抱えた傷を癒していく、優しいお話でした。
受様の星は、子供の頃の心因性ストレスで首元に現れたアザを気にして隠して見つからないよう生きてきた。
攻様は、星の仕事相手であり、オープンゲイである阿武。
ひょんなことから体を重ねた2人。
星のアザが小さくなる為、と関係を続けるのですが。
子供の頃から『好き』という気持ちの醜い部分を見てきた星は、好きになるのも好きになられるのも怖い。
阿武への好意が誤魔化されきれなくなり、自ら関係を断ち切ることに。
あぁ、不器用でじれったい。
阿武が自分を好きだと言ってくれても、飛び込めない。
「あなたじゃダメ」という言葉をを好きな人から聞かされるのはキツイなぁ(>_<)
トラウマ持ちなのは星だけかと思ってましたが、阿武にも辛い過去が。
好きな人が周囲に優しくても、自分だけの居場所を作って大切にしてくれるのなら。
星が1歩を踏み出せてよかった(*^^*)
人を好きになる幸せを感じられてよかったよかった(*´˘`*)
うぅぅぅん( ; ˘-ω-)
世話焼き体質の受様、七野。
お隣に越してきた元バイオリニストの祐。
正直言って、出会いから祐の態度に七野同様ハァ:( ꐦ´꒳`;):!?でして。
遊び人でもチャラ男でもいいけど、あまりにも勝手だし、七野も隣にいるお相手も何だと思ってるのか。
そもそもお相手の呼び名も失礼過ぎる。
なので、祐が七野からバッサリやられた時は、ハハッざまぁwwwwと心から思いました。
七野を庇って怪我をしたのも当然でしょう。
そもそもあなたのせいなんだもの。
出会った事で2人の成長も見られるのですが、どうしても攻様が好きになれず(>_<)
私の好みではなかったです。
どっちが執事でどっちが坊ちゃん!?と、じーーっと表紙を眺めてたのですが、そうか、どっちも執事だったのか('ω' ;)
裏表紙が坊ちゃんズだったのね。
坊ちゃん至上主義といった坊ちゃんへの愛があふれた執事、七瀬。
かたや、仕事の異動で執事となって2年目の篁。
高校生になると同時に一人暮らしを始めた坊ちゃんズの伊吹と天馬。それに付き添う形でお隣さん同士となった坊ちゃん2人と執事の2人。
執事としてなんだか拗らせてる七瀬が気になる篁。
坊ちゃんズの恋模様があって距離が縮まるのだけど。
坊ちゃんにしか興味なかった恋愛経験ゼロの七瀬がこちらを向いたのを感じた途端、篁ってば七瀬のウブさやピュアさにしり込みしちゃう。
なんでここでヘタレちゃうの~Ψ( 'ω'* )
と、いうのもありましたが、生粋の執事の七瀬にかかれば、手のひらの上でしたかね。
坊ちゃんズが、自分達の恋の為には、誰を味方につければいいのか、どうすれば味方になってくれるのか、よくわかってて笑っちゃいました。
執事、チョロい(*´艸`)
昨年ご逝去された英田サキ先生の追悼特集がくまれた今回。
先生が生み出したキャラクター紹介や今まで掲載されたインタビュー。
先生に送るメッセージや、高階佑先生によるコミカライズ等、色々追悼企画がありました。
まだまだ先生の作品と出会いたかったです。
ご冥福をお祈りします。
杏先生の巻頭カラーによる、釘宮つかさ先生「おしのび王子の政略結婚までの7日間」
ただの受様、攻様として出会った2人が、徐々に心を通わせて、成長していくのが気持ちよかったです。
松岡なつき先生「天才詩人は21世紀の夢をみる」
高遠瑠加先生「初恋という名の猫」
「刑事と灰色の鴉」スピンオフ作品。
未読だったのですが、こちらだけでも大丈夫、
「刑事と灰色の鴉」も読んでみようと思いました(*^^*)
英田サキ先生「Gentle Kiss」
海野幸先生「みんなで市場調査」
犬飼のの先生「東京ディストピア」
まだLoveまでは育ってないまま終わり。
でも、ゆっくりがいい2人なので、これからが楽しみです。
野宮まち先生「特別な君と普通の恋」
キャラ文庫小説大賞第2回佳作受賞作のこちら。
えちまでは描写がなかったですけど、この人は攻略法を調べまくり確認しまくりそう…( ̄▽ ̄;)と想像してにまにましてました。
好きそう♡と手に取りましたが、ゲームの世界は私の理解度が足りてない(´•ω•`)
受様は公爵家三男のルイ。
この世界は妹が好きだったBLゲームであり、自分は悪役令息で主人公マナミの邪魔ばかりしていた存在であることを思い出す。
マナミの好感度を上げる為悪役令息役に徹し、無事マナミが王子の婚約者に選ばれ自分は王都追放。
攻様である辺境伯チェスターの婚約者候補となる。
で、マナミが辺境伯ルートに来た時の為に、チェスターの城でも悪役令息ぶりを披露することに。
ここまで読んで、マナミは王子の婚約者になったんだからそこでハピエンじゃないの!?
辺境伯も攻略しようとするの!?
