想像を超えてきました。
2人で共に歩むことを決めたけれど、その先にあると分かっていた苦しみを描きます。様々な人物が様々な出来事を通して登場します。全員が惹きつけられるキャラクターです。そして2人のカミングアウトによるバタバタから一息つけるところまで展開していく技量に改めて驚かされました。主人公2人のキャラクターは一巻目のそのままでも十分魅力的でしたが、2巻目になると更に感情豊かでリアルです。2人の心中を思うと涙が出てきました。特にジェイムズ!こんなに情熱的なのに忍耐強く正しいことをしようと24時間戦ってる。愛する家族とベン、国民の為に。イラストも更に男性らしいジェイムズが描かれていて、yoco先生最高…。
正直これまで沙野先生の作品は何冊も読んで萌え止まりだつたのかですが、神×1000な感想です…。神。
この作品も奈良千春先生が大好きで購入してあまり期待してなかったのですが、最初から最後まで、そしてTwitter感想でもらえるおまけストーリーまでスペシャルに萌えまくりでした。
なんだろ、受けが美人で優等生の騎士オルト、攻めが軟禁されてる不遇の王子アンリ(後に妖魔)、受けが年上の世話役っていうだけでいい設定なのに成長と共にいいエピソードが増えます。辛い…。
アンリが成長して男味が増してオルトに恋するようになり、オルトは庇護してきた小さい王子に大人の男を感じてドキドキし始めます…。辛い。
途中アンリが謀られてオルトを奪われ怒りのあまり妖魔になっていた間に2人は初めて性交するのですが、オルトは片思いだと思っているので妖魔の形をしたアンリにさえ抱いて欲しいと願い抱かれまくります。(妖魔化が抑えられると分かったという理由もあるのですが)
人間に戻ることができて王子として災厄から国を護るようになったアンリは、オルトを汚してしまった罪悪感から素っ気なくなりますが、夜に一緒のベットで眠ることだけは強要していじらしいのなんの。2人とも過去には激しく抱き合ってたのにお互い恋心を隠しているので、触りたくて触りたくて眠れない夜が続くのです。
オルトが耐えきれずベットから逃げ出すのをアンリが許さない!と覆いかぶって阻止するのもカッコよかった…。チビだったのに…。
いざ恋人になるとアンリはSで、でもオルトがイッちゃうと我慢できないのが情けなくてもちろんそれもいい。
お話のベースには怖いエグい自虐的なシーンもありますが、どのキャラも生き生きとしています。
アンリの半身のエンリケと騎士グレイのスピンオフも激しく希望!
こちらは可愛らしいカップルの予感です。
電子で購入したけど、紙でも買わなきゃー。
個人的に好きな設定ドンピシャでした。
チェンジリング二作目ですが一作目より断然好みでした。奈良千春先生の絵も秀逸。Twitterに寄せられた幼いアンリがオルトの膝に甘える絵も辛いほどいい。
おまけの話は永久保存です。