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αの健常者に合わせている社会の中で

さて、待望の2巻!

私、結局は鷹虎と有坂の恋(?)物語になるのかな、と思ってたんですけど。
でも違いますね。1作目で感じた問題提起的な部分の方が大きい。
登場人物達は高校を卒業し、それぞれの進路で月日は過ぎてゆき、世界はα中心で動きΩの生きづらさはそのまま続いている。
そして今、鷹虎の隣にいるのは亀山くんなのだ。

未だα的思考回路で社会的な上位を目指す鷹虎。だが雇っている頭脳系α達は彼をΩってやっぱ可愛いなんて言う。
至極真面目で献身的な意味で、Ωの地位向上のために意思決定側の官僚になろうとする亀山。
金持ちαに狙いを定める烏間。
容姿/体格について思い詰める大雀。
そしてマイペースの有坂は、逆に優しいαに好かれている。

彼らの世界は、今私たちが日常で目にし耳にするジェンダーギャップや、就職氷河期層の困難、貧困女性、正規非正規、ルッキズム、自己責任論、それらの暗喩のように読者に響いてくる。

さて。
私の予想に反して鷹虎と亀山は子供について話し合うほど深くなっています。でも鷹虎はどこかのαと見合い結婚はして子供だけ亀山の遺伝子と…っていう事なんでしょう?
ともかく2人は拗れて…という所で2巻終わり。
続きはどんな展開なのか予想もつかない。だから読みたい!「萌x2」で。

初めての人

「傷つけないでね」電子限定描き下ろし漫画となります。
4p。

以下、内容となります。
↓↓↓↓


タイトル「君にメロメロ」

事後、しみじみと「あっちゃんってマジでエッチ上手くね?」と呟く裕太だけど、なんと篤は「でも俺抱いたのはゆうくんが初めてだよ」とな!
超驚く裕太。
すると篤が語り始め…

マサさんの店で働くようになる前は色んな男を転々と。お金ももらったり。その人達はみんな俺を抱きたがる、と。
上手かったのは、自分がされて良かったことをやってみたから。
それを聞いた裕太はどうしてもショックを受けます。
でも、自分から誘ったのも、この人に好かれたいって思ったのもゆうくんが初めて、ゆうくんが大好き、と。
こんな事言われたら、やっぱり裕太は許しちゃいますね!

寂しいイケメンを包む陽の男前

リオナ先生は絵柄のすっきりとしたきれいさとストーリーのメリハリがとても好みです。
本作もイケメンのイチャイチャな表紙に惹かれて。
しかし、読んでみると意外と重めな背景のあるお話で、ここでも先生の描く「メリハリ」を強く感じました。
主人公は、裕太。
就職活動に失敗して勢いで入ったタトゥースタジオで出会った篤と、会ったその日にHする流れに。
その後も実家で喧嘩したからと篤の部屋に転がり込んだり、好き好き言われて新婚さん気分になったり、裕太のおバカな明るさでストーリーは進んでいくのですが、少しずつ篤の束縛が強くなってきて…
篤は幼少期にトラウマを抱えているわけです。この辺りがはじめのただ甘いだけのイチャイチャから一歩踏み込んで、ストーリーに深みを与えていると思う。
裕太のおバカさは篤を救う大きな愛へ。
何も知らない相手とはやはり深くはなれない。これから篤は病んだ部分を溶かしていける!という確信が持てる終わり方。読後感良し。

「君ともういちど恋を」
有能社員と妻と死別して10年の課長のこれから。
社員は一途、でも控えめ。課長は懐いてくる社員を好ましく思うもやはり踏み込めず。偶然の一夜も無かったことにして振る舞っていたが…
社員の一言が良かったな〜。「俺はその気持ちごとあなたを愛します‼︎」

夜の待ち合わせ 電子 コミック

由元千子 

いわくのある場所で

由元千子先生のホラーってすごく独特。
なんとも言えないゾワッと感がクセになるんです。

さて、本作も暑い夜にぴったりのゾゾゾ系なお話。
主人公は、佳明。
飲み会の帰りに近道をしようとするが、友人はこの道で人が◯んでるからやめようと言う。だけど佳明はそういうのをバカにする。
友人とは別れて佳明は近道するんだけど、それが恐怖の始まりだった…!

確かにいわくありの場所でなんか拾うのは怖いなぁ〜と思いました。絶対やめよっと。
結局その場所でヤバい「モノ」と遭ってしまい取り憑かれるというストーリーなんだけど、モノ側から見ると「運命の人への溺愛」。
佳明の方も満更でもなく取り込まれている。怖い怖い。

ルヒャトラの尻尾

「君はあくまで友達です!」電子限定おまけページとなります。
1p。

以下、内容となります。
↓↓↓↓


ルヒャトラの尻尾は太くて長い。
自分の意思で器用に動かすことも出来る。(尻尾でカゴの中のトマトをヒョイっと取ったり。)
ただ、無意識に動いてしまうこともよくあって…

ドジっ子ライネの足に絡まってドテッと転ぶと、しょげた顔で「悪い…」って謝って、尻尾が勝手に動かないように自分で掴んでる。
本編冒頭のルヒャトラからは想像もできない甘々彼氏になりましたね。

