恋愛が分からない男が運命の相手に出会って初めて人を好きになる!みたいなお話はBLの定番でよく見かけますが、この作品では恋愛感情を持たない指向であるアロマンティックをそのまま尊重して描かれているのが素晴らしいと思います。愛の種類は沢山ありパートナーとの関係性もそれぞれ違っていい。否定されるべきではないというのが話の幹になっていて正に令和のBL!!
そしてアロマンティックと並んで作品のテーマになっているのが宗教2世について。教団側、信者側それぞれの苦しみが描かれていてBLにはイチャラブだけ求めてる!という方には向かないかもしれませんが、お互いの存在や友人達が救いになるストーリーが非常に美しい作品です。