いるいるさんのマイページ

萌×2作品

PREMIUM レビューアー ソムリエ合格

女性いるいるさん

レビュー数60

ポイント数1219

今年度21位

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ふぇち×ぴゅあの幼馴染BL(∩´///`∩)サイコウ

表紙がめっっっちゃ可愛くて一目惚れしました。

ブルー×モノトーン×シルバーの配色と可愛い小物
おしゃれなデザインの中に埋もれる男子高校生…。
めちゃくちゃ好き。可愛い。好き。

んで可愛い顔してるけど"骨格は男の子"ってトコが
少しアンバランスを生んで色気を感じるんですよー。
表紙がホント大好き。可愛くてエッチすぎる。

もちろんお話も可愛かったですヾ(*´∀`*)ノ

幼馴染で両片思いですれ違いっていう王道の中で、
女装が仲を繋ぐけど一方で拗らせる原因にもなる。
タイトルの使い方も上手くてグッときました…!!

評価が迷うところ。
表紙がとにかく好きで神にしたい衝動が…ある…。

でも関係性がエッチ中心に全フリしてる感が強く
そこだけはちょっとザンネンな気もするんだよ…。
(好みによるので好きな人は好きなやつです!)

抑えめの萌2であげます。

さてさて。

受け:貴音
生徒会役員をしている真面目な優等生。
モブ生徒からは「潔癖そう」と思われてます。

攻め:晃佑
見た目が派手なイケメンで女子人気高し。
(学校だとチャラくて遊んでそうな印象だけど)
(貴音とのシーンがほとんどのせいか、)
(思ったよりチャラくないぞ…??ってなった)

幼馴染の晃佑と貴音は中学時代のある日を境に
今までニコイチだった関係が没交渉に変わります。

晃佑への片思いを拗らせてた貴音は
 女の子にはなれないけど妄想なら抱いて貰える
 女の子に擬態して晃佑に抱かれる妄想で072
っていう理由で女装してるんですね。

で、072のあと寝落ちしてたのを
ひょんなことから晃佑に見られてしまいます。

女装がバレてヒヤヒヤする貴音に対し晃佑は、
"貴音の女装を見て勃った"
"性癖を歪ませた責任取って"
と関係を迫ってきてーーーとお話が展開します。


裏表紙にも大きく書かれているんですが、
『ふぇち×ぴゅあBL』の言葉がしっくりきます。
エッチ中心に進むけどベースはピュアなんですね。
誤解してる面はあるけど両片想いですから…!

"責任取って"の女装エッチをしながらも、
触れ合っている時の感情は好きで満たされてて。
でもどちらも自分の片思いだと思い込んでてね。

ふぇち満載の女装エッチを突き詰めながら
ぴゅあぴゅあな片思いしてるアンバランスが良き!
こういうすれ違いはめっちゃ滾りますね╭( ・ㅂ・)و ̑̑

だから晃佑も貴音もめっちゃ可愛いんですよ。
えろえろしてもピュアなので目映いというか。

で。ふぇち方面も色々パターンが出てきて、
制服・チャイナ服・メイド服
セクシーランジェリー・ナース服 と…。
晃佑の好みも加えながら色々エッチしてました。

(貴音がどんな恰好してても勃つんだろうけど)
(性癖が歪んだのは本当なんだろうな~とww)

こやつら…、告白は出来ないくせに
エッチだけは素直すぎるだろーーーー!!!!

とツッコミつつも、
好きを言うのは怖いけど性春なら出来ちゃえる
っていう思春期の拗らせ感も個人的萌えです///

あと萌えポイントとして
貴音の外の顔は潔癖そうな優等生なんだけど、
晃佑だけがエッチな顔を見られる優越感よ…!
ギャップで淫靡さが増すのが良きです(∩´///`∩)

他、2人が没交渉になったキッカケとなる
過去のエピソードも入っていました◎

可愛かった~~~!!!
ふぇち×ぴゅあが詰まった幼馴染BLに大満足。

年下攻めは可愛いけど切なしんどい~!(;ω;)

いや~~~~……。これは難しい。

表紙やタイトルから甘酸っぱい恋を想像してたら
受けさんの生き辛さがヒシヒシと伝わるんですね。

現実逃避という名の自傷行為に感じる点があって、
彼を救うには全ての面において攻めは少し幼くて。

この部分こそが物語の根幹でもあるんですよ。
すれ違いの始まりが切なく重く響いてくるの。
それはわかるの。わかるんだけどッ(;ω;)

