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転生して領地経営頑張るところは面白い




男爵家の次男として転生したアルヴィ(受け)は幸せな時間は長くなく、戦地で父は亡くなるは、兄は片腕片目を失い療養しないといけないは、恩賞としてもらった土地は本来富裕な土地のはずが上層部のあれこれで痩せた土地が与えられるは、不幸のオンパレード。
そんな中、若干9歳にして兄の代わりに母と采配を振るう受けは十分チート持ち。
奮闘する中で出会ったのが冒険者のレオン(攻め)。
実は祝福持ちの王弟で、アルヴィの運命でした。



初めはBLということを忘れて読むくらい異世界転生のお話は面白かった。
が、レオンが出てきたあたりから不穏な雰囲気に。
歳が離れすぎだよ。18歳差って。
ちゃんと適齢期になったらともかく、今はアルヴィはショタだから、全く萌えない。


それに、運命を探してたんならもう少し一途でもいいと思う。
ヤリチンだったことが窺われるし、確かに魔道具で年齢操作してたけど、まだ相手の了承を得てないのに騙し討ちで致そうとするなんて論外。未遂でよかった。それにアルヴィも流されそうになるし、実際はまだ9歳だよ!
好感度最悪です。

それに、今のアルヴィの立場も気の毒。
兄は療養中で領地の方はなにもできないにも関わらず、家督は兄が継ぎ、アルヴィは男爵弟という立場、でも、荒れた土地をもらってずっと働いて全てを取り仕切ってるのはアルヴィなのに、自分のものにはならない。働いた報酬が出るわけでもない。なんだかなー
領民だって継ぐのが楽しみだって言ってるのに。
初め読んでた時は廃嫡されて療養にに専念して繰り上がりになってると思ってたのに、まさかの男爵弟。本人がいいって言ってても読んでてもやもやする。
それに、これが普通のファンタジーな話だったらともかく、BLなのに兄の恋愛事情なんて詳しくいらないと思う。それは別でして欲しい。

レオンはまだ子供だと知ってもアルヴィに手を出す気満々で、キスしてしまう時点でもう無理でした。子供にキスするな。せめてほっぺにしろ。

お話はまだ続きますが、ここでリタイアします。

エドワードのターンまでが試練


理不尽な理由で虐げられたオメガが幸せになる話


オメガのセシル(受け)は政略結婚後(白い結婚のまま)夫に先立たれ実家に帰ってきました。
直後、駆け落ちした妹シリーンの代わりに優秀な魔導士を多く輩出するウォルトグレイ家の次期当主エドワード(攻め)と結婚することになります。
10歳以上離れた夫に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
それでもエドワードは夫としてセシルを尊重してくれますが、屋敷の者たちはセシルをいないものとして扱います。
実家でも同じような扱いだったので、なんとか生活するのですが、ある日エドワードの遠征中に発情期が来てしまうのです。
世話をしてもらえないセシルは薬がない状態で耐えなければなりません。
そんな時エドワードが帰ってきてくれるです。

最初のドアマットヒロイン状態が読んでて辛かった。
どこから溺愛になるのーと思いながら読んでました。
もう少し辛いターンが続いてたら挫折してたかもしれない。

セシルはシリーンが死んで(駆け落ちをは外聞が悪いから)エドワードが仕方なくセシルを娶ったと思ってます。
実は全く逆でエドワードがセシルと結婚するためにシリーンに駆け落ちするよう仕向けていていたのです。
エドワードは出会った10年も前からセシルしか見てないのですが、隠していたこともあってセシルはエドワードの愛に気づいていません。
セシルは生い立ちも気の毒で、王命で結婚した両親。母はセシルを産んですぐに亡くなり、後妻によって徹底的に要らない者扱いされてきました。
外国に嫁がされ、そこでも相手にされず寂しく10年を過ごし、今度はウォルトグレイ家でも同じ。

二人がやっと心が通じ合ってからは楽しく読ませていただきました。
時々セシルはピンチに見舞われますが、ちゃんとエドワードやその相棒親子が守ってくれるので安心です。

この屋敷の連中にはほんと腹が立ちました。
主人が蔑ろにする妻を使用人たちが冷遇するというのはわからないでもないけど、主人が大事にしてる(仮に騙されてるとか誑かされてるとかであっても)妻を主人がいない間に冷遇するなんて許されないのに。
最後はちゃんと報復されてて良かった。
そして実家もちゃんと報いを受けてる。


