表題作と短編の収録。作者様のデビューコミックス。
「1人と一人の3650日」
高校の卒業式、親友・勝巳に勇気を出して告白したが、酷い言葉で拒絶された牧。
10年後、書店で働く牧は、本を探しにきた勝巳と偶然の再会。
気まずいながらも再会を喜ぶ牧だったが、ゲイが集まる店で評判の悪い男にお持ち帰りされる勝巳を見てしまい…
勝巳はあの時に牧に酷い事を言った自分にトラウマを持ち、自分は悪い、罰せられなければ…という思考回路で加虐的な男に酷くされて苦しむ、という日々を送り続けていました。
それを知った牧は、それなら自分が相手になる、と…
…という設定で、とにかく勝巳が勝手に痛々しい。
この思い込み、思考の癖はもはや病的だと思う。医療機関に相談レベルでは?
牧は勝巳の苦しみ/心の傷に寄り添って、あの時の勝巳の本心を引き出して本当の意味での「ゆるし」を与えた…
ようやくゼロ地点に立った勝巳、これから牧とプラス方向の関係性を築いていけますように、とは思うけど、やっぱり勝巳ってちょっと共感も萌えもできない人物だったな…
「未熟な僕らは夏に為る」
都会でフラフラ遊んでいた大也が気まぐれに田舎暮らしに飛び込む。
そこで出会った祐介と衝動的にセックスしてしまうが、急に怖気付いて都会に逃げ帰り無かったことにしようとするが…
自分の解釈が思い込みだったのでは?と気付いて祐介に再び向き合っていく…
その後、描き下ろしにてすっかり甘々な2人の時間が描かれています。
一夏の未熟な恋、といえばその通りだけど、独特のヒリツキ感があって良かった。
作者様のデビューコミックス。
タイトルが非常に印象的で手に取りました。
主人公は、ノンケの先輩に恋している大学生・広夢。
大学で初めて会った自分以外のゲイ・公希に、万が一先輩と恋人になれた時の「練習」のために「えっちしたい」とお願いします。
公希も初めてなのでHはしてみたい。だから承諾するけれど。
実際シてみると、クールに見えた公希は乱れる広夢を見てドキッ。恋してしまった。
でも広夢はあくまで先輩のための練習。
…という感じで、前半はすれ違いと公希の切なさ。
後半は、広夢と先輩がうまくいったと誤解して離れていってしまった公希。離れて初めて自分が公希が好きだったと気付く広夢の諦めが描かれます。
王道的に切なさは上手く描けている。絵柄も読みやすい。
しかし…
どうも広夢が好きになれないキャラです。心が子供っぽいというか、よく言えば無邪気、実際色々無神経なのかな、と思う。
萌x2と迷ったけど…「萌」で。
ケモミミの獣人もの。
設定は動物が進化した獣人の方が増えて人間が少数になっている世界観。能力も一般的に獣人が高く、人間は少し下に見られています。
主人公は、原種の犬が大好きな人間の猿渡。
職場の犬獣人・狗丸が何かというと猿渡が人間である事で嫌味や暴言を続けていて、猿渡はうんざり。
ある日猿渡が残業していると狗丸がやってきていつも通り暴言。
あまりの言いようについに怒った猿渡は「静かにしろ!」と怒鳴ります。すると狗丸は急に言う事を聞いて…
…ってこの辺はコマンドちっくでDom/Subを誤解させて良くないかな。
耳も触らせてふにゃふにゃになって、猿渡は訳がわからない。
実は狗丸には秘密があって、人間を毛嫌いしているのもそのせいで…というのが明らかになっていきます。
狗丸本人としてはシリアスな事情なんだけど、犬大好きな猿渡は狗丸を触ったり噛まれたりするのは憧れの「犬とのじゃれあい」のようで楽しくてたまらない。
この辺の2人のギャップも面白い。
事情と狗丸の感じている苦しみを全て知って、それでもそのままでいいと言う猿渡に惹かれていく狗丸。
実は猿渡もそのトラウマに関わりが⁉︎というのは少々詰め込みすぎのようにも感じられるけど、ギリの線でうまくまとまっていると思います。
ネコ派の私ですが犬の良さ/可愛らしさを感じました。「萌x2」で。
私はリバが大好きで。
