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女性raraらららさん

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両親を事故で亡くしたαの少年×同じく夫を事故で亡くしたΩの警察官のお話。
1話目冒頭で、ベッドに座る愁人に手を差し伸べる無花果さん。
ここはプロローグであり、回想にもなっている本当に印象的なシーン。

幼くして一人ぼっちになった愁人を見て、放っておけなくなったのか、哀れに思ったのか。彼の今後の選択肢として、「俺と暮らす」ことを提案する無花果さん。
その言葉をすぐに受け入れる愁人とは、いわゆる「傷の舐め合い」というもので、作中にもそう記されているように、表面上はお互い打算的な始まりだったんだろうと思います。

でも、プロローグで語られている、
「―今 思うと― 俺はこの日、恋をした。」
という言葉通り、潜在的にこの時から惹かれ合っていたんですよね。
年の差とか、亡くした番を一番愛しているんだという強い想いとは矛盾する背徳感がぐっときます。

手探りで暮らし始めるちょっとぎこちない2人。
「ゴミ捨ては僕の仕事でした」と言い、何でも手伝いたがり、一生懸命役に立とうとする愁人がかわいくて切なくて微笑ましい。
そんな愁人のいじらしい姿を優しく見守る無花果さん。亡き夫の服を抱きしめ、もう消えてしまった匂いを思いながら「会いたいなぁ」とつぶやいたり、愁人のために、亡くなってからそのままにしていた夫の部屋を片付けたり、表向きは見せない喪失感や悲しみが随所に垣間見えるのがまた辛いんですが、大切なものが欠けた2人が少しずつその隙間を埋めていくんだなと。

愁人が小学生から社会人になるまでが単行本1冊で描かれるので、どうしても展開が早いのが惜しい!250Pくらいあるのでボリュームは少なくないのですが、この倍くらいは欲しい…。
無花果さんの同僚や上司、事情通な人材派遣会社の女性、愁人の同級生でよき友人となるΩの曜と、登場人物も豊富だし(曜は愁人に想いを寄せていそうなので、その失恋も回収してあげて欲しい)、無花果さんの手掛ける事件とか、亡くなった番のこととか、もっともっと読みたいところがあったなぁと。魅力的な素材がたくさんあるだけにそう思います。

初めて体を重ねるのも発情による勢いなところがあり、後日談で納得して再び抱き合うものの、表向き「発情期の処理」という形をとるので、愛が実ったという感じが薄め。
義理とはいえ親子という関係を飛び越える躊躇や、亡き夫への愛は残り続ける葛藤などを乗り越えていく過程、その先が欲しいです。
「(亡くなった夫の)次に好きになってもらえるように頑張る」と言った通り、噛まないで終わるのもこの2人らしい。だからこそ、その次の段階に踏み出す姿も見たかったとも思ってしまいます。すごい矛盾なんですが。

最後に背中を押してくれた優斗さんが本当にかっこいい。
強烈に存在感を醸し出してくるわけではなく、いつもそこに在る空気のように、自然に無花果さんの一部と化しているような感覚。その存在や過去も含めて愁人が好きな無花果さんなんだなと伝わります。
なのでやはり、愁人と無花果さんの関係がやや途上で終わってしまったのが寂しい。2人の関係としては序章という感じなので、改めて2人の恋路が見たいです。

とても引き付けられた冒頭のシーンでの「俺はこの日、恋をした。」という言葉、最初は愁人かなと思っていたんですが、どうやら無花果さんのようで。
後日談で、「あの日 子供だったお前に惹かれてた」というモノローグが入るのと、本誌連載版では、愁人も無花果さんも一人称が大体「オレ」と表記されていたのが、単行本では愁人が「オレ」、無花果さんは「俺」に修正されているので。
愁人かな…でも実際はどっちかなと思っていたので丁寧に回収してもらえてよかったです。
でもきっとどちらもあの日惹かれ合っていたんだろうな(勝手な解釈なので間違っていたらとても恥ずかしいし申し訳ないので付け加えておくのです)。

作中で「運命の番」の可能性が示唆されているのも印象深いです。
この2人の関係はどちらも愛する人を亡くした上で成り立っているので、それを含めて「運命」だと考えてしまうと実に残酷。
無花果さんは夫を、愁人は両親を失わずにいた方がよかったには決まってるけど、そうすると2人のこの結末はないわけで。
色んなことを乗り越えて幸せになって欲しいと心から思います。