「再会ラブストーリー♡」ってほど爽やかさはないし、
だからといって救済物語というほどカタルシスもない。

ーーーとマイナスな感想を書きながらも、
好きか嫌いかで言えば好きッッ!!!なんですよね。
年下攻めがめっちゃ可愛かったし、
受けの不器用さは切なキュンだし、
彼等の中のオリジンを感じる物語性はグッときます。

なんでスッキリしないのかなと考えたんですけど
多分受けの心情は丁寧に語られるんですが、
攻め視点が少し足りなくて解釈不足が原因かなと。
(もうちょい攻めの心の内を見たかった…(;ω;))

感情迷子だけどキャラも関係性も大好きなので
気持ち的にが神寄りの萌え2です。
(好きなの…。マイナス感想してるけど好きなの…)
(自分の感情がわからん…。感情迷子になってる…)


そんなこんなで感情迷走しているヤツの感想です。
解釈足りない部分があると思います。すみません。

受けと攻めの出会いは中学生と高校生です。

子どもに近い中学生と大人に近い高校生。
身長体格差はもちろん、恋愛感情や性的知識など、
全てにおいて2人の間には圧倒的差がありました。

中学生である攻めに対して恋心が芽生えた受け。
罪意識から逃れるのに必死で、必死で、必死で、
この辺りの独白は読んでてとてもしんどかったです。

攻めへの感情を打ち消す為に見知らぬ男に抱かれる。
個人的には自傷行為にも感じました。ツライ…。

大人になって地元を離れ就職した今も、
不安になると抱かれたくなる衝動があって悲しい。
思春期の心の傷が全然癒えてないんですよ…!!!
痛々しいほど切なかったです。

で。BLセオリー的に、
そういうときって攻めが支えになるじゃないですか。

でもこの作品の攻めは恋愛未経験だし、DTだし、
陸上だけで生きてる人なので人生経験も足りず…。
受けが長年拗らせた負の感情を包み込むような余裕はありません。

出来るのは真っ直ぐな感情をぶつけること。
この辺りの年下攻めの可愛さがめっちゃ良いです!
喜怒哀楽が全て顔に出るので可愛いったらもぅ…!

私はちょっと勘違いしてましたね。
攻めも片思いしてて受けに会いに行ったと思ったら
恋愛感情ではなかったのね…!?っていう驚きよ…。

無自覚で恋心はあったんだろうけど、
告白されるまで概念すらなかったぽい反応ですよね?
自身の感情に気付く描写がもう少し欲しかったかな。

あと受けの不安定さはもう大丈夫だと思うけど、
もう1話ラブターンがあれば安心出来た気がします。
ちょっと安心しきれてないのよ…。私は…。

(↑私の感情迷子の原因は多分この2点)

余談ですが、現段階だと作者さんのXで
攻めのアザラシ化などが見られるのでおすすめ。
クロスオーバーとかもあって癒やされます。
めっちゃ可愛い…! (∩´///`∩)

続きが待ち遠しい~!。゚(゚´Д`゚)゚。

2巻は良いところで終わってますが、
作者さんのコメントには3巻完結予定とのこと。

本来の物語の強制力から不穏な気配がするので
続きが待ち遠しくジレジレしてます。ヌヌヌ.。oஇ
早く…ッ!早く…ッッッ!ハァハァハァハァ


さてさて。
晴れて正式に恋人となったアークとユリウス。
ユリウスの気持ちは隠してなかったので、
恋人になったところで既に周知の事実状態w
昔から恋人になる気満々だったのが萌えです!

(ユリウスの家柄の立場は王族に近しい上に)
(アークの兄夫婦も王子×騎士のカップルなので、)
(主従関係で恋人は特に問題ではない世界観っぽい)

いや~~~~…良いですね!

ユリウスは元々アークに対して甘やかな人でしたが、
恋人になったことで溺愛度が更に増してて…!!!
そこに<恋人のキス>が加わるからさ~~~~、
もぅ堪んないんですよ!!萌えが!!ヤバイ!!!

