大国エスヴァルドの第一王子(レオンハルト)×北端の小国フィオラノーレの神官(ナザリオ)の物語。
3冊目の発売に出会う事ができて、シリーズものと知らずに購入。
前作があると知って慌てて電子で前作を読んだ次第です。
電子はイラストはついてないのが残念でしたが、
面白くて3冊いっきに読んでしまいました。
読み終わった後ではナザリオを溺愛するスパダリという印象のレオンハルトですが、最初はナザリオが自分の花嫁を占いに来たと知るや、自国の大臣が依頼してわざわざ来てもらってるのに、いくら自分の意思ではない依頼とはいえ、いきなり帰れと言うレオンハルトにさすが王子様は我儘やのう…ってなりました。
読み進めるときちんと謝罪していたので自分を顧みられる人で良かった~と一安心しながら読み進められましたが…
あと、レオンハルトの意外なところが、かなり手が早いって事でした。
え、体から落とすの?ってなりましたが、ナザリオのあまりの鈍感さ故か、ライバルに出し抜かれないようにか、はたまた唯々触れたい欲求に勝てなかったのか…全部かなぁと続編も読み終わった今では思ってます
一方のナザリオはほんとに無垢な神官で、心綺麗すぎて眩しいってなるほど無垢で純粋で…そりゃみんな惚れるわ~って感じでした。
そして、なんつってもピーノとロッコが可愛い
この2匹はレオンハルトとナザリオの恋のキューピッドじゃないかなぁと思いました。
なんかモヤッとした所は、テオがこの2匹を触れないって所。
ナザリオへの忠誠心というかなんというか…を考えると心優しいテオがなんでこの2匹を触れない…というか避けてるんだろう?ってなりましたが、スピンオフのシリーズ2冊目で理由が明らかになってスッキリしました
他の心残りは脇キャラのクラウスが不憫で可哀想だったので、彼にも誰か心からの存在を~と思ってたらスピンオフのシリーズ2冊目で幸せになれて良かった~となりました