セシルが生む子供はみんな魔導士かもしれませんね
今のところ3人みたいだけど、もしかしたらもっと子沢山になるかも。
たくさんの子どもに囲まれて、ウォルトグレイ家始まって以来の隆盛になることでしょう。
不幸せな半生でしたが、これからはずっと幸せが約束されていて本当に良かったです。

死に戻りもの




つがいに殺されたΩが死に戻り、殺される未来を変えようとする話


αの番に殺されたと思ったら、社交界デビューする当日まで死に戻っていたΩの男爵令息リュート(受け)
訳がわからないまでも、デビューの翌日求婚してきた元夫から逃れるために、番にしてもらう相手を探します。
偶然出会った冷徹と噂の辺境伯ジオラルド(攻め)は元夫より爵位も高く、番になってもらうにはうってつけだと求婚するのですが、あっさり断られてしまいます。
が、運の悪いことに突然ヒートが起こってしまい、そのままジオラルドと番となってしまうのです。
リュートにとっては嬉しいことですが、Ω嫌いなジオラルドに申し訳ない気持ちでいっぱいで、なるべくジオラルドを煩わすことのないようにと決意するのです。

という感じに話が進んでいきます。
死ぬ前に番であったセオドアは結婚前は好青年に見えたのですが、結婚した途端酷い執着で、最終的にはベッドに鎖で繋がれる生活を送ることになり殺されました。
この国ではΩは爵位関係なくαに嫁ぐことができます。死ぬ前はデビュー直後に求婚のあった中から一番爵位の高かったセオドアが選ばれました。父である男爵に決定権があるので、なんとしてもそれよりも高い爵位の求婚が必要です。
だから、前世で良い人だという印象を持っていたジオラルドに逆プロポーズをするのです。

ジオラルドと番になってからは、ずっと大切にされ、とんとん拍子にうまくいくのですが、この時間軸では会ったことがないはずのセオドアがなぜかリュートに執着してきて、不穏な空気が見え隠れします。

危ない時も何度かあるのですが、絶対にジオラルドが助けに来てくれるので、ドキドキしますが安心でした。

なぜ時間軸が戻ったのかの謎は解けたのですが、何故そのような行動を前のジオラルドがしたのかいまいち納得いかなかったです。
出会ったのはセオドアと番になった後ということなのでフェロモンも感じられなかっただろうに何故運命の番と思ったのか。
セオドアもリュートのことを運命の番と言っていたし余計に不思議でしたが、セオドアサイドの話はないので不思議のまま終わってしまった。そこだけがちょっとモヤっとしますが、
全体的に敵意を持って察してくる人はいないし(魔獣とセオドアは別)、二人でいる時はひたすら甘いので、楽しかったです。

タイトル通り





タイミングが悪かったとしか言えない惨状からの元サヤ

新入社員として配属された営業部で教育係として真人(受け)につけられたのは2年前に別れた元カレ正臣(攻め)でした。
一瞬目を見開いた正臣でしたが、初めましてと無表情に挨拶され、真人も知り合いだったとわからないよう淡々と正臣の指導を受けることになります。
が、正臣の指導は懇切丁寧で理人のことをよく見ており、真人がやらした盛大なミスもカバーしてくれたりと、真人は昔心の奥に押し込んだ恋心がまたゾロ顔を出してくるのに困ってしまいます。

二人は2年前マッチングアプリで知り合い恋人になります。
真人はゲイであることを意識してから初めてできた恋人である正臣のことを純粋に慕っていたのですが、タイミング悪く正臣は結婚詐欺に遭ったばかりで猜疑心全開だったため真人を信じられず、壁をつくって真斗を好きにならないようにしていました。
結局正臣の塩対応で別れ話が出て、衝動のままに別れてしまい、速攻全ての連絡手段をブロックししたため、後で正臣が後悔して連絡を取ろうとしても取れない自業自得な状態になって、今に至るのです。
二人は元サヤになるのか。
ずっと打診されていた正臣の昇進試験はどうなるのかというお話でした。


海野先生にしては珍しい、両視点のお話です。
それでこれまた珍しく、特殊な癖とかない普通の二人(ウジウジ系の攻めと陽キャな受けというちょっと珍しいくみあわせではあるけど)です。
海野先生ということで、あらすじも何も確認せずに読み出したのですが、自業自得(攻めの)で別れた二人が元サヤになるパターンの話でした。
自業自得の元サヤは読まないように自衛してるのですが失敗しました。少し辛口の評価になってしまってるかもしれません。