しかし一方のアークは
本来の物語で死ぬ年齢が近づいてきたせいか、
曖昧だった物語の記憶が少しずつ思い出されてーーー。

お邪魔キャラであるリオの動きや、
現王政に不満を抱く者のきな臭い動き。
ユリウスは薬を盛られてるっぽくて…。
少しずつ歯車が狂い始めてるのがしんどくてジリジリする(;ω;)

1巻よりもシリアス度が増していて、
やっぱり冒頭の強制力のまま展開するの…!? (泣)
(やだーッ!溺愛に浸らせてくれー!。゚(゚´Д`゚)゚。)

断片的に見える本来の物語は想像より重そうでした。
転生する前のアークは我儘な悪役とされてましたが、
なにか誤解がありそうな感じがしないでもない…;

敵キャラの策略で悪役にされてた感じもします。
(世話役は転生アークを"人が変わった"と言うけど)
(アークの兄達はそんな風に1度も言ってないのよ)

ってことは今の転生アークも
悪役に仕立て上げられる可能性もある…?(ヤダーッ)

ユリウスの溺愛っぷりをニマニマ楽しんだ者として
誤解やすれ違いで傷つく姿は見たくないぞ(;ω;)
頼むから物語の強制力は消えてくれと願うのみです。

(あとリオもな!!!)
(お邪魔キャラだから仕方ないけど、)
(イラッとするのよ。くそぉ…)

そんなこんなで心穏やかに…とはいきませんが、
2巻はね!初エッチがありますから!!ね!!
身も心も結ばれるカタルシスが良…+゚。*

はぁ…3巻明日発売しませんかね?無理ですか。
続きを楽しみに待っております(;ω;)

結末匂わせにハラハラしつつ相思相愛な主従関係にキュンキュン

こ……ッ、これはッッッッ!!!
異世界モノのイメージがない作家さんだったけど
溺愛スパダリ男前攻めとの親和性が高すぎるッ!

・キラキラ目映い金髪碧眼の顔面偏差値の高さ
・どこまでも甘やかな忠誠を誓う護衛騎士
・何においても受け様最優先…!!!
・美しい所作に加えて敬語で接するお姿*。゚+

2巻の表紙にもなっている攻めのスペック強い。
めちゃんこキュンキュンしながら読みました…!

異世界転生モノの大きな目新しさはないけれど
男性妊娠が可能な世界観が楽しみだし、
物語の強制力がどこまであるのか気になるし、
画面が眼福なので大満足です+゚。*(*´∀`*)*。゚+

ちなみに1・2巻同時発売ですが終わってません。
続きを早く…、早く…。゚(゚´Д`゚)゚。


さてさて。
高校生だった主人公が事故で死にかけたところ、
小説の物語の世界に転生した所から始まります。

本来の小説では殺された悪役に転生したので
生き残るために物語を変えようと奮闘しています。

物語の強制力はどのくらいあるのか?
果たして未来を変えて生き残れるのか?
BがLをしつつ展開していきます。

受け:アークフェルト
転生前は17歳高校生。名前は不明。
元の小説は既読済みでも細かい部分の記憶は曖昧。
ゆえに『この後に○○が起こるのを回避』などの
物語の記憶を使った超絶チート技は出てきません。

元々持っている素朴な人柄と優しさで
とにかく真面目に生きて悪役回避だけしています。

攻め:ユリウス
王家に仕える由緒正しき護衛騎士家系の騎士様。
アークフェルトに仕えることが運命であり、
アークフェルトに仕えることが誇りであり、
アークフェルトに仕えることが最大の喜びでもある。

見た目の美しさも相俟ってキラッキラしてますが、
キラッキラな愛を向ける矛先はアークフェルトのみ。
人柄も立派で素敵な騎士様です。


転生した時のアークフェルトは6歳。
ユリウスは10代後半ぐらいかな…?

1巻では幼い子と少年が出会って、心を通わせて、
日々仲良く過ごす姿がめっっっちゃ可愛かった…!

アークがユリウスに抱っこされてるのとか、
小さいアークに頭を垂れて傅くユリウスの姿とか、
おでこや手の甲に忠誠のチューしてるのとか、
王族主従モノの"良さ"をガッツリ 浴 び ら れ る !