美褐色悪魔とイジイジっこ

陰キャでぼっちの魔法使いくん・ライネは友達が欲しくて欲しくて、魔法陣で小さい悪魔を召喚して友達になってもらおうとするが、出てきたのは強い悪魔のルヒャトラで、こんなの思ったのと違う!というお話。
ルヒャトラはライネの血が相性がいいと言ってすぐにキスや性的接触をしてくるが、ライネはずっと拒否ってて…
ライネが欲しいのは友達。だから契約上君はあくまで友達です!
…というわけで、ライネは自分が「友達」だと思う接し方でルヒャトラと過ごすわけだけど、ルヒャトラの思いがけない優しさや、触れられた時のドキドキが重なってそこはやはり恋心になっていっちゃうわけです。
そこに、敵悪魔現る!などのお約束もきっちり入りつつ、はじめはライネにドッチラケだったルヒャトラもいつの間にか溺愛カレシみたいになってる。
ストーリーは起伏もあるし、絵柄も良いと思う。キャラクターの描き分けもメリハリがある。ルヒャトラの美褐色や筋肉は眼福。
本作はデビュー作との事ですが以降も期待しています。

二人のルーティーン

「10年分の答えあわせ」電子版限定描き下ろし番外編となります。
4p。

以下、内容となります。
↓↓↓↓



タイトル「二人のルーティーン」

月に大体一度、圭悟と会う時のルーティーンは…
休みの前の夜から圭悟の家でお泊まり。
ダラダラ喋って、お昼頃まで寝て、適当に夜ご飯を食べて、帰る。

デートってしないな、って言ったら圭悟は「行きたいの?」って聞くけど、いわゆるデートみたいなアレコレは付き合う前に大体やっていたのです。
それでも圭悟は「明日どっか行く?」って聞いてくれる。
「ん〜〜…」と言ってると圭悟は…


こっちの方が楽しい、とイチャイチャしてくれました。…という惚気エンド。

生涯の呪い⁉︎

「お参りですよ 番外編」電子書籍おまけマンガとなります。
1p。

以下、内容となります。
↓↓↓↓


「え゛っ プロポーズ⁉︎」
よっちゃんから聞いたという三朗くんの言葉で、びっくりの優慈さん。
早速、兄賢慈さんに「兄さん〜〜善人さんにプロポーズしたらしいね⁉︎」とイジリ。
すると賢慈さんは……


鬼賢慈さんですからね。当然ゴゴゴゴ…というBGMが聞こえてくるようなお顔でよっちゃんにとって地獄のようなお言葉を発しています。
よっちゃん、せっかくデレデレと嬉しそうだったのにねぇ。

Mの楽園 コミック

風呂前有 

スタイリッシュな秘密のパーティ

風呂前有先生によるSMテーマ作品。
輪郭の柔らかい先生の絵柄に似て、SMといっても苛烈さ、痛み、拷問などとは無縁。
優しげでソフトな主人公が、恥ずかしい姿を見てほしい、と身をくねらせて悶える…
そんなエロティシズム。

17才で自らの性癖に目覚め、でも何もできないでいた梯(かけはし)。
ひょんなことから秘密のパーティに「招待」され、未知だったある意味憧れの世界へと足を踏み入れる。
スカウトした「案内人」さんの目利きの鋭さよ!
梯は「ゆみ」くんとして、週末は複数の男性からあんな事こんな事をされる生活を送るけど、同時に眼鏡店の素敵な男性に惹かれていて…

梯の、清純なのに「視られたい」欲のギャップ、梯の想い人小野寺さんのジェントルなスマートさ、案内人やプレイヤーたちの清潔でプロな仕草。
パーティにはゲスいオジさんやアヘアヘするスケベなど皆無。素晴らしく統率されてスタイリッシュな空間です。
さて、そんな風に目覚めてしまったゆみくんは恋とどう折り合えるのか。
ぜひこの「楽園」に参加して、見届けてみてください。

気になる唇 電子 コミック

風呂前有 

はじめてのチュゥ

作者様初めてのBL同人誌の再編集版とのことです。
全編オールカラーで、淡い色合いが非常に優しげ。
内容は、高校生の初々しい初恋もの、のような。

主人公は育実。
ちょっと子供っぽい好奇心が旺盛。
長身のクラスメイト・牧村と廊下でぶつかって彼の口がおでこに当たった事から、育実は牧村の唇が気になって仕方ない。
…という所からの、いきなり牧村に「キスしていい?」なんて行動力ありすぎ!
で、お相手の牧村もあっさり「いいよ」って、どういう高校生⁉︎
…という飛躍感のある設定なのですが。
この後も育実はグイグイ。
一方、牧村は育実を受け入れているような、うわの空のような。煮え切らない反応で、育実はモヤモヤと悩むことになります。
そのわけは、牧村の中学時代にありました。
中学の時に高校生の葵先輩と結んでいた関係性が、今の牧村に影を落としている…
これ、葵先輩がねぇ。確かに先輩が悪いんだけど、仕方ない部分もあるし。2人ともに傷ついて、特に中学生だった牧村はトラウマ的なものがあるでしょうね。
どっちも可哀想でした。
育実の積極性が牧村を救ったのかな。ちょっと変わった子だけど素直で可愛い。
終わりがほのぼので良かった。
あばらが浮く絵柄も、これこれ!って感じました。