北斗くんの話ばかりして『青と陽炎』2巻のレビューを終えたわけですが、そのまま3巻へと突入しました。
北斗くんの警官コスプレみたいなのがコマを駆け抜けていったように感じますが、幻覚かと思ったら事実だったようです。もう一度きちんと見てきます。
なんかもう、他の方もレビューでおっしゃっていましたが、これはもういっそのこと北斗と鷲介の二人で仲良くしていくのが一番幸せ、ってことはないですか?????
いや、無いんですが。重々承知していますが……。
3巻ラストの花火周辺は、もしやこれは青江冬星さんエンドがあり得てしまうのか……?!?!と読みながらも動悸が凄かったです。
もちろん『はいからさんが通る』は冬星さん派です。もちろん。
太陽の眩しい光の中で告白する北斗くんに対して、夜の優しい混沌の中で告白するのですね、鷲介くんは。
さて。4巻は表紙絵がどうなるのか、もうそこから不安しかありません。こんなにも不安を感じながら読み続けることになるとは。
しかし、もしかするとこの作品、北斗くんを推しても鷲介くんを推しても不安でいっぱいになってしまうことは同じなのではないでしょうか。
真琴くん、なんとまあ罪な男なんでしょう。
『青と陽炎』1巻を読み、その勢い冷めやらぬままに2巻へ突入しました。
3巻までが既に発売されているこのタイミングで読むことができて本当に良かったです。
そうでなければ、え?何この北斗くんのビッグラブに対してのあまりにも報われなさそうな空気感??と、モヤモヤとした行きどころのない哀しみを抱えたまま日々の生活を送る羽目になるところでした。
それにしても北斗くん、君はなんて太陽の下が似合う男なんだ。北斗くんの眩しさに目が灼かれそうでした。
北斗くん、君は優しく熱く朗らかで強い。
しかし、君が強いからといって、どんなことにも耐えられるだろうからといって、君が悲しむような未来はこの私が許さない…!!!です!!!
さて、ちょっと熱くなりすぎました。
なんというか、読んでいて全てが伏線に思えて疑心暗鬼になっています(北斗推しすぎて)。
このまま3巻に行って大丈夫なのでしょうか。
心の準備が必要かもしれません。
こんな……こんな修羅場があるとは……!!?
というのが、初読後の率直な感想です。
え?ちょっとこれちゃんと誰か報われるんですか……??
いやもう。
読む前から三角関係とは聞いておりましたが、三角関係は三角関係でもこんなにも攻めが良い子たちばかりの三角関係、執着とか横恋慕とかのドロドロ泥沼展開よりも余計に苦しみが増す感があります。
お互いをお互いとして認め、物分かりよく「お前の意思を尊重するよ……」みたいなスタンスでありつつ、でもやっぱりその想いを諦めることなんて到底できなくて。
誰かがとんでもなく自己中心的とかサイコパスとかなのであれば、そいつを悪者にできるのに。
そうやって読むことができるのであれば、まだいっそ辛さはマシなのに。
なんとかして皆に救いが訪れることを祈ります。誰一人悲しい想いをすることなく。
(しかし三角関係でそんな未来ってあり得るのでしょうか……???)
続きを今か今かと待っている作品のひとつに、ウノハナ先生のこちら『野良猫にチート』があります。
久々に読み返していたらやはり面白くて…この後の展開、一体どうなるのでしょうか。
まずストーリーのメインに、過去の出来事の謎解きがあります。過去の八一に起こった事件の謎は明かされるのか?八一は無事に復讐を遂げることができるのか?そして八一の特殊能力はどういった理由で発現したのか?
そのあたりはぜひともこれから読みたいところです。
また、その謎解きと同じくらい気になるのが二人の恋路の行方です。
現在「友達をほっとけない振り」をやめたばかりの央甫。でも八一を思うあまり、攻めるに攻めきれない優しさが垣間見えるのがまた良いです…。いや、いつかは思うがままに攻めて欲しいのですが。
そして八一には八一でどうやら央甫への思惑が無いわけでもない様子。
そんな八一の心情が明らかになる瞬間なんて面白くならないわけがないので、それはもう心待ちにしているわけです。
というわけでいつまででも続編を期待してお待ちしております!