あー好き好き。こういうの大好き。
サイズ感も小さいから微笑ましさもマシマシで良き。
ニマニマしながら読みました(∩´///`∩)

そんで1巻の中盤過ぎたあたりから8年後になり、
一気に成長して男度が上がるギャップも最高で…!
(特にユリウス)
(特にユリウス)
(特にユリウス)←大事なことなので3度

成長って素晴らし~~~~!!!+゚。*(*´∀`*)*。゚+

子ども時代の手の甲にチューは微笑ましいのに
おおきくなってからのチューはやっぱ萌えますね///
同じチューなのにドキドキ感が全く違う(∩´///`∩)

そんなこんなで相思相愛な主従関係の2人。
しかし本来の物語だと全く違うんですね。
冒頭で示唆されている結末の匂わせでは、
アークに剣を向け殺すのはユリウスなのです(;ω;)

物語の強制力次第ではいつか起こる未来。
そしてアークには強敵となる遠縁がいてーーー。
(↑こいつが今のところ個人的にめっちゃ邪魔)

愛し合う2人の未来を祈りつつ物語を追うのが楽しみです。

本編はほぼほぼアーク視点でしたが、
描き下ろしはユリウス視点でたっぷりありました♡
ニッコリ微笑んでいる脳内が覗けて面白かった~!

なんだこの可愛い生き物は…!∑(゚◇゚///)

いや~~…もぅね。可愛い生き物過ぎますね。

どっちがって?攻めも受けもどっちもだよッ!
っていう古いノリツッコミを1人でしながら、
ひたすら可愛い生き物を愛でて萌えながら読みました。

可愛いの2乗ってシンプルに倍になるんじゃなくて
100倍ぐらい威力あるから怖いわ~…恐ろし恐ろし。
(↑まんじゅう怖いやつですもっともっと下さいv)


沢山レビューがあがってますので、
個人的に推したい萌えポイントをば。

まず幼馴染関係。6歳差だから良いんですよ~!
年下攻めが子ども扱いされたくないぐらいの差!
んで年上受けからすると、
いつまで経っても【可愛い弟分】なんですよね。

受けが鈍感っていうのもあるだろうけど、
自分より背が高くても幼い弟ぐらいの扱いしてて
攻め→→→→→←受けぐらいの温度差が良きです!

年下攻めのアプローチが全然効かないんですよね。
甘えんぼで可愛いな~ヨシヨシって躱されちゃう。
全然通じてないの可哀想可愛くて萌え!

この作品の年下攻めがホント可愛くてですね。
ツンデレ番犬型に一途ないじらしさが搭載されて
何もかもがただただ可愛いだけの生き物になって
堪らーん!!ってなります。なりました。

受けの前ではかっこいい顔を保とうとしてるけど、
受けの見えないところでは
口元緩ませて喜びに打ち震えてるところが一押し♡
照れ顔+じわぁ~の擬音が可愛さを加速させてます。

んで子供扱いされるとキレる。コレ大事。
年の差は頑張っても埋められないけれど、
出来ることは対等になろうとする姿が良かったです。

(試し読み部分は家事とか甘えてたので)
(ぶっちゃけちょい不安だったけど杞憂でしたv)

年上受けさんに関しては、
個人的に親友にずっと片思いしてるシチュが好き。
親友から結婚を示唆された時が切な痛くてですね。
傷つき萌え属性持ちにはめっちゃ刺さりました。

でも攻めの存在が痛みを和らげてくれて。

長年片思いしか経験してこなかったんですよね。
でも今は攻めにめいっぱい愛されて、
両想いの幸せや楽しさを初めて知って、
ピカピカに幸せそうに笑う姿にグッときました。

どちらもピュアピュアで可愛くて
根が一途な者同士の可愛さに癒やされるお話です。
夏疲れの心によく効きました+゚。*(*´∀`*)*。゚+

ヒモ攻めの本質を垣間見る表現が上手い

受けの素朴さがグッときます 。
幸田みうさんの作風も相まって可愛さマシマシ。
がんばれがんばれって応援したくなるのです…!

で。
いろいろ重なって心が折れている攻めなので、
楽な方へ流されてヒモ体質に進化した微クズです。
悪い人じゃないけどデリカシーがないのです。

そのせいで受けが傷ついたりしてシンドイけど…!
攻めに対してイラッとする気持ちもあるけども…!

