メンズデリバリー「つかの間の恋人」のケイの同僚カノンのスピンオフ。
義兄で店長の拓真に密かに想いを寄せながら働く、人気ボーイの奏音。2人が風俗業界で働く事になる経緯が辛いし、気持ちを抑え込んで働く奏音が切なくて。
誰が悪いのでもなくどうしようもなかったのだけれど、せめて家族として繋がっていたいと振る舞う奏音が健気で泣けてくる。はっきり物事を口にしいつも強気に見せてる奏音だけれど、本当はとても繊細で雨の日の記憶にずっと苦しんでいて⋯。
拓真もまた義兄として奏音を守ろうと自分の感情には蓋をしてきて、そんな2人が正面から向き合えるようになるまでを、苦しいけど応援する気持ちで読み進んだよ〜。
つかの間から永遠の恋人へ。めちゃめちゃ良かった。ケイと良平さんにもまた会えて嬉しかった。
若くして成功したIT会社社長のケイティ(圭人)と伝説の投資家ヨッシー(吉井)は20歳差の恋人同士。ヨッシーをオヤジだのウザいだのと言いながらうまく転がしていると思っていたケイティだけど、ある日事故でヨッシーが記憶をなくし自分の事も忘れてしまっていて大きなショックを受ける。
ヨッシーの揺るぎない愛情に安心して甘えていたけど、失ってみて初めてそれがどれ程大きなものだったかわかる。そこでセッの大好きだったヨッシーに体で思い出させようと、奮闘するケイティが健気で泣ける!
あるのが当たり前になると見えなくなりがちな大切なもの。天才同士の秀逸なやりとりが面白く、タイトルの忘れてるけど憶えてるってそういう事か〜!と唸ってしまった。
愛が全て。カリスマヨッシーの心を捉えて離さないケイティ。ネコチャンが一番なのめっちゃ可愛い♡ヨッシーの変態チックでオヤジなところも最高です!
腕は確かなのに人の心がないと言われてしまうコミュ障の医師芥川。亡くなった姉の息子剣人を引き取り育てているけれど、すれ違いは深まるばかり。
そこで剣人の塾講師の八木に「人の心セミナー」を依頼する事になり⋯。
不器用すぎる芥川さん。他人も自分の感情にも疎くて自覚症状がなかったのを、八木先生との触れ合いの中で愛情に目覚めていくのが素敵。そのままそれが八木先生への恋に繋がっていくのも最高だ〜。
ちょっとズレてるけど真っ直ぐな芥川さんの求愛に、八木先生の抱えるトラウマも癒されていって⋯。
剣人も根は素直な良い子で本当は寂しかっただけだから、家族としてしっかり向き合えて良かった。その成長も頼もしい。
大人も子供も会話と触れ合いが大事だ!ポンコツDr.の愛が伝わってとっても嬉しい、笑顔のハピエンに大満足。
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防衛省の官僚柴田はイキガミのドナーと判明し、異動を余儀なくされる。イキガミの春人を懐柔して国のために操るはずが、春人の真っ直ぐで優しい人柄に気持ちが変化していって⋯。
柴田に一目惚れしてしまう純な春人がそれは健気で愛おしく、同時にイキガミとしてその優しさが命取りになる不安が。
春人なりの愛の形の表現だったのだろうけれど、残された柴田の想いに胸が張り裂けそうだ。なぜ柴田が復讐を考えイキガミの自由に拘ったのかが、このスピンオフでよくわかった。
そして柴田を愛した2人目のイキガミ、滝の存在。前作の主人公鬼道と同じ最前線で戦うイキガミの滝だけど、穏やかでのんびりした性格にはとても癒される。そんな滝だからこそ、10年間凍っていた柴田の心を溶かす事ができたのだろう。
愛する人をなくすかもしれない恐怖と、それ以上に一緒にいられる事の幸福感。エピローグのお盆の話「送り火」での春人の登場がまたもう最高だった。山中ヒコ先生素晴らしすぎる。号泣しながら全人類にオススメします!未読の方は読まないと人生損すると思います!!
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最強の生きる人間兵器イキガミ、彼らが命をかけて国を守っている未来社会。
負傷したイキガミを救えるのは、ドナーと呼ばれる唯一の適合者だけ。イキガミ鬼道のドナーとわかった教師の吉野は、その日から生活が一変し⋯。
幼い頃にイキガミとわかり施設で管理教育され育った鬼道。愛を知らず目的も持たず生きてきた彼だけど、吉野に出会い初めていろんな感情を知り変わっていく。
始めは戸惑っていた吉野も鬼道の孤独と痛みを知り、運命共同体となっていくのがものすごく尊い!
血と肉の全てを捧げる生死をかけたパートナーシップは、凄まじい究極の愛。
守るべき存在のできた鬼道は人としてもイキガミとしても成長していくけれど、死と隣り合わせの日々は続く。
防衛省の職員柴田の秘めた計画、イキガミの本当の幸せとは?生きる事、愛する事、ただ一緒に笑って過ごせる時間の大切さ。鬼道と吉野の2人の関係に愛おしさが溢れてたまらなかった。
柴田の抱えている過去も気になるし、涙と共に人として幸せに生きる事の意味を考えさせられた。BLの枠を超えた、素晴らしい世界観のお話。
上下巻まとめて読んだ感想です!
浮気を繰り返し傷つけて恋人律に去られてしまった旭。5年ぶりに再会したら律は事故で記憶を失っていて⋯。
失って初めてわかった律への想いと大切さ、離れた事を後悔していた旭にとって再会できたのは奇跡。
クズな自分は律の傍にいちゃダメだと思いつつ、一緒にいる時間を手放す事もできない。
記憶をなくしていてもまた律が旭を好きになってしまうのが、本能というか胸の底にあるものは消えないのかなと思ったり。
つかの間の穏やかな日々、やがて恐れていたけれど戻る律の記憶!
旭の過去の自分への後悔がとても苦しいけれど、それ以上に律も辛い思いをしていたので、簡単に信じたり許したりできないのもわかる。
新しくなったお互いでまた一から始める事はできるのか⋯めちゃめちゃ切なくてハラハラしながら2人を見守ってしまった。
この恋の顛末をぜひ皆さまにも見届けて欲しい。でん蔵先生初の上下巻最高です!