。

巻頭からラブラブのふたりでしたが、夏休み直前に千景は父親の緊急入院で帰省、百貴は仕事のトラブルで残留することになります。しかも帰省前にふたりはケンカをしてしまい、長距離生活ゆえになかなか仲直りができずにいました。
ふたりとも思い込みがちょっと激しくて読んでいて笑っちゃいますが、本人たちは真剣なんですよね。そんなすれ違ってしまったふたりを友人の田端と吉村が励まそうとしますが、それがまたおかしな方向にいってしまいます。そして相変わらず千景のパパのアドバイスがダメなんですよね(笑 いい人なんだけど、ちょっとズレててかわいいパパ!
それでも離れていてもやっぱり千景も百貴も友人相手に惚気ているし、同じように相手のことを考えてすぎているだけです。
3巻の「ムリ」は長距離生活によるすれ違いなんでしょうか?

でも大丈夫です!ふたりとも相手が大好きだから!再会すればすぐ謝ってすぐイチャイチャします!しかも外で!!百貴がどんどん色っぽくエッチになってました。
エッチ前の仲直りする時にふたりが1発ずつ殴るんですよ。そういうのはダメな人もいるかもしれませんが、なんか「ムリ婚。」のふたりらしいなと思える仲直りの仕方だとわたしは感じました。

また、3巻では「家族」や「幸せ」について考えさせられるセリフがたくさんありました。
結婚した千景にとって一番大切な家族は百貴であること、頼れる肉親がいない田端にとって家族にこだわらなくてもいいと思えること、吉村にとって付き合う相手は男女どちらでもいいないことなど、いろんな多様性が見えました。
きっと千景と百貴の結婚によって周りの友人たちもカミングアウトできたんじゃないでしょうか。
みんなが自分にとっての「最高の幸せ」を見つけることができますように!


でも、3巻で一番気になるのは百貴の友人の田端と上司の秋山さん!
秋山さんが登場する時に「もしや当て馬?」って思っていたのですが、すぐに「田端を狙ってる!!」と気づきます。
ただクズのヤリチンじゃないといいと願っていましたが、どうやらふたりいい感じに
なんと4巻につづくので、千景と百貴の新たなムリはなにかも気になりますが、田端と秋山さんがどうなっていくのかも楽しみです。

ついに終わってしまった!

涼介がMBBのオーディションに合格したので急遽ハリウッドに向かうように伝えてきた社長の登場から下巻ははじまります。涼介を隠すように海外に連れ出す理由はふたりのキスシーンの流失でした。
ここから小島さんの過去・家族の話が語られます。
実家を出た小島さんに家業を継がせようとして家門を守ろうとする兄弟に対して「家門なんてどうでもいい、一番大事なのは人だ」と言い切る小島さん。
かっこいいですよね。言葉も態度も行動も。さすがです。芸能界で飄々と生き抜いてきただけでなく、複雑な家庭内で幼いころから周りとよく見てきたからなんだとここで知りました。
きっと彼なら俳優でなくてもどんな職業や仕事をしても一流になれるんだなと感じました。

涼介に心配かけないように、そして自分がそばにいるせいでこれ以上涼介が傷つけないようにとただ一人で記者会見に臨もうとします。でも涼介だって男で、愛する人を守りたいんですよね、だから小島さんに思いの丈を伝えて説得し、一緒に記者会見場に行きます。「結婚しました」ことを伝えるために!この時の涼介の顔がめちゃくちゃキョトンとしてかわいいんですよね!決め顔の小島さんの腕に包まれて。

「アクマと契約」ってタイトルは最初、悪魔のような小島さんに振り回される涼介がテーマだったと思います。そしていろいろあって最後は、涼介から離れようとする小島さんを説得してプロポーズする涼介にとって「アクマと契約」はふたりの未来への約束だったのではないでしょうか。
涼介、めちゃくちゃかっこよかったです。そしてすごく素敵な言葉でのプロポーズでした。

記者会見後から5年。小島さんは実業を継いでメディアには一切出てこなくなり、涼介はハリウッド映画に何本も主役で活躍する大スターになりました。結婚したとはいえ忙しいふたりは、なかなか会えない日が続いていたようです。そして最後になってやっと小島さんの兄たちとのわだかまりも解けて、主演で電撃復活します!
「僕は小島さんの自慢になりたい」って涼介は言うけれど、小島さんもずっと涼介の自慢でいたいって思っているのが伝わってきた、とてもふたりらしいハピエンになっていました。