傷つき萌え属性持ちなので萌えたっていうね。
ええ。個人的に大好物のやつなんで。好きです。
(クズに傷つくの見て萌える私がクズ…)

勘違いやすれ違いが切なく沁みて、
再度立ち上がるまでの物語性がすごく良かった。
幸田みうさんの絵と親和性も高くグッときます。


さてさて。

受け:うみ (海)
なんとなくゲイを自覚してるサラリーマン。
仕事と家の往復で趣味などもなく、
自分をつまらない人間だと思ってて切ない。

お人好しが過ぎて逆に危なっかしく、
ちょこっと天然なのかな?と思う部分もありました。

攻め:カイ (海)
人生うまくいかないことにクサクサした結果、
楽な方へ流されて今や立派なヒモです。
一応本職はあるけど開店休業状態になってます。


女に追い出されて行くアテがないカイは、
コインランドリーで出会ったうみに声をかけます。
ヒモの素質を生かして口説き落として居候に成功。

そんなこんなで一緒に生活を始めたんですが。
とあることがキッカケで、
うみはカイと恋人になれたと勘違いしてーーー。


うみの感情がダイレクトに伝わる物語でした。

自分はつまらない人間だと自嘲するうみが、
淡々と送る日々の中で突然始まったカイとの生活。

帰宅すればご飯を作って待っててくれる。
一緒に映画を見て、一緒に休日を過ごす。
そんな普通の日常さえも、
今までにない刺激に溢れてとても楽しいんですね。

楽しくて浮かれてーーーからの勘違いで暗転。

それまで温かさにあふれた素朴な部屋が
一気に無機質な印象に変わるのがだすがだな…と。
うみの悲しみや心の重さが伝わってきました。

で。
カイはすぐに元通りになると思ってるので、
めちゃくちゃデリカシーがないんですよね。
2人の温度差がなんかリアルで刺さる(;ω;)ウウウ

でもカイはヒモだけど真性クズではないので、
この一件で一念発起して動き出すのも印象的でした。
ちゃんとしないとって改心するの良きなんですよー!

印象に残るといえば
カイが真性クズじゃないなと思った場面なんですが、
うみが差し出した1万円札に一瞬戸惑う"間"ですよ。
漫画として引きが上手い…!

色んな感情にも読み取れる表情なんですが、
個人的にはショックを受けてるようにも見えました。
楽しい時間から一気に現実に引き戻されたような…。

お金を受け取る時はヘラヘラ笑顔に戻るんだけど、
一瞬サッと曇った表情がカイの本質なんですよね。

後半でカイの本職へと話が展開したときに、
この時の何とも言えない複雑な表情が附に落ちました。
自分は何をやっているんだと情けなさもあったのかな。

これはあくまで私が感じただけなんですが、
カイという人間は深掘りしがいがあるやもしれません。

また萌えポイントで推したいのが【本命DT】!!!

めっちゃ良い。
ヒモやってたくせに全然役に立たなくて、
ドキドキしちゃって、ぎこちなくて、
DTじゃないのにDT全開な初エッチの栄養度高し!

ニヤニヤしましたねぇ( ´艸`) フフフ
本命DTからしか得られない栄養ってマジあるわ。

オアイコ。 コミック

美山薫子 

人生で大切な人

評価は神寄りです。あとで変更するやも。

表紙が可愛すぎませんか!?(∩´///`∩)
キュンキュンしつつ試し読みへ移ったら、
これまたキュンキュンが止まらーーん!!

個人的に高校生BLが好きってのもあって、
1話目のファーストコンタクトが好きすぎた。

全く交わることがなかった同級生と
ひょんなことから仲良くなってくの良き…。
キッカケなんて些細だったりするんだよね。
可愛い…。とてもとても可愛い…。


さてさて。

攻め:清春
校内カーストトップの中心人物だけど
本当は周りに合わせて流されているだけです。
枠からはみ出ることを恐れてを本音は出さず。

そんな人間関係に息苦しさを感じながらも
状況を変えるほどのエネルギーもなく淡々としてます。

受け:ミズキ
図書委員でいつも黒いマスクを付けています。
(友達は普通にいるみたいだけど、)
(描写としてはいつも1人で登場はしなかった)

飄々とマイペースなようで、
実は誰にも言えない隠し事の重さを感じてます。


ひょんなことで話すようになり、
一緒に過ごす時間が楽しくて楽しくて、
もっと一緒にいたい…
ずっと一緒にいたい…
ってなるんだけど清春には彼女がいるんですね。

清春は彼女といるのはシンドくて。
友達に合わせるのも本当は疲れる。
ミズキといるほうがずっとずっと楽しいんです。

そんなこんなで友情から恋に揺れる様が
甘酸っぱく切なくも可愛さ満載で描かれてます。


清春は彼女は友達の前だとクールなのに、
ミズキの前ではいつも笑顔でワンコになるギャップ。
これが個人的にキュンキュンしました!(∩´///`∩)