前作『今日も憑いてます』で魚井ずみ先生を知り、その丁寧かつ説得力のある心情の描写、緩急豊かなストーリーに心から感銘を受けて今作も読むに至りました。
前作のスピンオフでもある今作『恋と呼ぶには苦くて甘い』こちらも素晴らしく心に残る一作となりました。
魚井先生の二作品に通じるのは、他者との関わり合いを通し、主人公が自らの障壁に対峙する勇気を持つに至る点、かと思います。
人間の成長が、変化が、心を穿つような真摯さで描かれているのです。
一人ではなかなか変えられない、一人ではどうにも解きほぐせない、そんな捻れて絡まった葛藤を、彼らはどうやって見つめ受け入れていくのか。
その過程はきっと楽ではないかもしれないし、大事な誰かを傷つけてしまうことにもなるかもしれない。
一筋縄ではいかない人生。そんな酸いも甘いもあり過ぎる人生の物語を、丁寧でありながらも説明的になりすぎることのない、絶妙なテンポの良さとバランスで楽しむことができる作品でした。
今後も魚井先生の作品を心から楽しみにしています。
魚井ずみ先生の『今日も憑いてます』最近読んだ中で一番面白かった作品です。
何よりも、ストーリーの完成度がめちゃくちゃ高いです。
一人の高校生のコンプレックスに苛まれるさま、そしてある出会いがきっかけとなり、その劣等感に向き合い受け入れ昇華するまでが描かれています。
この内容ならば10巻分くらいあっても良いくらいなのに、それを一冊で過不足なく描き切るという。なんと満足度の高い一冊なのでしょう。
主人公である泰晴くんの心情がとても細やかに描かれており、それによって物語は生き生きとした説得力を伴って展開していきます。
彼の激情が遂に爆発するシーンなど涙なしでは読めませんでした。なんでいつもそうなんだ、なんで俺じゃないんだ、と。
しかし最終的に彼はその「どうせ」や「やっても無理」といったこれまでの負のループから抜け出し、自分の求めるものを掴みに自分の足で歩き出すんですよ…。
これがまたもう……号泣でした……。
人間の出会いと、それによって成長していくさまを描いた素晴らしい作品です。
合間に顔を出す軽やかなコメディシーンも抜群。
本当に読むことができて良かったです。
いやー可愛かったです。
二人して相手が自分のことを好きなんじゃないか……と気にして赤面してるとか、もう。可愛すぎました。
両片想いともまたちょっと違う、「あいつは自分に気があるんじゃないか…?」と悶々としている時間。
お互いがお互いを意識しつつ、でもこれは恋じゃない、恋のはずがない…と自分に言い聞かせているのがまた良いです。
そんな揺れに揺れる気持ちとは裏腹に、なぜかご都合展開が多発するシーンは笑いました。いやなんでだよ。
保健室、図書館、修学旅行……と、これでもかとザ・学生ものの醍醐味!のシチュエーションが散りばめられているのも良かったです。
いつどんなときに読んでも絶対に楽しめること間違いなし。
個人的には、仕事後の疲労した体と心にエナジーをチャージしたいときに読みたい一冊です。
アマミヤ先生の作品は、読むことができる作品に関してはすべて読み、またどの作品も数ヶ月に一度くらいの頻度で読み返しているくらいに大好きです。
心の移り変わる時間の流れを丁寧に描いてくださるさま、髪や目に差し込む光まで感じ取れるような瑞々しさに溢れた絵の数々、お互いがお互いに向ける感情が繊細に表現された台詞、すべて心を潤し優しさで満たしてくれます。何度読んでも本当に良いんですよ…!
この度の新作『午後のみどりで待ち合わせ』もそんな優しさとあたたかさに満ちた作品でした。個人的にはプラトニックで終わっても200%満足したであろうと感じたくらいでした。
相手をずっと忘れないでいる、そのことがこんなにも眩しく切なく感じられるなんて。現実に実際に存在しているどうかは問題ではないのですよね。
千景が認識している限り、レイはそこに存在し続けるのだから。
アマミヤ先生の他作品(『ぼくらのつづき』のからあげや『ロマンスには程遠い』のツナマヨおにぎりなど)と同様に、今作品で出てくるカレーパンが美味しそうで美味しそうで…
明日はカレーパンを買おうと思います。
『ロックンロール』上下巻をまず読み、なんだこの作家さんは!?mememe先生とは??一体なんなんだ!!?とすぐさまこちら『太郎 DON’T ESCAPE!』を手に取るに至りました。
発売時期としてはこちらの作品の方が先だったとのこと。
まずタイトルと表紙のインパクトよ。そしてこのタイトルと表紙の強いオーラに負けず劣らずのインパクトありすぎるストーリーに、あっという間に虜になりました。
普段はあまり受けのキャラクターが可愛らしすぎるような作品は多くは読まないのですが、この作品はそんな人の好みなどまったく意に介さず、すべてを勢いとパワーと着ぐるみで薙ぎ倒してきます。
好みがどうとか言う前に、まずは読んだ方がいい、『太郎 DON’T ESCAPE!』を。
そして新たな世界の扉を開いてみるがいい(と、自分自身に言っています)。
何よりもストーリー展開が面白すぎます。
凄い展開だし冷静に考えると怖すぎる、なのになぜか納得しちゃうし応援しちゃう、そんな恐ろしい説得力で着ぐるみとの出会いを描き切る今作。
今後もmememe先生から目が離せません。
扉絵のオシャレすぎる立ち姿の二人にまず心惹かれ、#00 オープニングで自転車二人乗りのエモさに心を撃ち抜かれ、#01の台詞回しで完全に確信しました。
この作品はもう、絶対に大好きだ、と。
生き生きとした動きのある絵と表情、そこにのせられたテンポの良い台詞の数々。
まず漫画としてとにかく面白く、ページをめくる手が止まりません。
そしてストーリーはとにかくエモい。柔らかで暖かで眩しくて爽やかで、空気感が絶妙です。
佐山が部屋にいるとき、スマホを見ているのではなくかなりの確率で週刊少年マンガを読んでいる、という点がかなりエモ度を加速させている気がします。
佐山の流し目は罪深い。
そんな眩しくきらめくノスタルジーを醸し出しながらも、その話のつくりや家族、友達など二人を取り巻く人々の在り方は限りなく令和の時代にあります。
なんですかこれは。もう最高です。
エモと令和の完全なる融合。
私はきっとずっとこういう漫画を読みたかったんだ、と言っても過言ではない。
また1つ最高の作品に出会えました。