そもそも正臣ですが、結婚詐欺師に騙された直後にあの対応はわからないでもないけど、そもそもマッチングアプリに登録する精神状態ではないと思うのです。誰が来ようと信じられないのですから。
好みだったから死ぬほど後悔したようですが、全く同情できません。
巻き添え食った真人が可哀想です。
真人は結局これが元で作中でもぐるぐる悩むシーンが多くあります。
正臣と付き合ってなければ絶対になかったことだと思うと、罪深い。
でも、真人のようなひとは、あっさりとそんな事情を知ると自分も悪いとか言っちゃうんですよね。

過去に別れた男なんて、別れた時点で全て捨て去ってるので、再会したところで再燃することはないと思うたちなので、元サヤのお話は理解できないのです。
何か事情があってとかならまだわかるけど、恋人だった時の正臣の対応は人としてどうなのかと思う。
真人は社会人になってその忙しさを実感して、そんな中相手してもらって悪かったみたいな反省してたけど、絶対そんなことないと思う。
昔のことを思っては理人が反省するのがすごく嫌で仕方なかった。

ヘタレ攻めはよくあるけどこんなにウジウジしてるお話はなかなかない。どうにも正臣のが好きになれません。いい人だけど恋人にはしたくない。

それに比べて、直人はきっと出世するだろうと思います。
だてにキャプテンやってない。上に立つ人間に必要なことを入社までに経験してきているので、どこまで行くのか楽しみなくらいです。
真人を見てると、入社する前になんらかの集団で実績を積んで、それが就活での自己アピールになるのはこういうことなんだなとふに落ちました。

正臣と出会わなかったら、真人はこんな性格にはならなかったと思うと、どうにも二人の元サヤはモヤモヤしました。

不遇な王子の本当の能力



王家直系にのみ現れる特殊能力が発現しないため軟禁され世間的には死亡扱いになっている第2王子アシェル(受け)。
双子の兄で王太子エイダンが隣国の王弟にした非道な行為の謝罪のため、エイダンとして身代わりを務めることになります。
謝る気がさらさらないエイダンはアシェルが隣国で殺されればそれを口実に攻め込もうと策謀しています。
随行したエイダンの腹心に殺されたアシェルは気がついたら、隣国へ行くようにと国王たちから要請される時間に戻っていました。これがアシェルの能力でした。
殺されるために隣国へ行かされることを1回目で知ったアシェルは、回避しようと試みます。
3回目でやっと隣国の王ライアン(攻め)に説明することができ、エイダンたちの企みを阻止しようと協力関係を結ぶのです。

死に戻ることでエイダンたちの策略を予め知ることができ対策をとれるのは大きなアドバンテージではあるのですが、死ぬための痛みや記憶は保持したままなのでアシェルにとって大変な負担です。
虐げられることに慣れているアシェルがそれを苦にしてないのが本当に辛いです。

1回目と2回目は謝罪に行ったアシェルは、仕返しとして、隣国の王弟がされたことと同じことをされます。獣のように追い立てられ大人数の騎士たちに陵辱され、丸一日放置され、その後側近に殺されるのです。
レイプは地雷なので薄目で読みました。

ただ、謝罪に来た隣国の王太子を同じ目に合わせるのはおかしいのでは?
戦争を避けるために謝罪で終わらせることにしたのはライアンなのに、それをしてしまったら、やっぱり戦争の口実になってしまうのに。
ここだけはどうも納得いきませんでした。

そして、こんな酷い目に2回もあったというのに、ライアンに対してなんのトラウマも感じてないところも、そんなとあるだろうかと思ってしました。
死に戻った先のライアンは自分に酷いことをしたライアンとは違うけど、でも感情はそう簡単にはいかないと思うのですが。
アシェルの芯の強さなのでしょうか。
後ろから何度も強姦されたのに、二人が恋人になり後ろから挿れられれてもフラッシュバックしないのかと驚きました。
拒否反応出てもおかしくないと思うんだけど。

そして、双子のエイダンとアシェル。
見た目も声もそっくりということですが、イラスト見てて、あんな非道なことをこの顔でしたと言われても全く想像できなくて困りました(笑)

帝国の皇太子ノアの協力もあり、父王とエイダンを捕えることができましたか、彼らの処遇はどうなったのでしょうか。
どっかの塔に幽閉か、処刑か、毒杯か。
物語の主人公は決まって緩いので幽閉だろうか。