神戸ゆみや先生、また新作読みたいなと何年もずーっと思っていたので本当に嬉しい。また待ってます。

珠玉のDom/Subでございました。

「明路」という日本を舞台にした独自の雰囲気のあるDom/Subユニバースです。
この作品ではDomもSubも忌むべき存在とされ、名家に生まれた2人はどちらも過酷な幼少時代を送っています。

父からせめてもの慈悲だとしてDomのパートナーを見つけるよう言われるも、自身の性を憎み、Domを拒絶する奏羽と、そこへ送られてきたDomの国哉。
「命令したら殺す!」と刃物を手に凄む奏羽を物ともせず、穏やかに優しく、だけど確実に手中に収めていきます。

ところで、最初は人気が出にくかったD/Sも、出版社がごりごり推進して今やすっかり人気ジャンルとなりました。
その一方で私は、支配したいDomと支配されたいSubというものが個性程度にしか感じられず、確立したジャンル、抗えない性別としてはいまいち萌えられずにいました(嫌いというのではないです)。

でもこの作品で、性に翻弄され、混乱する気持ちを抱えながらも本能に飲み込まれ国哉に堕ちていく奏羽の姿や、いわゆる「好きだ!愛してる!」だけではない国哉の仄暗い執着を見て、ハッピーエンドだし、これからは隠遁生活から抜け出す明るい未来がもちろん想像できるんだけど、本能や性という見えざる引力によって否応なく結ばれた2人に、D/Sらしい萌えを感じました。
攻めの重い愛に受けが絡め取られるという大好きな展開。ときめくような運命!というより、全ては攻めの手の中に…な雰囲気が最高でした。

この作品より前に、drap本誌に「オマエの泣き顔みせてみろ」という車谷先生の読み切りが掲載されているのですが、もしかしたらこの作品に同時収録されるかな?と思っていたらされていなかったので、せっかくならこちらもぜひ連載化してほしい!と思ってます。

ドラマCDの作り方も昔と変わったなぁとしみじみ。

結構ばっさりカットされてます。
漫画を読みながらだといきなり飛ぶので、あれ?と思うことがありますが、脚本として特に不自然ということはないです。

ただ、1話目の眠る直斗の顔を見ながら一舞が一人で…が全部カットされてます。
このシーンが聴きたいかどうかというより、一舞が何かを企み、確実に直斗を狙っているというのが序盤に垣間見える重要なシーンだと思うので、ここをカットするのはどうかと思いました。
音声だけだとわかりにくくなりそうだけど、やり方はあるはず。そもそもそれが音声化するということですし。
原作者の先生がよしとしているのを一読者がどうこう言うことではないですが。

あと謎構成なのが、初回限定セットの特典ディスクです。

トラック1:エピローグ
トラック2:テイスティングパラドックス
トラック3:マーキングパラドックス

となっているのですが、この「エピローグ」が本編のラスト数ページです。
一舞がグローブを見せてくれて、直斗が懐かしがるというあのシーン。なぜかエピローグと名付けられ、2分半ちょっとのトラックとして特典ディスクに収録。
つまり、本編CDは最後がカットされてしまっているということです。原作未読だとトラック抜けや収録ミスを疑ってもおかしくない終わり方。
はっきり言って途中で切れてるのを通常盤として堂々と出してるのは解せない。

「テイスティングパラドックス」はその後の描き下ろしです。
最後の「マーキングパラドックス」は電子特典なのでそこはいいんですが、本編のCDに最後まで本編が収録されてないって何かずるいなーと思ってしまいました。
特典ディスクは15分も入ってないので、価格が上がるとしても、2枚目の容量をもっと使って欲しかった。

「特典」はあくまで「特典」なので、そこに本編を入れるのはな、と思います。
ページ数が多い作品なので、あれだけカットされても1枚目の容量いっぱいのようですから、2枚組になるのは明白。なればこそ正真正銘2枚組として取り組んで欲しかったです。

興津さんのねっとり執着攻め、でも普段はとても爽やか~な切り替わりはとてもいいし、阿座上さんは初めてとは思えない受けっぷり!びっくりです。とてもかわいいです。
低音受けを期待してたのでそこはちょっと残念でしたが、直斗ってこのくらいかわいいよね、と阿座上さんの演技で納得させられました。

本当に役者さんには何の不満もなく、CDとして良作だとは思うのですが、トラック分けにちょっとうんざりしたので「商品」として高評価する気にはなれず…という感じです。
私のように嫌な捉え方をしなければ十分に楽しめると思います。