全4巻の中で、今巻が一番ふたりの人生が大きく変わったと思いますが、個人的には一番安心した気持ちで読めました。きっとふたりにはもう障害なんて大したことがないと感じられていたので、そういう気持ちで読めたのかもしれません。
全ページ、ふたりが互いを「大好き」「愛してる」って伝わってきた、幸せな1冊になっています。

あー!ついに終わっちゃいましたね、小島さんと涼介の物語。
ふたりが出会ってぶつかり合いながらも恋をして、互いに誇れる俳優・男になりたいと思っていく様子を読んでいくのはとても楽しかったです。小島さんがずっとかっこよくて涼介はずっとかわいくて、でもふたりとも素晴らしい俳優になってどんどん互いを高めていく様子が大好きでした。
そしてふたりを見守る社長も土屋さんもとても素敵でした。事務所の稼ぎ頭と絶賛売り出し中の俳優ふたりが恋愛、しかも同性同士。事務所にとってはリスクしかないのにちゃんとふたりの言葉を聞いてふたりの気持ちを尊重してくれていましたよね。きっと小島さんと涼介も素敵な人だからでしょうね。

ハピエンの後の描き下しのエッチがとてもとてもかわいいのでぜひお楽しみください!
桃とバナナのツルン、必見です!

食べられちゃうのは人間?鬼?

「食べてもおいしくありません」を読んでいなくても楽しめる作品になっています。今回は人間×鬼になります。

大喰は巨ツノと評判だけれども実は豆つぶサイズのツノ。そんな大喰に「人間を食べれば巨ツノになる」と近づいていくる赤石は、鬼ばかりいる世界ではあまりいない人間でした。
なにかとかまってきて、抱き付いたり自分の指を食べさせたりする大石から漂ってくる甘くおいしそうな匂いに我慢できない大喰。そんな大喰のおいしく赤石の指やプリンを食べる顔がめちゃくちゃかわいいんですよ。赤石もそんな大喰の顔を見てすごく幸せそうです(たぶん性的に興奮してますね)。

鬼にとって「食べる」ことは最大の愛情表現なので、大喰は赤石に「食べていい」と言われても一生懸命我慢するんですが、赤石の匂いを嗅ぐだけでメロメロになっていきます。
そんな大喰に真砂という巨ツノが同じ巨ツノだからと言って突っかかってきます。真砂は当て馬ほどの設定ではないのですが、ふたりが近づいて好きな気持ちに気づくきっかけになるキャラです。
大きさの勝負をしたいと迫ってきた真砂に対して、なぜか赤石がムキになってツノを見せる約束をしてしまいます。そんなふたりのわちゃわかちゃを見て、巨ツノの真砂に赤石の人間の匂いがおいしそうだとバレたくないと大喰は思います。ここから大喰の好きという気持ちがあふれ出てきます。
山田2丁目先生の描く受けはほんとにみんなチョロいですよね!ちょっと自意識過剰なところもかわいくて愛おしい!!そんな受けをめちゃくちゃ執着してドロッドロにしちゃう攻めの囲い込みのおもしろさ。今作も赤石が1話の初対面からベッタベッタの執着を見せてきます。本人はツノにだけ執着しているつもりだけど、かわいすぎる大喰の魅力に実はまんまとハマっていきます。

そしてふたりは巨ツノを出すためにえっちをするのですが、最初は赤石がリードしてかわいく恥ずかしがっていた大喰がだんだん鬼らしくなっていきます。赤石が攻めで大喰が受けなんですが……。さて食べられちゃったのは人間?鬼?どちらなんでしょうかね!

そこからふたりの気持ちがだんだんと溢れ出してきて、バカップルまっしぐらの展開になってきます。楽しくてかわいくてこれぞ山田2丁目先生のラブコメでした。
2度目のえっちはもうたまらないです!ふたりがデロデロで大好きいっぱいのかわいいえっちにあなっています。ほんとに期待を裏切らない楽しさでした。ぜひお楽しみください!

めちゃくちゃかわいかった!