アシェルが幸せになりそうで良かったけど、なんともモヤモヤの残る話でした

無性に蕎麦が食べたくなる



祖父の家に避難したWEBデザイナーと蕎麦屋店主


顧客トラブルで祖父宅に避難していたシノ(受け)。
と思ったら、祖父が突然3ヶ月の豪華客船ヨーロッパの旅に行ってしまい、祖父の畑とわさび田の面倒を任されてしまいます。
そんな時、祖父のわさびを直接購入したいという蕎麦屋店主の賢悟(攻め)が訪ねてくるのです。
賢悟はわさびを買いにくるついでに畑の面倒も手伝ってくれたりとてもいい青年です。
賢悟の蕎麦屋に蕎麦を食べに行ったり、蕎麦屋を繁盛させるべくWEBサイトを作ったり、店を手伝ったりとどんどん親しくなり、どんどん惹かれていって‥


シノは職人とか仕事に邁進する男が好きで、蕎麦に真摯に向き合う賢悟にも早々に好感を持ちます。
が、相手がノンケだろうと思われるため、実らない恋はしたくないと距離を取ろうとするのですが、でもついうっかり蕎麦を食べにいってしまって、反省して、でもまた2日もすると蕎麦を食べに行ってしまうというようなことをしています。
賢悟の知り合いに明らかにカタギとは違う空気を醸し出す3人組が登場し、そのスジの人と付き合うなら今までの人たちと縁を切らねばならないからやっぱりこれ以上親しくならないようにしようと思ったり、感情が行ったり来たりしています。
こう書くとウジウジした鬱陶しい感じに見えますが、全然そんなことはなく、シノはさっぱりとした気持ちのいい人なので、読んでいても迷走してるなーと微笑ましく思えました。

この3人組の話す言葉がカタギじゃない感じがすごいのです。
「おつとめ」という言葉で私が思いつくのは違うやつなんだけどシノはそのスジの人のやつだと思ってしまうのですよね。
元々こちらに避難してきた理由が半グレ絡みで、その上祖父が旅行にいってしまったのも地上げ屋(詐欺)に関わって手を骨折して畑仕事ができなくなったせいだし、想像がそちらに行きがちだったのもあり、思い込みとはなんとも怖いものです。

期間としてはひと月ほどの出来事ですが、二人がスローライフの中で仲を深めていくのんびりしたお話のように感じました。
たまたまが重なったところに初恋の人に出会うなんて運命ですね。
とても楽しいお話でした

幼馴染同士



外科医でアライグマ獣人の璃玖(受け)は永らく連絡してなかった幼馴染の悠馬(攻め)が事故で自身の勤める病院に入院していることを知ります。
押さえ込んでいた初恋が顔を出し、入院してる時だけでもと会いに行きます。
そんな時、モンスターペイシェント化していてた元患者の呉井が璃玖の家を特定し、病院だけでなく家にまでくるようになったことに怯えた璃玖を心配した悠馬に同居を提案されます。
優しくしてくれる悠馬に押し込んでいた初恋に火がついてしまいます。



「新人外科医は白獅子に求愛される」の受け様・雪野の同期の璃玖のお話。あのお話から1年ほど経っています。
前作を読んでると楽しみが増えますが、読んでなくても大丈夫なお話になっています。

前作で雪野が同期が早くもオペを任され獣人の能力を羨んでいたと記憶していますが、彼は彼で悩みがあったようですね。
璃玖は非常に臆病で、念には念を、慎重に慎重を重ねてことをなすので、手術の腕は優秀なのに自信が持てず周りに失望されてるのではとビクビクしてします。

二人が両想いとわかって恋人になってからも、悠馬や周りにどう思われるかといったようなことばかり気にして、ギクシャクしてしまうのがとてももどかしいです。
全般そんな態度なので、呉井にいちゃもんをつけられるようなことになったのではないかと思います。
でも、彼はやりすぎ。
璃玖にトラウマを植え付けた代償は払わせてもいと思う。社会的に処されなかったんだから、大事にしてる娘さんにチクるぐらいしてもいいんじゃないかしら。

そして、悠馬とのことを相談した時とかに出る雪野の惚気が前作を思い出して楽しかったです。
息してるだけで愛しいって何?溺愛がすぎる。


璃玖はウジウジ鬱々としていてちょっとイラッとする時もありましたが、昔から自信を持たそうと頑張ってきた悠馬の粘着度いうべき努力のおかげで無事自信をつけることができますました。優秀な外科医になりそうです