ミズキといるのが楽しくて仕方ない感じが伝わり、
読み手の心までときめかせてくれる笑顔が堪らん。
ミズキへの特別感が更に良き!(∩´///`∩)

でもコレってミズキとの物語だから楽しいけど、
友達や彼女に対してはとても失礼なことなんですね。
心のどこかでバカにして一歩引いた態度で下に見て。

そういった部分への切り込みがちゃんとあって、
自分の傲慢さを省みるのがとても良かったです。
高校生の成長点を感じました。

で。清春から見たミズキなんですが、
フラットな思考を持っていて偏見がないんですね。
他人の目を気にしてる清春には目から鱗なんです。

でもミズキ視点になるとそれには理由があって…。

枠をはみ出ないよう"普通"を装ってるミズキと、
他人の目を気にして、他人に流されてきた清春。

元を辿ると案外根っこは同じだったりするのかな…?
なんとなく埋められなかった心の穴を、
出会いによって心が楽になっていくカタルシス良き◎

いや~~~~…もぅめっちゃ好きです。
こういうの大好き。唯一無二って最高。

あの日、出会うことがなければ今も他人のままで、
なんとなく隙間を抱えて生きていたと思うと胸熱。
人生で大切な人に出会った奇跡がグッときます…!

出会えて良かったね!とシンプルに刺さりました////

初えっちは描き下ろしでやっと。
ちなみにアニメイト小冊子もエロエロで、
とにかくミズキがめっちゃえっちでした!
(清春は余裕なしw)
(本命DTっぽくて萌えるやつや!)

だらだら余談:
個人的には大学後が気になる所ですね。
ミズキは就職も東京だろうし、
清春は最初に言ってたまま親の会社…?
就職後もずっと遠距離は厳しくない…?

刹那的な情熱で終わることは無いと思うけど、
でも距離って怖いよ?とリアル思考が過ぎる。ムムム。

ツッコミが足りねぇーーーー!笑

作家買いしている身としては、
いつもと少し毛色が違うテイストが面白かった!

・・・のですが (;´Д`)
帯のラブコメ&アホエロに惹かれた初見さんは
あれ?思ってたんと違う…?ってなるかもです;

岡本K宗澄さんの絵はとにかく美麗なんですよ…!
絵のイメージだけならクールでシリアスみがある。
その絵のままでラブコメ展開は若干テンポの悪さを感じました。

(これギャグなの?笑っていいとこ?)
(って戸惑いがちょっとあったよね…)

少しマイナスなことを書いてしまいましたが、
作家買いしてる身としては新鮮で面白かったです。
ツッコミ不在のラブコメに大笑いで読みました♪

受けの表情が豊かで時々顔芸が出るのも新鮮です。
岡本K宗澄さんの絵で生み出された超美人さんが、
青筋立ててワナワナ歯を食いしばってるだけでなぜか面白い…!

あと真面目な話してる最中なのに
攻めのtんtんが勃ってるのとか。(空気読めw)

攻めも受けもちょっとズレてるとこがあって、
噛み合わないボケ×ボケって感じのラブコメかな?
攻めが受けを溺愛してるのはいつもの安定感です!

読後に一言。
(」°∀°)」{ ツッコミが足りねぇーーーー!笑

評価は☆3.5で萌え2と萌えの間ぐらいかな。
とろ甘なエロスを加味して萌え2で上げます。


さてさて。
学生時代に恋人だった人と再会するお話です。

受け:雪椰
低身長コンプレックスを抱えてますが、
明るくて素直で周囲から可愛がられキャラ。

学生時代に好きだった人に"見られること"が
性的興奮に繋がるようになって拗らせてます。

"見られてて"興奮するのか、
"好きだから"興奮するのか、
違いがわからないまま混乱している恋愛初心者です。

攻め:正親 (チカ)
雪椰の元恋人で昔は雪椰と同じ体格でしたが、
雪椰と別れたショックで身体を鍛えてムキムキに…。

雪椰のことがすっっっっっっっっごい好き。
多分それしか考えてない。
とにかく雪椰が好きって情報しか入ってこない笑


学生時代に雪椰の性癖を狂わせたチカの目線。
大人になって再会し、
またしてもチカの目線に性癖が狂い出す雪椰。
"好き"と"性癖"が混同してパニックを起こしてます。

