また一作。
サノアサヒ先生が、とんでもない救済作品を発表しましたね。
今回の受けは、攻めにイカ焼きと間違えられるズタズタの腕を持つ就職浪人してフリーターのメイク男子の人見。
人見は、自分の容姿にコンプレックスを持っているため、化粧してないと会話どころか外出すらできない。
そんな人見が遡ること二年前。
オープンキャンパスに来ていたDKの茅ヶ崎に一目惚れ。
けれど、目が合った瞬間に怖がられてしまい、失恋してしまう。
卒業したというのに、茅ヶ崎が入学しているだろう年にその茅ヶ崎が参加した映研の新歓に参加。
酔った茅ヶ崎にボロボロの傷跡の腕を見られ、イカ焼きと間違われたリ〇カの痕に食いつかれ、、、
という冒頭。
茅ヶ崎には憧れの人がいて、最終的にそれが誰だったかと判明するオチは、なんとなく流れで想像できるのですが、そこへ至るまでの過程と言いますか。
どうしてイケメンな茅ヶ崎が素朴な格好しているだとか、段々とパズルのピースがはまっていくように明かされていく事実や、性癖。
また、人見にとっての茅ヶ崎という存在に一目惚れしたことにより、その瞬間から今まで、人見が救済されたエピソードなど、
どこか狂気を孕みつつ、人の弱い部分をタブーとしないで丁寧に切り込んで描き、きちんとキャラ全員を救っていくサノ先生の救済技法? は、さすがだなあと思いました。
そして、このテーマで描ききれたのも、さすがレーベルがマーブルさんだからこそだろうなあと、勝手に憶測し、一方的に拍手したいお気持ちとなったすげぇ一冊でした。(上から目線すみません!切腹!!)
そして、えちです。
茅ヶ崎が巨tn…です。
紙コミックスのtn…の修正は、ぐじゃぐじゃの白消しです。
ふたりの子どもで、長男の伊織が誕生し、ルイがお姉ちゃんに♡
カワイイお世話焼きさんが、なにかと伊織の面倒をみてくれ、良きお姉さんぶりを発揮しています。
それゆえ物語の後半では、伊織の初めての発語が、渉(あーむ)で、なかなか自分のことを喋ってくれないことにショックを受けるエピソードが。
また、伊織とルイに関しては、保育園でちょっとした事件が、、、
β地区で、バース性のある人間はめずらしいこともあり、その認識の違いに起きてしまったことで、、、
それから、ストレスにより匂いがなくなってしまった渉。
月イチ、子どもたちを預け、恋人日を設けた甘々デートなふたりや、海のエピソードなど、ほわほわゆるふわ展開には変わらず心温まりましたが、
まさかの立て続けに上記に起こったバース事件はさすがにびっくりしました。
けれど、家族みんなでフォローし合うスタイルが、本当に良きファミリーとなったなあ!と感慨深くもあったし、シオンと悟の関係ももっと読みたかった最終巻でした。
このファミリーよ、永遠に幸せであれ♡!!と読後に強く願った一冊です!
兄の発掘調査を手伝う農家の青年、ハルチカ。
ある日、発掘調査をしていると、古びた箱を発見。
なかから、人が出てきて、自らを戦神の阿修羅だと名乗り、、、?!!
という冒頭。
田舎のスローライフで、阿修羅(ハルチカから、シュラと名付けられる)はすり減っていた自我をハルチカとの同居で取り戻していく、心温まるハートウォームBLなのですが、
戦神は孤独だという立場により、家族に憧れる元々の人格を戦神となったときに無理やり封印してしまい、今回の覚醒とともに二重人格的に登場。
戦神の面と、ちょっぴりえちで甘えたなプリティ人格のプリシュラ、どちらも魅力的でキュン♡としましたし、この人格が後に問題を起こし、シュラ本人が苦悩してハルチカが受け止め、救済するシーンは本当によかったねえ!涙涙
と、ハンカチで目元を拭いた次第でございます。
そして、ハルチカのtnがパンツ越しにも巨tn…と分かって、お主……なかなか、やるなあ(◜ᴗ◝ )/////!
のお気持ちでした✧(どんな気持ちだよ?!!)
ラストでは、ハルチカ兄のスピンオフもありそうな予感があり、まだまだ楽しみが隠れている? あったかい人外BLに、心洗われました♡
付き合いたてのDKカップル、海と陸。
冒頭から、初えちを決行することに燃えている真面目なふたりに、どこかクスッと笑みが溢れつつ、応援したくもなります。
運命的? な一年前の出逢いを描きつつ、どちらが上になるか論争も決着をつけ、今度はどこで初えちをするか問題が勃発し、邪魔者だらけでなかなか到せなくて、
一難去ってまた一難、、
的な展開にすれ違いつつ、ふたりで愛を確かめ合いながら、少しずつ、少ォーーしずつ、ふたりのペースで前へ進んでいく展開が、おバカなふたりっぽくてほっこりいたしました。
終盤では、まさかのドラマっぽい展開にびっくりしますし、まさかの初えちの成功タイミングにもびっくりしますので(え?! ってなります笑)、びっくり展開に要注意でございます!!