デュラハンってなんぞや?と思ったら「首無しの騎乗者」で頭部のない男性の胴体の姿で、生きたように馬に乗り、首級を手に持つか胸元に抱えている妖精とのこと。ああ、見たことある!となりました。そこにBL?気になって発売日に購入。1ページ目に漫画の中でのウィキみたいなのが詳しく書かれているのでそこで知ることもできます。
背筋先生は「甘噛みをきみに」のケモ耳がかわいくて好きだったので、きっと今作もかわいい作品になると期待しました。

亜人のいる世界。オンラインゲームで出会い仲良くなって、一緒にVチューバーになったハリとアミ。ハリはいつからかアミに恋をしています。ずっとデュラハンに会いたいと思っていたハリにアミは自分がデュラハンだと正体を明かします。その時のシーンがすごく綺麗で、ふたりの様子がかわいくて、この作品はぜったいに好きになると思いました。

アミの仕事が忙しくなる前に動画を撮り貯めしようとアミの部屋で一緒に過ごすふたり。動画を撮り終わってもゲーム好きなふたりは、ゲームをして負けたら相手の好きなところを言うという罰ゲーム、そして100勝したらなんでも言うことを聞くというご褒美つきで対戦をします。
互いに相手の好きなところを言っていくのですが、それがもういちゃいちゃにしか見えないんですよね。意識しているハリと普段とあまり変わらないアミですが、それは漫画がハリ視点から。ぜったいにアミも意識していたはずなんですよね。

100勝したハリは思わずアリにキスしそうになりますが、避けないアリの目を見て首筋にキスをします。ここでタイトル回収なんですが、すごくよかったです!コマ割りとか目の表情とか手の甲とかすごく語ってくるんですよね。かわいかった!!

そして次はハリの仕事が忙しくなり、やっと会えたふたりはVlog撮影のために一緒に旅行へ行きます。もうデートです。ハリも「完全にデート」って浮かれてるし。楽しく仲良く動画を撮っていくふたりは、夜の海辺で相手への感謝や好きなところを語っていきます。暗いから横に座っているから伝えられることもあるのかな?でも告白後は、デュラハンだから互いの顔をちゃんと見合わせて語り合うこともできるというとてもいいシーンになっています。

晴れて恋人になったふたりは、びっくりすると首が落ちちゃうアリと一緒に恋人の距離を慣れるように過ごしていきます。
デュラハンならではのキスシーンやキラキラしたえっちシーンなどめちゃくちゃかわいかったです。でも首外れちゃうのでダメな人はダメなシーンかもしれませんね。
受け攻めどっちがしたい?と話した結果アミが受けになるんですが、その時にアミが「俺を抱くハリくんが見たい」って言うんです。そこでああめちゃくちゃアミが好きだ!!って思いました。この作品は毎話、好きなシーンがあってアミがかっこよかったです。
背筋先生の話の流れに物語の創り込みやキャラクターの表現などめっちゃ上手くなったと思いました。すみません、上から目線っぽいコメントですが、今までの先生の作品の中で一番大好きになりました!

そしてハリの誕生日にふたりで遊園地デートした夜、ふたりははじめてえっちをします。ここは読んで欲しいです!ネタバレなしのまま読んで「そうきたか!!」と興奮してほしいです!
すっごくよかったです。すっごくかわいかったです。もうそれしか言えませんね!
コミックス1冊、デュラハンだからこそのキラキラとかわいらしさが溢れていました。また、いつも勝負したり驚かせたり男の子同士だからこその恋愛模様が描かれていて、そんなところもとても楽しく読めました。
自分の勘が当たって大好きな作品に出会えました!

足の甲にキスする意味

ハルモト紺先生はいつも新しい世界とアッと驚くラストを読ませてくれます。毎回パターンの違うキャラクターや物語に設定で驚かせてくれる数少ない作家さんだと思います。
今回は同期でライバルのサラリーマン同士です。御曹司でハイスぺの攻めである時藤と地方出身で負けん気の強い受けの早瀬のすれ違いです。

会社の祝典で自分と時藤との格差に不貞腐れ悪酔いした早瀬は、時藤に介抱されます。記憶があいまいでつい自分がゲイだと明かしてしまい、あげくには「俺にごほーししてみろよ」と誘います。酔った早瀬の顔がめちゃくちゃかわいくて、ずっと時藤はイライラしているんですが、このセリフでブチ切れた感じがまたかわいかったです。元々時藤は好きだったんだろうなと読んですぐに感じましたが、真っ先に足の甲を舐めているコマや残されたキスマークがあるので、それを見たらどれだけ夢中なんだろう、今までよっぽど長男として我慢していたんだろうとわかります。こういった描き方もとても美しいし上手いなと思います。

