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萌×2作品

女性Othelloさん

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単話ですがギャグ、シリアス、エロが上手くまとまってる

デビューコミックスの「愛日と花嫁」がとてもよかったので、他の作品も読んでみたいなと思って、電子(シーモア)にて配信されていたこちらを購入。

単話ながら、ギャグ、シリアス、エロ要素がバランスよく盛り込まれていて、よくこの短いページ数(41P)にテンポよく捻じ込んだなぁと、感心しました。

短いのでどうしてもキャラの深掘りとしては足りない部分もあるし、駆け足で話しが進んでいく感じはありますが、キャラにもお話自体にもちゃんと個性があって面白かったです。

ストーリーの始まりは、ネカフェを住まいに何でも屋をやっている主人公、薄井優一(24)の元に、彫刻のモデルをして欲しいとの仕事の依頼が舞い込む。
しかし、この依頼主の福澤怜という男が一癖も二癖もある男で……

って感じで、掴みはよくある感じですが、こういう設定っていろんな手順を無理なくすっ飛ばせるからBLとして助かりますよね。

出会ってすぐに裸を見せる、そして造形をするために体に触れる、までの流れがありえない事ではないので無理を感じないし、それ以上の無理難題を提示されたとしても、さらにお金を積まれれば受け入れるという心理もある程度は理解出来ます。

この話の福澤くん(攻)は、その無理難題がぶっ飛んでて笑いました。
優一はネカフェを住まいにしてるぐらいの生活環境だから札束を前にしたら引き受けちゃうんだろうな……

どんな難題かは「内部まで完璧に模倣した人体模型が造りたい」との依頼内容で、察してください(笑)

読み進めて行くと、優一にモデルを依頼した事にも、優一を見つめる表情が、やけに熱っぽく愛しそうなことにも理由があり、彫刻を始めたそもそものきっかけに繋がって行きます。

優一は怪我が理由で夢を諦めた過去があり、今の自分を認めて欲しい、誰かに求められたいという思いが強かったからこそ、福澤の言葉に救われ、福澤の思いも受け入れたくなったんだろうなと思います。

あと「愛日と花嫁」を読んだ時にも思ったんですが、エッチシーンがエロいんですよ。
そこまで肉感的ではないし、描き込みが細かい訳でもないアッサリ目の絵柄なのに、表情や、えっちな擬音文字の入れ方がうまくて、少ないページ数でもちゃんといいエロを読んだという満足感がありました。

単話という点を考えると、ほぼ神なんですが最後だけ、優一が福澤のお金持ちという部分に頼りきってる感じが気になってしまったので萌え2にしました。