とーかくんの属性とは。

3巻まで読んでいてレビューを覗こうという方は登場人物の関係性や、物語の方向性など見えている部分は同じかと思いますが、結構なネタバレを書いているのでご注意ください。





私は本を読む時、「どういう風に終わるんだろう?(続くんだろう?)」と最後を見てしまうことが多いのですが、今回もそうしてなかなか衝撃を受けました。
そしてカバー下のあとがきを読み、やっぱり恐らく都が(或いは両方かもしれない)死ぬルートがあったんだな、と。前々から不穏な空気感があってずっと不安だった部分でもあります。
とりあえず、「回避」と書かれていたので今後はどんなに辛く苦しい現実に直面しても、最後は幸せになれるんだろうという気持ちで見守っていけると思います。

今回、全てではないにしろ都の抱える問題が冬夏くんに対しても公になり、一区切り。
体を繋げてどれだけ一緒にいてもいつも不安そうで、目の前の幸せをいつ終わるか知れないものとして、愛しているのにどこか諦めているようだった都ですが、これからはきっと大丈夫!
とーかくんとーかくんとーかくん…とひたすらに矢印を向け続けていた都が、これからは自分が向けていたのと同じくらい大きくて重い愛を向けられてどんな風になっていくのか楽しみです。

桜咲組と都の関係も明らかになってきましたね。お母さん同士のこととか。
都はきっと、都自身を守るために桜咲組に引き取られた。自分が思うよりずっと周りから愛され、大事にされているということにもっと気づいて、愛する人との未来を歩んでいって欲しい。

読んだ後にちるちるインタビューを読みましたが、冬夏くんの紹介の「都のメンタルを全力で抱く」というのに納得。
いつも「俺が幸せにしてやるからな」とか小さくてかわいいのにかっこいい冬夏くん。
真っ暗闇な都の道標になってくれるに違いない存在。
真っ暗だからこそ光の存在は際立つもの。この先都は光り輝く冬夏くんによってあたたかい場所へと行けるはず。

でもそんな冬夏くんのとにかく前向き!も若さ故というところもあるのでしょう。
彼らが生きるヤクザの世界で、冬夏くんのまっすぐさがどこまで通じるのか。今はまだ暴力は嫌だと目を背けることもできるけど、果たしてこの先は?
2人でもがきつつ成長しながら幸せへと辿り着いて欲しいなー。

そして実はスパダリだという冬夏くん。高収入高身長な古き良きスパダリとは違いますが、本質的にそうなのだろうなと理解できます。
さらに20代とか30代とかになれば名実ともに。でも小さくてかわいい冬夏くん流スパダリであって欲しいですねー。

志狼の意外なかわいさ。

廉太郎が志狼に何か作ってあげようと、リクエストがないか聞くというお話。
すると志狼は野生な育ちのせいか、「肉とか野菜とか」というふんわりとしか答えがないようなのです。

そこで何か調理されたメニューとしての要望はないか聞くと、「昔…弁当に入ってた唐揚げは好きだったな」と答えます。
食の好みが子供の頃のままで止まっていることに衝撃を受け崩れ落ちるとともに、「玉子焼きも作ってみたい」という志狼に一緒に作ろうと決意する廉太郎なのでした。

育ちの影響もあるのでしょうが、ワイルドだけど素朴でかわいい志狼です。
そんな志狼に今後は廉太郎が寄り添って幸せに生きていってくれるのだろうなと思います。
こちらに限らず、特典はどれもほのぼのとした後日談で幸せな気持ちになれるので、おすすめです!

スピンオフを頼みたい!

前作にて、光る糸が切れたっぽい描写と、結局OLさんはどうなるのかなと気になっていたので、続編があってとても嬉しいです。
来栖と先輩の間は至って平和で、ある意味OLさんが主人公とも言える本作。
OLさんの出番自体が過度に多いということはなく、ちゃんと来栖と先輩メインの恋人+先輩後輩としてのラスト1年を描いた甘いお話なんですが、他にも新キャラの幽霊くんが出てきたり、前作以上に死者との交流について掘り下げられています。

何とかOLさんを成仏させてあげたいと色々奔走する2人。
「来栖とセックスすること」を叶えてあげるしかないのか、でもそれって恋人同士としてはちょっと複雑で…と。
でも色々悩みつつ覚悟を決めた先輩と、そんな先輩に
「OLさんに憑依されてあげたいって言い出す先輩がすんっげー好きっス」
と言う来栖の言葉が泣かせるんですねー。それが湊先輩だよねっていうね。