チカに全て打ち明けてドン引きされるつもりが、
なぜかチカの欲情を煽る結果になって初えっち。
その後はセフレ状態になってしまってーーー。


端的にいえば雪椰が自爆しただけお話ですね!
チカは本当に雪椰のことしか考えてないんだけど、
雪椰は余計な思考が混ざってワー!ギャー!と…。

恋愛初心者ゆえに思考がズレてる雪椰と、
雪椰以外の情報を必要としないマイペースなチカ。
天然みのある2人でボケ同士にしか見えませんw

ホントにね、何度も書くけどね、
「ツッコミが足りねぇーーーー!笑」なんですよ。

2人を見守るポジションの子たちもいるんだけど、
自分で気付きなさいねフフフ…ってスタンスでね。
何にも言わないの!見守るだけ!(マジか…)

そんなこんなで
受けを好きすぎる攻め×恋が分からず暴走する受け
が楽しめました♡既刊の中では毛色が違って良き。

あと描き下ろしの雪椰がめっちゃ可愛かった~!
じわ…っと泣きそうな顔が個人的にツボでした!
あとデビュー作からずっと安定している極上エロスも見逃せません♡

読み終えたところから始まる物語

まるっと1冊かけて
恋と人生のプロローグが描かれている作品でした。
思春期の危うさも含みつつ甘く切なく展開します。

そんで危うい印象はありつつも、
表紙のようなカラッとした夏も似合うんですよね。
相手を想う純粋さが爽やかで甘酸っぱさがあって。

個人的に入り込みづらい点があって☆4ですが
高校生BL大好きマンとしては大満足で読了しました。面白かった!

※攻めも受けもモブとの行為あります注意。
1話目の試し読みが大丈夫なら多分大丈夫。


さてさて。

攻め:七海
陽キャグループにいるノンケ。彼女持ち(だった)。
やんちゃでヤリチンっぽいように見えるけど、
倫理的感覚がキチンとある至って普通の男の子です。

受け:八田守
本人は陰キャを自称してますが、
クラスメイトからは孤高な人と認識されています。
中身はちょっと感覚がズレてる不思議ちゃん…?
倫理観もガバガバで危うさが垣間見えました。

【想い出を、この分厚い小説に乗せて。】
ーーーと帯に書かれている通り、
彼等の出会い・友情・一緒に過ごした季節 etc.
甘く切ない小説の一節をなぞるように展開します。


八田守は高校生の時に小説家デビューしてます。
物語に添えられる小説文章は八田守視点になり、
モノローグは八田守・七海とそれぞれ両視点です。

①八田守 ②七海 ③小説を書いてる時の八田守
結果3視点のモノローグがある状態になるんですね。

この辺が時々ちょっと読みづらかったです。
七海のモノローグのあとに急に八田守に切り替わり、
読み手としても切り替えが追いつかないというか…。
小説としての八田守視点も混ざるから更に入り込みずらい。

私は↑が気になってちょっと萌えが削がれたかな。
それさえ乗り越えたら萌えもあって楽しめました。

個人的に特に好きだったのが…、
お互いにバリバリ意識しまくってる両片想い!!!
「友達になろう!」の言葉に縛られ動けないんです。

距離がめっっちゃ近い…。キス出来るぐらい近い…。
友達の枠は守らななきゃ…。でもでも我慢つらい…。
っていう葛藤!!!焦れったさ!!!

もぅね。夏休みとか実質同棲してますからね。
ご飯作ってる時とかペッタリくっついたりしてて。
でも付き合ってないの!友達は壊したくないの!
でもでも本当はキスしたいしエッチもシたいの!

この距離感たまんないですね。
この期間が一番萌えるかもしれん。

そんで付き合っちゃえばラッブラブなんですよ。
よく今まで我慢出来たね?ってぐらいラブラブ。
特に七海は八田守への愛を惜しまずに注いでる印象がありました。

(八田守は家族のアレコレがあって、)
(いわゆる普通の愛を探している子なので…)
(それを理解してる七海の優しさが温かい…)

でも八田守には七海に言えないことがあって…。
 友達だったら変わらず続いたのか。
 恋人だから壊すしか選択がないのか。
不器用な彼のひとつしか選べない結論が寂しい。
七海の気持ちを考えると涙腺が緩みました。

あ、もちろんハッピーエンドです!大丈夫!