そこから派生して、バリタチが抱かれる側に回る、というシチュも好物です。
さて、本作。
タイトルからも分かる通り、俺は挿れる側と思ってるのに挿れられる⁉︎というストーリー。
自他共に「生粋のタチ」としてブイブイ言わせてる比護。
しかし、仕事の成績でどうしても勝てない同僚がいて、悔しくてたまらない。ソイツは髪はボサボサ、地味で抜けてて、なのに成績はトップで。
ストレスをワンナイトで発散とばかりに、バーで新顔の男とホテルに行くが…
そうです。その男性が会社では冴えない柄本その人。しかもおもちゃの使い方の見本とか言われて、いつの間にか後ろを開発⁉︎
まぁありがちな展開ではあります。
地味メンが実はイケメンだったっていうのもあるある。
はじめは怒りの感情しかなかったけど、段々忘れられなくなって…もあるある。
でも素直にはなれなくて意地っ張りの喧嘩腰、もお約束。
この場合柄本もバチバチ系だとケンカップルになるけれど、柄本はトゲトゲする比護を可愛い可愛いと包む系なので、殺伐とはしていません。
だから最後には比護も「抱かれてやってもいい」というところまでガードを下げてくる。
私的には、比護はちょっと意地っ張りすぎ、負けず嫌いすぎ。ほんとは気を遣える誠実な部分もあるんだから。
「萌」で。
明るい笑顔のヒカルが可愛らしい4巻。
読んでみて、これは…第一部終了、って感じですか?
キングの誤解も解けて、お互い「好き」を言葉にして、の3巻を経て、もしや完結かもと思いつつの拝読だったけど。
…というのも、4巻にしてまたまた大きな波乱がキタ。キング絡みで。
キング独立!
で、ヒカル引き抜き!
ヒカル、揺れ動き!
(仕事で)キングについて行きたい、でも忍に会う時間が無くなる、で、忍に相談できないのですね。
一度タイミングを逃すと本当に言えなくなって、忍は社内の噂で聞くことになる。
ここにきて色々誤解とすれ違い発生です。
そのベースには、あの素直なヒカルに嘘を吐かせて、転職も迷わせてしまって…という忍の罪悪感があり。
そんな忍は本当に変わった。そして変わった自分を受け入れた。そこが一番変わった部分なのでしょう。
そして、ヒカルが一番相談できなかった部分、「一緒に住みたい」を忍から提案するんです。
もちろん同棲編も読みたい!って思う。でもここで終わるのもいいな、って思う。
私的には…ヒカルの男度が低いなぁと思う。そこだけマイナスで「萌x2」です。
「ファインダーの陽炎」アニメイト限定版小冊子「麻見隆一の兎年症候群」となります。
19p。
以下、内容となります。
↓↓↓↓
初回限定版の小冊子とリンクしてるので両方読みましょう〜。
麻見と秋仁は2人ともウサギ耳が付いて、夫夫になっている世界観。
「ラビットシンドローム」で5人の子沢山になっている2人。
今日も麻見は春仁、夏仁、冬仁を抱っこ紐でくくりつけてお仕事。
秋仁とお留守番していた虎一と鷹一は、麻見を見た途端大きく泣き出す。
秋仁がおっぱいをあげると泣き止むけれど、それをゴゴゴゴ……と睨む麻見の視線が…
つまり、秋仁似の春夏冬の3人はともかく、麻見似の虎鷹はパパと張り合ってんの。
同時にパパも赤ちゃんに張り合ってんの。
ともかく、麻見と秋仁、それに麻見部下のコワモテみ〜んなに愛されてスクスク育つ5つ子が可愛い。
自分も秋仁のおっぱいを独占したがる麻見もかわいい…?
「ファインダーの蜜月」アニメイト限定版小冊子となります。
52p。
以下、内容となります。
↓↓↓↓
内容は二本立て。
前半は「アニメイトの闇を暴くwith ファインダーシリーズ」。
アニメイト30周年プロジェクト・アニメ店長トリビュート、という事で、秋仁がアニメイト池袋本店に潜入取材する、というテイでのおもしろストーリー。
いざ入店してみると、大阪日本橋店に売上を抜かれそうだから書店男子として乙女を喜ばせよ!となり、秋仁なりに頑張っていると…
帰ってこない秋仁を迎えにやってきたのは麻見!