個人的には、森羅万象ブラザーズネタや、ヌードモデルエピソードにクスッとさせられました。
どなたでも楽しめる、ちょっぴりおバカで、だいぶカワイイDKBLです!
第2警備団団長だったルイスは、訓練中に倒れてしまい、目が覚めると妊娠四ヵ月だと医師に告げられて、、、
という冒頭。
男性同士でも、皇室の血筋のものと致せば、男でも子が孕めるという設定です。
ルイスはその四ヵ月前、仮面舞踏会に呼ばれ参加。
その帰り、記憶を失くしてしまい、誰と致したのか覚えていない。
翌朝目覚めると、情事の痕跡とともに、明日連絡をくれとメモが。
どうせ一夜の相手だろうし、とそのメモを捨ててしまったルイス。
けれど、四ヵ月後。
その相手の子を孕んでいたルイス。
果たして、
そのお腹の子どもの相手は誰なのか、、
アカデミーの頃から憧れだった第一団長を務める殿下か、はたまた周囲から勧められる大人な公爵か。
また、そこへ絡んでくる〇人事件。
お腹の子どもに関係するどちらかが、その事件の犯人ではないかという結論に至ったルイス。
なにかとルイスは身重なのに、傷だらけになって大丈夫なの?!! と、心配になる展開ばかりですが、そこはファンタジーです。
頭から血を流そうが、蹴られようが、無事にルイスのお子は誕生しますのでご安心あれです(◜ᴗ◝ )
殿下の溺愛ぶりと独占欲つよつよな反面、ルイスが鈍すぎて、これはたしかに殿下へ功労賞を差し上げたいストーリーだなあ、、
と、その苦労と激重愛にスタオベしたくなったタテヨミでした♡
あと、殿下の瞳の色アメジストがキレイで、印象深かったです!
「お前とはッ…絶交だッ!!」
そんな衝撃的な冒頭から始まる今作。
大晴と千冬という、幼なじみでDKのふたりが主役のお話です。
とにかく、めっっっちゃギュッ♡ としたくなるほどかわいくて、ピュアラブでした。
(ホント言うと、るぅ1mm先生の作品は、柔らかい画に反して、なかなかシャープでダークな展開のイメージだったので、いつかどこかのタイミングで読者は奈落の底へ突き落とされるんじゃないかと、某テーマパークのアトラクションのカ〇ブの海賊の冒頭突き落とされるアレさながら、密かに奥歯をそっと噛み締めてその瞬間を待っていたまりあげは)←心の声が長すぎ問題すみません!!汗
では、冒頭の絶交とは?!!
というと、、、
小さい頃に大晴が千冬に言ってくれた、結婚の約束を大晴自身が忘れていて、モテる千冬が誰からの告白も断り、付き合ってくれないことを不思議がるどころか誰かと付き合ってみたらなどと親切心で言ってしまったが故に、勃発してしまったのです。
そこからは一転。
大晴が、千冬へ好きを「何千回も伝える」覚悟で、体当たりでLoveを伝えていくという、
なんとも健気で尊いエピソードでした。
あと、こちらのレビュータイトルにも書きましたが、幼き頃のふたりが遠足に行ったけれど、千冬がお弁当忘れて、大晴がエビフライ分けっこしよう→千冬にとってエビフライが大好きになった過去エピソード(ふたりとも、笑顔が尊いんだァ…///)からの現在視点に戻り、巨大エビフライのぬいぐるみ? が大晴から千冬へプレゼントされたエピソードが最高すぎて、
全まりあげはが泣きました涙涙
こんなにも尊いお話を読まないで、なにを読むっっていうんだ?!!
そして、
背表紙にナンバリングされていたので、まだまだこれ以上に尊いお話が拝めるなんて、ありがたき!!(五体投地)
と、思わされた一冊でした。
あ~~
尊い(しつこい)!!
かわいい(ウザイ、まりあげは)!!!
恋愛をしない主義の広報課の王子様(受け)の椎葉と、その番犬と呼ばれる後輩(攻め)で、恋人と一度付き合い始めると別れを切り出されるまで長く付き合う瀬良との、セ〇レから始まるお話です。
一年前、社運を賭けたプロジェクトの激務中、眠気よりも〇欲のほうが溜まっていた椎葉。
お互い極限状態だった残業中に、瀬良と致してしまう。
男と付き合ったことのない瀬良だったが、椎葉と致して、男も全然アリとなり、その後利害の一致によって関係を続けることになったが、
ある日、瀬良から「本気で好きになったから付き合って」と告白されて、、、
というリーマンラブ♡
好きになったら一途な瀬良ですが、恋愛しない主義の椎葉は、過去の恋愛トラウマが引っかかって頑なに瀬良を拒否します。
が、気づけば瀬良に近寄る女性に大嫉妬の連続。
押して引いての加減がなかなかうまくいかず、椎葉から瀬良を避けたり、また無自覚に過去の男の名を口にしていた椎葉を目の当たりにし、瀬良が椎葉にセ〇レ解消を切り出したり、、、
リーラブな切な展開と、肌色が大好物の腐の民のハートをキュン討ちする一冊でした♡!