攻略するならリセットとかするんじゃないの!?
リセットするならルイが嫌われる必要ないのでは!?
と、色々ハテナ•́ω•̀)?が浮かびまして。
だもので、ルイが悪役令息する意味がどうしても理解できず共感できなくって。
ラストのマナミの言葉とかも、イマイチ世界観に納得出来かねまして。
ルイの行動には共感出来ませんでしたが、チェスターはよきかな( ^ᵕ^)
特に言葉を惜しまなくなってからの、情熱的なチェスターはいいですねぇ♡
本編終了後のお話。
ロイはラインハルトがお菓子作りをしている間、周りをウロウロしている模様。
ラインハルトが味見に寛容だから(*^^*)
きっと美味しそうに食べるロイを見るのが嬉しいのでしょうね。
ホットケーキを作ってる最中に、生の生地の味見をしちゃったロイ。
楽しいやり取り(*≧艸≦)
今日もラインハルトが大きな袋を持って厨房へ入ったとの情報を掴み、ロイがいそいそと向かうと今日はダメ、と追い出されてしまう。
ふて寝していると、ラインハルトか迎えてきて、食堂へ入ると大きなフルーツタルトと、ラインハルトの仲間が揃っていて。
誕生日を記録、と言ってしまうロイが悲しくはなったけど、これからは毎年祝ってもらえるね。
最後はただのバカップルのイチャイチャになっていて、とても愉快で幸せそうなショートストーリーでした( ^ᵕ^)
はじめましての作家さま。
こちらのお話、私の萌に刺さりました(≧▽≦)
めっちゃ好き♡
まず、プロローグから切なさが漂い、物語に引き込まれました。
魔族の国を守る結界を、魔王討伐にやって来る勇者達から守ってきた歴代の魔王。
受様は、現魔王。
ある日、人間の王より、勇者と結婚して和平を結びたい、と手紙が届く。
この勇者こそ、攻様であるラインハルト。
魔王と勇者の政略結婚だなんて。
最初は警戒しまくりの魔王ですけど、ラインハルトの屈託のない明るさ、魔王を対等の人として当たり前に接する態度に、なんだか胸も翼もサワサワする。
語られる魔王の真実に胸が痛みました。
魔王って、畏怖される存在じゃなかったの!?
政略結婚にもへぇ、と思いましたが、魔王の在り方にも驚きました。
強力で唯一な兵器で国の為のただの駒でしかないなんて。
そんな孤独と諦念の中で生きてきた魔王。
なのですが。
ツンデレ魔王の最大級の悪口があんぽんたんなのもかわいいし、素晴らしくウブなのなんて、最高にかわいいo(>∀<*)o
ラインハルトに心を許し、いつしか愛情を持つようになった魔王。
魔王と勇者ではなく、ただの一人の個として一緒に生きたいだけなのに。
2人に訪れる危機がこれでもかと次々起こって、もう私はハラハラドキドキしっぱなしでした。
「必ず帰る」という厳かな約束。
魔王の下で「帰ったよ」と告げるラインハルト。
きゅんとジーンとが大洪水(っω<`。)
私の好きな展開で、めっちゃ胸をぎゅー〜って掴まれた!!泣く(;;)
呪いの結界の真実を知ってからの、魔王ロイの決心もよかった。
ただのハピエンで終わらず、今度はちゃんと自分の意思で責任を負う覚悟を持つのが、とてもスッキリしました。
欲を言うなら、次の魔王候補として養育されていたお世継ぎ様と呼ばれていた子のその後までチラリとでいいから教えて欲しかったなぁ。
シリアスながら魔王とラインハルトのコミカルなやり取りは微笑ましく、重くなりすぎない。
何度でも読み返すであろうお気に入りの1冊になりました(*^^*)
溺愛と聞いたら読みたくなるのですよ(*^^*)
受様はベータの陽向、攻様はアルファの一颯。
小学生のクラスメイトで、一颯が家族でアメリカへ帰った後も交友を続けてきた親友。
一颯が日本へ戻ってきて再会を喜んだ後、陽向は後天性オメガと診断されてしまう。
動揺し自分をオメガとして認められない陽向は、一颯から同居を提案される。
困っている親友の為の契約結婚だと思い込んだ陽向から笑顔でお礼を言われる一颯。
基本的に陽向視点で、友人と陽向の弟を交えた作成会会議の時は一颯視点。
なので、一颯は陽向一筋な事はよーく分かって、そんな2人のスレ違いっぶりが楽しい( ^ᵕ^)
番としてみられていない一颯。
あーあ( ̄ω ̄;)
そーくるかぁ…と天を仰ぐ一颯に肩ポンしたくなる。
できるアルファの一颯は、陽向の為だけにできる男になったのだねぇ。
陽向と結婚する為にあれこれ画策してきた一颯の涙ぐましい努力。
執着といえば執着なんだけど、明るくコミカルな
雰囲気のせいか、重苦しくなく応援したくなる。
プロポーズを3度もした事を喜ばしい、と捉えるポジティブさ、いいわ~d('∀'*)
陽向がオメガになる、という事件はありましたけど、あとは陽向の気持ちと覚悟が育つだけ、という、安心して楽しめるお話でした(*^^*)