コメディながら、OLさんもメガネくんも若くして、或いは幼くして亡くなったことには違いなく、さらには「霊との過度な接触は避けるべき」というメガネくんの忠告がまた切ない。
私としては岡田くんのお話が読みたいなー。もしかして死んだと思いこんでるだけで昏睡状態続いてて、目覚めてお友達と向き合ってほしいな、とか都合のいいことを考えてしまいます。
転生もありだけど。一生懸命告白してくれて、その後も毎日お見舞いに来てくれるという友達が報われて欲しいと思うのは仕方ない!あと岡田は受け!!

今回先輩の名前が判明しましたが、来栖の名前はわからないままだし、大学生とか社会人になった2人も見たいなー。岡田くんのお話も含めて期待して待ってます。

もったいない!

攻×攻で、タチ専がネコにされちゃうパターン大好きなんですが、受けがどう見ても最初から受けで、あまりにもタチ専に見えなかったのが残念。
お話の流れも、初めてのネコを経験→「お前はこっち側なんだよ」と暴かれる→そんなはずない!タチに戻ってやる!→あれ?物足りない…というあまりにもよく見る構成で、ここまでセオリー通りな展開なのもなぁ…というのが率直な感想でした。

その後、ちるちるでインタビューがあったので読んでみると、
>選び取る物が無意識に世間と逆カプのどマイナー人間なので、担当さんにご指導頂き、自分の感性頼りに描かないようにしました。
の一文に全てが集約されているように思います。

オリジナリティがあまりにも薄い、定番をなぞるだけのようになってしまっているのはこの作品創りの体制によるものだったのかなと。
きっと、デビュー作ということで担当さんとよりよいものをと考えて創り上げたのだと思うのですが、そもそもfrom REDって王道を売りにしたレーベルではなかったように思うので、次回作があるならぜひ先生の思うままに、たとえマイナーでもご自身がこれ!と思うものを描いていただきたいです。

絵がとても綺麗なので本当にもったいない。
何なら私は久住が受けならとても喜びましたよ。攻めの中の攻めって感じなので。そういうことではないかもしれないですが。
今後に期待したい作家さんです。頑張ってほしい!

ピュアなワニくん。

前代未聞のワニ受けをとても楽しみにしていました。ふゅーぷろComicsで先行配信されていたのでいそいそ購入。
クールな総長×ライバルのワニくん。硬派で寡黙なメガネ攻めの蓮と、たくましい見た目に反してピュアで乙女なかわいいワニ受け・ソルトです。

ライバル校のトップ同士で喧嘩に明け暮れる二人は、ある時使われていない建物のエレベーターに閉じ込められ、ソルトが発情したことをきっかけに意識し合うようになります。
ソルトは冒頭数ページは凶暴そうな強面ワニですが、一度蓮と触れ合ってからはずっとぽやぽやしててとってもかわいいです。

爬虫類などにあるスリットがいかされたエッチでは、毎度蓮がぶるんと出してあげてます。蓮も目を見張る大きさ。体がとても大きいので当然と言えば当然ですが。おっぱいも豊満で乳首責めももちろんあります。
スリットやおっぱいをばーんと前面に出したコマもあってとてもえっちです。

蓮も小柄な方ではないと思うのですが、とにかくソルトが大きいので体格差が結構あります。
ソルトが蓮を抱きあげてくるくるしたり、お姫様抱っこしたり。蓮のキャラクターからするとありえなさそうな場面が面白いです。

恋愛の展開は割とあっさり。蓮と抜き合いしたことですぐ好きになっちゃったソルトからのストレートな告白に、同じく好きになっていたらしい蓮が応える形ですが、蓮までいつの間にかソルトを好きになっていたのがちょっと唐突に感じました。お互いライバルでありつつ認め合う気持ちはあったのかもしれないですね。

付き合い始めたことで喧嘩はやめることにした二人。その意志をそれぞれ仲間に伝えます。
白銀学園にて、総長である蓮がそれを発表すると、仲間たちがざわつく中、久喜井龍太郎という軽そうな黒髪が出てきてその場を収めました。好みだ…。
この人攻めで誰か相手いないかなと早速反応していたら、ソルトの学校の狼くん・牙野チョコ(通称チョコちゃん)にちょっかいかけては嫌がられているのを見て、しかも幼馴染ということまで判明し、ここスピンオフー!と大興奮。