大人だったらもっと選択肢があっただろうけど、
高校生ゆえの刹那的な結論もまた尊いものです。

タイトルにもあるとおり、これはプロローグ。
始まるのはここからなんだと爽やかさを感じました。

全てを捨てて選んだ愛し子との生活

評価は神寄りです。
まさか泣くと思わなかった…。良かった…!

国政を担う攻めが全てを捨てて選んだ愛し子。
攻めは受けを保護して大切に大切に育てて、
受けは攻めの庇護下で無垢にすくすくと成長。

しかし、その間に国力が少しずつ衰退して……。

って感じでお話が展開するんですが、そんな中で、
隠れながら必死で生きる姿に泣けてしまう(;///;)

これ、愛の選択を迫られるお話なんですよ…ッ!
健気愛に弱くて涙腺ガバガバなのでアカンでした。

以下、個人的萌えポイントの吐き出しをば……↓↓
 ・大人な攻め様がすごくカッコイイ
 ・疑似親子の始まりが泣ける
 ・攻めが受けを育てる設定に弱いんだよー!
 ・過保護に育てられた受けの健気さが刺さる
 ・年の差20歳という背徳感
 ・攻めが獣人!狼獣人!╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !
 ・モフモフもある…最高
 ・保護者攻めに萌える質にはドストライクが過ぎる

萌え要素も満載なので好みが同じの方は是非。
めっちゃ良かったー!好き!(∩´///`∩)


さてさて。

攻め:ゼノ 白狼族 (狼獣人)
国王の弟で王位継承1位のお人。
人望が厚く、能力が高く、従えるカリスマ性もある。
国民からの人気も高いので国王からは疎まれてます。

姉弟同然で育った乳母の娘に子どもを託されました。
ゼノは遺言にそって城には戻らずに国を捨てて、
子どもを守りながら森で隠れるように生活しています。

受け:ユキハ アレキサンドライト族
希少な民族の唯一の生き残り。当時2歳。
母親が亡くなる寸前にゼノに預けられて、
ゼノにめいっぱい愛されて育った無垢な子どもです。

ゼノが王太子であることや、
ユキハが希少民族であること、
帰る村は既に滅ぼされたこと、全て知りません。


疑似親子のように生活してきた2人ですが、
ユキハが17歳になって初めて精通を迎えると
少しずつ距離感に変化が出てくるんですね。

子どもの頃のように屈託なく甘えられなくなり、
ゼノもさりげなくユキハから距離を取り始めて。

親子愛から恋愛の自覚、性の目覚め、欲情。
ゆるやかに変化する関係が官能的に描かれています。


まず特筆したいのがゼノの大きな大きな愛情。
大切な人の忘れ形見でもあるユキハへの
惜しみない愛情がとにかく広くてとても深い。

ゼノは狼獣人なので、愛し方も狼の特性があり、
誓った相手は一生モノっていう執着も良きです!
(おおかみさんの番システムめっちゃ好き)

で。国で2番目に偉い人だったけれど、
なんの未練もなくアッサリと捨てるんですよね。

大切な人たちの凄惨な死の痛みを
ユキハを育てながら癒やしていく印象もありました。
ゼノにとってユキハの存在が生きる意味なんですよ。

それほどまでに大切なユキハに対し、
いつしか欲情を抱いて葛藤してるのも良きでした。
側に居たいけど側に居ると苦しい…みたいなやつ。
めっちゃ萌えました。(保護者攻めの葛藤大好き…!)

ユキハは2歳~7歳~17歳と成長過程が見られます。
2歳のユキハが泣いてるシーンは抉られました;;

何も知らないままゼノの庇護下で生きてきたユキハ。
ゼノが与えてくれた森での生活だけが全てで、
純粋無垢さが癒やしであり、同時に切なさも感じる。

何も知らないって罪なんですよね(;///;)
(何も教えないゼノが悪いんだけど…;)

ゼノが王太子と知って、
苦しみながらひとつの決断をするのが刺さります。
気付いたらハタハタと泣きながら読んでいました。

また、表紙も強く印象に残る美しさで大好きです。
色のトーンとかもめっちゃ好み。カッコイイ。