元気になるもの




ブラックな環境で働き続ける神様とSE


ブラック企業の社畜な巴(受け)はエナジードリンクを飲んでる最中、異世界に飛ばされてしまいます。
喚んだのはこの世界の五行の神のひと柱、金を司るグンロン(攻め)。
彼は世界の綻びを繕い続けるプラックな環境で疲れ果てていた神でした。
元気が出るものをと喚びだしたもの(おそらく持っていたエナドリ)は溢れて役に立たたなかったけど、間違えて(後からそうでもなかったことが判明)一緒に連れてきてしまった巴に不自由ない暮らしを提供することにしました。

昔から土に触ることが大好きな巴はすっかり体調も良くなり、家事に精を出し、庭に畑を作って野菜を量産し美味しいご飯を作ってグンロンを元気にしていきます。
そうすると他の3柱もやってきて疲れてる彼らをも元気にするのです。


「異世界はエナジードリンクと共に」
なんとなく聞いたことのある題名のキャッチフレーズが思い浮かびました。

巴はあんなに土が大好きなのに、なんで東京で就職したのかと疑問ではあるのですが、異世界で得意の農業で皆を元気にするのです。
この世界は全てが獣人で、獣の姿を持っています。
巴もこちらの世界に来る時になんらかの獣性を与えられたはずというので、引き出してもらった姿はもぐら。
巴が作る野菜は神に力を与える特別なものなので、もぐらというのも納得です。
このモグラがめっちゃ可愛い。

いまこの世界では五行のうち土だけが身罷ったまま現れていないので、土さえあらわれれば、また安定した世になるだろうと、待ち望まれています。
巴のおかげで皆が安定してきたところで、もしかしてとなるのですが、巴を喚び出したグンロンだけは元の世界に返さねばと思い、それを知った巴は嘆くのです。

神は恋愛などしない世界なので、二人がくっつくことはないのかと思われましたが、この世界に変化をと天帝に望まれて生まれてきたのが巴なので、神に新しい心すら与えてしまいます。
巴の夢に神の子が生まれる予感もあるし、これからこの世界がどのように変わっていくのか楽しみですね。

タヌキの転生もの



結婚式直前で自我を取り戻した元化けタヌキの奮闘記


化けタヌキだったジローは交通事故から人々を守ろうと神通力を使い果たした結果、BL世界の子爵家の末っ子ジル(受け)に転生しました。気がついた時には結婚式の直前。
なぜか新郎のアシュリー(攻め)には憎悪の感情をむき出しにされています。訳がわからないジルですが、そこで神(前世の飼い主フトシ君)からの通信が入ります。
事情を説明してもらってもどうすることもできず、そのまま結婚式は続行。
かろうじて式だけ終わらせて、初夜も何もかもスルーで放置されてしまうのです。
フトシ君のように家族をつくって幸せになりたいジローもといジルは幸せになれるのでしょうがか。

ぶっ飛んだ始まりでしたが面白かったです。
面白いのがこの主人公ジル。元タヌキって言っても100年近く生きた化け狸なんですよね。
読み始めた時は、昭和1桁生まれってタヌキがそんなに生きられる訳ないじゃんって思ってたら化けタヌキってなってめちゃ笑いました。
でも大変だけどとても幸せなタヌキ生だったんですね。
目標はフトシくんところみたいな家族を作ることなのですから。

さて、フトシ君が神にまでなってジローを転生させましたが、まだ未熟な神故上手くいかず、自我が出てくるまで20年以上かかってしまい、その間にジルの器に浮遊霊を取り憑かせて凌いでいました。その結果素行の悪い青年が出来上がり、最後に憑いていた霊が一目惚れした貧乏侯爵家当主アシュリーを金の力で婚約者から奪い取るという暴挙を果たし、やりたい放題した結果、侯爵家の当主から使用人に至るまで嫌われることになり、そこでジローが目覚めたのです。
可哀想すぎる。

案の定冷遇されまくりのジルですが、神様優遇でタヌキになる力を貰ったおかげで邸内を自由に歩き回り飢えをしのいだり、情報を仕入れたりして、上手く立ち回ります。
三年は離婚できない契約になっているので、三年で金を稼ぎ離婚して本当の家族を作るんだと目標を立てるのです。

本来なら周りの協力なんて望めなかったでしょうが、使用人が1週間放置したことで(水すら用意しなかった)侯爵家皆が弱みを握られる状態となり、ジルの意見を聞いてもらえる空気になったのは僥倖でした。