何と、あとがきで次回は二人のお話だと書かれていました!大歓喜!
軟派系副総長攻め×ツンデレ狼受けだそうです。楽しみー!
幼馴染・軟派な攻め・嫌がりうざがるも何だかんだでほだされる受け。好きしかないです。

悪人の躾け方 コミック

ダヨオ 

看板に偽りなしな最強の攻め。

「ロンリープレイグラウンド」に収録されている短編「悪人の縛り方」を読んで以来とっても楽しみにしていた針間×雨津木のスピンオフ。
200Pを超えるボリュームで、「最強」と称される針間の手腕が遺憾なく発揮されています。
その振る舞いは強引で大胆なのに、スマートで完璧に決まってる。
受けを落とす豪胆でかっこいい攻めをたっぷり堪能できます。

1話目の時点で前作から一週間。体の方は割と難なく落ちちゃってる感じの雨津木さんですが、相変わらず口では針間を拒んでます。
針間はというと、甘く愛を囁くでもなく、とにかく抱きまくる。
体先行の関係を「心が欲しいのに」とか悲観しないタイプで、絶対的に自信がある様がかっこいいんですよね。

でも、嫌がる相手を無理矢理ものにするというのとも違う。
前作での最初は無理矢理ではあったけど、雨津木さんについては「ド攻めだと信じ込んでいる」と表現されているように、元タチの陥落というより本来の姿を暴かれていくといった方がしっくり来ます。
雨津木さんは歳を重ねている分頑ななので、針間の抉るような、こじ開けるような愛し方が最適だし、何よりそれを潜在的に好みそうな気がします。

雪文が年上の雨津木さんに囲われていた立場から脱し、年下の慧介を選んで、実は男らしいところがあることが浮き彫りになっていくのと同じように、雨津木さんは針間と出会って自分が求めていることを叶えてもらって、やっと自分を解放できたんじゃないかと思います。
「解放された」という意味では、前作から通して雪文と雨津木さんに共通していますね。

そして最後に明かされる針間の正体。
只者ではない雰囲気だった針間ですが、大企業の御曹司という。
ずっと昔に出会った雨津木さんへの想いを今日まで募らせていたのだと思うと、その情熱と健気さにここに来て針間のかわいい一面を垣間見ました。

常に自信満々で余裕の振る舞いだったけど、頑張ってきたんだなぁと。
「重すぎる」と言う雨津木さんをまっすぐ見て「はい」って答えるとこ、これまで見たことのない表情でじーんと来ました。そして一番かっこよかった。やはり決める男ですね。

針間が雨津木さんをこの人と決めたのは直感的な一目惚れだったのか、何か思うところがあったのかはわからないけど、出会いから結ばれるまでがこんなにも運命的な二人だったなんて。
その運命を掴み取った針間の執念や想いが改めて染み入る美しいエンディングでした。

「年下攻めの積年の恋が叶う」のがとにかく大好きで感無量なのですが、本音を言えばまだ足りない。やっと雨津木さんが恋人認定してくれてこれからですからね。ね!
何だかんだ王子様的で名実ともにスパダリな針間と、乙女思考だけど意地っ張りな雨津木さんのこれからが見たい。

切なくて甘くてしあわせ。

12Pの大ボリュームです。
有償特典になってもいい分量ですが、単行本価格で買えます。いいのかーこの価格で。

物語は後日談。その日会う予定だったのが、急な仕事が入って会えなくなったことを連絡する津田先生。
次の予定も決まらない中、成田はあっさり引き下がり、さっさと電話を切ってしまう。
そこで大急ぎで仕事を終わらせ、夜だけでもどうかと誘うも、会おうとしない成田。

なかなか会えない日が続く中、素っ気ない成田に怒りを覚えながらもその足で会いに行きます。
いざ部屋の前に着くと、怒りよりも不安が押し寄せる。会いたいと思うのは自分だけなのか…。

出迎えた成田の顔を見て、成田の素直に甘えられない強がりな性格を思い出す先生。
会いたい気持ち、急なキャンセルに納得できない気持ちを頑張って抑えていた成田がすごくかわいいんです。泣かせるすれ違い。
その夜は、愛情を伝えんとばかりにリードする先生と、騎乗位で頑張る先生の下でかわいくやられっぱなしの成田です。

事後、「可愛かった」と言われてショックを受けてますが、それがまたかわいいわけで。年下攻めの醍醐味ですね。