そして事情を知ると、店の商品全て頂く!とブチあげ秋仁と喧嘩になり…
結局カードで一括払いしちゃったんですかね…⁉︎
後半は「チームやまねによる プレイ イン アビス 見どころ&裏話大公開‼︎」
カバーのラフ案から始まり、シーズンの各話の作画、下書き、まつわるエピソード等々、ぎ〜〜っしりの読み応え。
本編と合わせて読むと、重層的に楽しめる事請け合いです。
「ファインダーの渇望」アニメイト限定版小冊子「青年実業家麻見隆一のリトルモンスターが来た日」となります。
20p。
以下、内容となります。
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麻見の広大な豪華マンション。これまでは一人きり、冷蔵庫も空、静寂。
しかし秋仁が転がり込んできたあとは…
いきなり生活感に溢れてきました。
卵も味噌も調味料もごちゃごちゃ詰まった冷蔵庫には色んなメモが貼られ、温かい朝食、沸いている風呂、料理中の味見…
だから麻見も今まで感じていなかった空腹を満たそうと、秋仁を抱く。
オレのおすすめDVDを観ながらメシ食おうぜ、という秋仁に付き合うが…
麻見の弱点発見!かも。
「ファインダーの熱情」アニメイト限定版小冊子「勤労カメラマン高羽秋仁の充実なる主夫生活」となります。
20p。
以下、内容となります。
↓↓↓↓
女性アイドルのストーカー事件の後、オタクファンにつけまわされて麻見のマンションに転がり込んだ秋仁は、すっかり家政夫生活が身について。
ある日、麻見が出かけた後偶然ベッド横のボタンに触ってしまったら…
秘密の部屋出現で、壁には拳銃がある!
秋仁は、これ違法!という事で捨てに行っちゃいます。
そこであのストーカー男が釈放されたことを知るが、帰宅したら今度はニュースで男の死体が発見されたという。
まさか麻見が…⁉︎
…とシリアス気味に展開するけれど、ファインダーの番外編はちょっとおバカが楽しいんですよね!
もちろん殺人に麻見は無関係、銃を勝手に捨てたお仕置きが待っています。
あの秘密部屋には銃の他にSMグッズも完備。
ラストは拘束されてバイブを突っ込まれた秋仁の艶姿(?)でエンドです。
ファインダーシリーズ7作目。
長編シーズン「プレイ イン アビス」の開幕巻です。
女性タレントと代議士の不倫スクープから、麻見の持つ店のマネージャーの危ない副業、ギラギラした同業者の男、麻見との関係性が不明な検察の男、が絡む新シーズン。
秋仁は麻見の居候兼家事手伝い。愛人のような立ち位置にイラ立つも、仕事中に雑念が入ったり。
そんな時に麻見絡みのキナ臭い案件に首を突っ込み…というのが本巻。
秋仁の悩みは非常に等身大でわかりやすいけど、麻見の方はやはり何を考えてるのか見えてこない。周囲の感じる通り釣り合わないし、でも単に気まぐれで愛人遊びをしているようにも見えず。こういう態度が余計秋仁を翻弄するのです。
ところでホストクラブオーナーの坂崎はイヤなヤローです。麻見の罰を食らえ。
後半は楽しいパロ?パラレル?ファインダー。
「勤労カメラマン高羽秋仁の優雅なる夏休み」
海の家を手伝う秋仁。パーティで麻見を見つけ、着ぐるみで尾行するが…
「勤労カメラマン高羽秋仁の去りゆく夏の物語」
麻見と部屋で花火大会を見物しようと約束したのに残業になってしまい…
「勤労部長高羽秋仁の薔薇色のたしなみ」
コネで部長になった秋仁。部下のミハイル、飛龍、麻見は秋仁をバカにしている。
そんな時、麻見を連れて接待に行くことになり…
…という夢を見ていた秋仁。夢の続きをしようとして逆に…
「初回限定版小冊子 勤労部長高羽秋仁の魅惑の残業ナイト」
高羽部長は3人の部下から見下されている。特に麻からはセクハラを受けていて、今日も残業中に資料室で…
本編がシリアスなほど後半のおかしみが際立ちます。勤労シリーズ大好き。