とはいえ、スピア侯爵家の人々は当主を含めて人がいい。
それまでの悪行がすごかったのに、彼らも悪かったところがちょっとあったとはいえ、そしてジルが頑張ったとはいえ、結構あっさり水に流してくれるのですから。
特に、アシュリーがジルを好いてくれるようになるとは。
前世での会社経営のノウハウを持っていたのは、没落寸前の侯爵家にとっては渡りに船でした。
フトシ君とも人間とタヌキの立場逆転ですがまたいっしょにいられるし、大団円でしたね。
みんな幸せになって良かった。
楽しいお話でした。

大団円



αの旦那様はヘタレ野郎でした

王太子ルードヴィヒが卒業祝賀会で婚約者のリリエルを婚約破棄し、新たな婚約者となったアデルの教育係となったユーリス(受け)と護衛騎士になった番で夫のギルベルト(攻め)。
アデルを狙った3件の事件のうち一つに心当たりがあると、卒業した学園へ潜入することになるまでが前巻。

学園へと無事潜入し、少しわかってきたけれど、3件の事件に関連性が見当たらず、黒幕がわからないまま。
そんな中、とうとう黒幕が動きます。
黒幕の策略になってしまうアデルとユーリスのピンチにギルベルトたちは間に合うのでしょうか。

アデルを狙った犯人は誰か
なぜ、リリエルは悪役令息の汚名を被ることにしたのか


ユーリスたちの判断の甘さにイライラしてしまう。アデルはわからないでもない。若い上に自らが優秀な魔法使いだから。
でも、ユーリスはそちら方面の力がないのだから警戒をしておかないといけないのに、簡単に罠にハマってしまうのが、読んでいて歯痒いです。
反対にアロイスは成長しましたね。
アレがなければもっと大変なことになっていたかもしれない。

この話の世界では「運命の番」というものはないようですが、ギルベルトとユーリス、ルーズベルトとアデル、アロイスとリリエルはそういうものだったのではないでしょうか。
いろんな要素が絡んでややこしいことになってしまいましたが、大変だったけどうまくいって良かった。

そして結局この二人のすれ違いの元凶はヘタレなギルベルトでした。
ギルベルトがちゃんと会話できてれば全く問題なかったし、公爵に目をつけられないで済んだし、ユーリスの誤解を助長するような結婚の仕方をする羽目になるし。
ギルベルトの長かったユーリスを想う日々の話を読んでも、全然心打たれない。
お前のせいかーって思ってしまっただけでしたね。
縁談が来なくてユーリスが自分は誰からも縁談が来ないって思い込んだのもギルベルトのせいだし。
それに内緒話は絶対に人に聞かれないところでするべきですね。アレさえなければきっとこんなに拗れなかった。

それに、社交界で冷遇されてるとか不仲とか散々噂されてユーリスが笑われてるのを放置するのもどうかと思う。もしかして知らなかったのか?
ユーリスには誤解されてても、周りには熱愛アピールしておかないから、ユーリスはイジワルされるし軽く観られるのに。
社交に関してはボンクラだったギルベルト。

若い王太子カップルの事件に振り回されて本当に大変だったけど、きっとこれくらいの危機がなければこの二人の誤解は解けなかったと思うと、ほんとしょーがない二人だなとちょっと呆れました。

最後に登場した二人の前の主人で他国に輿入れしたΩの第一王子ヴィルヘルムが前巻のイラストのイメージからかけ離れて逞しくなってるのにびっくり。獅子王の夫を尻に敷いてるのですから。
Ωだからってたおやかで弱々しい訳ではないとアデルやリリエルと共に分らせてくれる存在でしたね。
彼らが歴史を変えたんですから。


読み始めた時は。普通なら王太子ザマァ案件の話かと思っていましたが、ちゃんと優秀な子達で、愚かな王族の話だなくて良かった。
アデルは孤児院出身だけど魔力も超豊富だし、貴族に孕まされたオメガが母なのかもしれませんね。

最後の方までは趣味じゃないにしようかと思うくらい歯痒い思いをしながら読んでいましたが、読了感は大変良かったです。
長いお話が終わってあー良かったと思える話だったと思います。

できれば、ユーリスを強姦未遂したムカつく魔法省の奴らが酷い目にあってるといいんだけど。
この巻はライナルト登場しなかったし、No.2があんなんで、魔法省はどうなったのやら。