2回目の誘いは時藤から自分の部屋へ誘います。子の時も時藤は執拗に足の甲を舐めたりキスしたりします。好きだ好きだ気づいて俺を見てって読んでいるこちらにすごく伝わってきます。でも早瀬は時藤とセックスしていることに意識しすぎているのか、ちゃんと見えていません。
それでもセフレとして一緒の過ごしていくうちに今まで知らなかった・気づいていなかった互いのことや相手の状況についてわかっていきます。ただ遠巻きに見ているだけじゃ見た目や噂で相手を知った気になっても本当の相手を理解できないんだとつくづく感じました。ハルモト紺先生のキャラ設定、やっぱりすごいですね。
ふたりとも長男として子どもの頃から我慢してきたのでしょうね、誕生日に甘え合える相手がやっとできたみたいで、よかったね!とふたりのことをまとめて抱きしめてあげたくなりました。(迷惑でしょうが)

そこですんなりと告白し合ってハピエンとなるわけもなく、やっぱりすれ違いがきちゃうんですよ。時藤が御曹司だったからゆえの勘違いなんですが、実は御曹司だって幸せであったわけではありませんでした。
ふたりはまったく違うようでしたが、実は同じだったとわかります。「欲しいものは手に入らない」好きなのに好きだからこそ望んじゃいけない、そう思っているふたりがとても切ないです。それは立場だったり男同士だったりが理由なので、BLならではの苦しさですよね。辛い!

でも再びふたりはベッドを共にして、勇気を出して本音を伝え合います。どっちも相手にかっこよく見られたいって思っていたからの思い込みやすれ違いだったのがわかると、それも甘えられない男たちならではのかわいさだと思いました。この辺りはじっくりと読んでください。とても素敵な表情や言葉がたくさんあります。
結局は話し合いですよね。本当の気持ちに好きだと伝えることが大事。周りにも自分にも恋人にも少しわがままになってやりたいことをやれる、それがふたりのハピエンになりました。

ハルモト紺先生の作品はどれも素敵でいつも「これがベスト1だ!」って想いを新作のたびに更新させてくれます。今作も驚かされたし、とってもよかったです。

楽しくて幸せな7巻

ウルジと王都で再会したラムダンは、ラムダンの実家へふたりで里帰りします。
今まで寡黙だったウルジが今までになくラムダンに対する愛情をいろんな言葉や行動を見せてくれます。ずっとおぼっちゃんとして偉そうに生きてきたウルジが、ラムダンと一緒に生きていくためにがんばり、ラムダンの父親に自分の策によって混乱したことを謝ったり村の人たちが困っているのを助けたりします。
また、真面目なおぼっちゃんならではの勘違いでも笑わせてくれます。そんなウルジに対して照れたり嬉しく感じたりしているラムダンの様子もとてもかわいくて、楽しくて幸せにあふれた7巻になっています。

里帰りを終えた別れ際、父親からラムダンとララが拾われた時に身に着けていたおくるみを渡されます。そこに刺繍されていたグリナザ族の模様に気づいたウルジは、何かを予感させます。
それからミンシンの王女もいるブルクティーン家に戻ります。お屋敷でウルジと肩を並べたいラムダンと、ラムダンを少しでも楽にしてやりたいウルジの思いに少しズレがあります。それでも一緒にいたい、好きだというふたりの気持ちがよくわかるので、読んでいてニヤニヤしちゃいます。

ラムダンがウルジに対する好きという気持ちや恥ずかしいところを見せたくないという想いを自分の中で上手く処理できないせいか、思わずウルジに「抱かせてくれ!」と言ってしまうんですが、もうかわいくてしょうがないんですよ!デレです!めちゃくちゃデレてます。
「とにかく!最近ずっとできてなかった」って上に乗ります!ラムダンが積極的!!でもすぐにウルジに主導権を握られてメロメロになってるラムダンもかわいい!!やっぱり幸せな大好き同士のせっせは最高です!!
今回もこのせっせの描かれた39話は電子限定・18禁あります!

そして新しいキャラ、王女の産む跡取りの教育係になるネルの登場です。足が悪いので天才でも国に仕えることができなかったネルは、今でいう発達障害があって人との付き合いが難しい子です。そんなネルですが、ラムダンに懐いていきます。振り回されているラムダンはかわいいし、生き生きしています。お屋敷で浮いている者同士仲良くってことですが、ラムダンがひとりじゃないっていうのはウルジだけじゃなくて読んでいる読者も嬉しいです。

もちろんこのままのわけもなく、最後に不穏な空気によって7巻は終わります。まだまだふたりの物語は続きますね。これからもいろんな困難があるでしょうが、きっとふたりならハピエンを迎えてくれるはずです、何巻まで続いてくれるのか、それも楽しみです。
早く続きが読みたいですね!