攻めのボディラインがやや細身ですので、そういったフォルムがお好きな方にもオススメです!
紙コミックスの修正は、白抜きです。
クールヤンキーの拓と、アイドルのルイとのお話、3巻目です!!
耳が聴こえずらくなっていたルイ。
冒頭は、拓ルイで神社にお参りに行って、お互いのことを祈願。
その帰りに拓が、推しのコラボカフェ(もちろんルイの所属するアイドルグループの!)が当たり、友達と行くとルイ本人に報告。
当然、ルイは張本人が目の前にいるのに、自分とは違う誰かとコラボカフェへ行くことに嫉妬し、、、
という展開。
3巻のお表紙を見ていただけると分かるのですが、とにかくルイの拓への独占欲が強強すぎる一冊で、終始拓がルイに翻弄されているのが最高に笑みが深くなりました♪
基本、まりあげはは、攻めが受けを狂ってるほど好きなのが大好物なのですが、この作品はルイの激重愛が最高すぎて拝んでいたくなるのです。
ですが今巻。
拓の過去のシリアスなトラウマ家族エピソードがあり、人によっては辛く感じる描写もあるかもしれません。
ただ尊いだけでない、こんなシリアスエピソードを抱えてきた拓に突然降り注いだ一筋の光。
これがルイだったという、まさにタイトルの「運命の出会い」に、読み始めた当初よりも重みあるストーリーだったと今更ながら知ったことに、ちょっぴり背を正したくなったまりあげはでした。
これからもぜひ、ルイには拓の行動を制限するくらい愛してほしいです。
好き♡
SNSで大人気だという作品。
男性アイドルグループの一員であるトーヤを全力で推す辰。
ある日、推しが活動終了を発表し、大ショックを受けた辰のバイト先に、まさかのトーヤ本人が登場。
推しに、推される一般人の辰は混乱して、、、
という冒頭。
このお話の面白いところは、攻めの辰にとってアイドルのトーヤはネ申のわけで。
だからこそ、グイグイと距離感つめて辰に好き好きアピールしてくるトーヤに困惑しかなくて、、、
距離感がバグりすぎているトーヤの辰への愛が、とにかく様子おかしくて最高でした♡!!
あと、チョロインな辰に対して、策士な腹黒っぽいトーヤのキャラがぴったりで、読んでいてその駆け引きにキュンが止まりませんでした!!
直接的すぎる濃厚えちシーンはないので、どなたでもお読みいただけるライトな、推しと推すほう(逆転してる?!! いや、トーヤ→辰に関しては最初から恋愛だと作中で言及していたなあ!)の矢印が⇔になっているラブコメがお好きな方に、オススメの一冊です!
帝に仕え治安を担う、徳師集団の若手筆頭を務める怜王。
ある頃から繰り返し見る夢があった。
―― 一緒に幸せな国をつくろう。
そう言ってくれた相手を探すため、怜王は怪奇などから民を救いながら旅をしていた。
そんなある日、淫妖だと名乗る志信という青年と出会う。
正体不明だが、腕っぷしのいい志信と行動をともにすることに。
やがて志信が、玲王の属する左派とは馴染まず遺恨のある、少数精鋭の隠密任務をこなす秘密主義組織の右派のものだと知り、、、
1巻では、恋などしないと決めていた真面目すぎる怜王が志信に惹かれていき、見事に志信のことを好きになっていくまでが描かれています。
が、相反する組織に属するふたり。
とくに正体不明期間が長かった志信に関しては、なにかと身体の不調が垣間見えているが、怜王の前ではなんてことないように振る舞うその様子に、なにか裏がありそうだと予感したまりあげは。
終盤が近付くにつれて、そのまりあげはの不安な予感が的中することに。
そして、その的中した予感がすべて露呈したあとで、冒頭にもどると、怜王の探していた相手とは誰だったのか。
そして、この冒頭はここへ繋がる場面だったのかと知ると、ひどく切なくなり、益々志信側の(志信個人の)事情を知りたくなってしまった所存です。
タイトルにある双星の「双」の部分は、すでに怜王と志信だと判明しています。
だからこそ、離れ離れとなってしまったふたりが、次巻以降でどう再会するのか。
真面目な執着男である怜王の行動が、とても楽しみすぎて仕方ありません!
ファンタジーBLや、真面目だけど受けに恋した瞬間、執着攻めに変貌を遂げた攻めがお好きな方、メインcpの距離がやっと縮んだと思ったら一気に離されて切なすぎる、、涙
という、展開がお好きな方にオススメな一冊です♡!