タイトルを見た時、初めから過保護で甘々なのかと思ったら全然そんなことはなくて、おや?結構ツンツンしてるぞ?って思いながら読み始めました。
歩み寄ろうとするイツキに対して、カイルはなかなか打ち解けてくれず、なのに時折ぼそっと気になる言葉を言ったりと、ちょっとモダモダも感じつつ、二人の心の変化を楽しむことが出来ました。
冒険、ダンジョン、魔法、獣人、魔王、悪魔等、私の好き要素が詰まっていて、始終ワクワクしながら読ませていただきました。
無事思いを伝え合えたわけですけど、まだまだ物語は続きますよね。続きが発刊されるのを期待しつつ待とうと思います。
イツキのもふもふな耳をブラッシング&マッサージしたい……。ああ、でも、心を許している人しか触れないんだった……(泣)
召喚されての転生だったり、それに意図せず巻き込まれたり……は、よくある話だけど、更にそれに巻き込まれたら?というお話です。
運が悪いとしか言いようがない巻き込まれ転生だったのに、ユーヤの素直で明るい性格、あとはチョッピリ流され体質(笑)……のおかげで、重くなりすぎず読み進めることが出来ました。
転生先で出会った、言葉足らずでコミュ障の、バリバリのイケメン。
無口な分行動で示す……のは良いけど、ユーヤの身体が心配になってしまいます。
でもこのルト。強すぎる魔力のせいで、小さな頃から周りとの距離を取らざるを得なくなってしまった結果、人との関わり方を知らずに生きてきた。そりゃコミュ障にもなるよなぁって。
ルトはユーヤ中心に全てが動いてて、溺愛がすぎるだろってくらいのベタベタ。ご馳走様でした。
笑いあり、でも途中は胸がギュッと締め付けられる展開。そして、要所要所のニヤニヤポイント。多分自分の顔を鏡で見たら気持ちが悪かったと思います(汗)
サブキャラのエリクや正太郎、元の世界に戻った芹奈のその後も気になるし。……でもきっと、それぞれ幸せを掴んでるんだろうなと想像出来て、またまたニヤニヤしてしまう私です。
全体的にテンポ良くとても読みやすくて、Rシーンもけっこうあったけど、変にエロすぎず時折クスッと笑えて楽しかったです。(エロ好きだけど、濃すぎるのが続くとお腹いっぱいに……)
峰星ふる先生の表紙絵と挿絵もまた素敵です。途中の挿絵とか萌えるシーンでうはーっと怪しい声が出てしまいました。
あれとかあれとかっ(笑)
緑虫先生、峰星ふる先生、素敵な作品をありがとうございました。