結構ばっさりカットされてます。
漫画を読みながらだといきなり飛ぶので、あれ?と思うことがありますが、脚本として特に不自然ということはないです。
ただ、1話目の眠る直斗の顔を見ながら一舞が一人で…が全部カットされてます。
このシーンが聴きたいかどうかというより、一舞が何かを企み、確実に直斗を狙っているというのが序盤に垣間見える重要なシーンだと思うので、ここをカットするのはどうかと思いました。
音声だけだとわかりにくくなりそうだけど、やり方はあるはず。そもそもそれが音声化するということですし。
原作者の先生がよしとしているのを一読者がどうこう言うことではないですが。
あと謎構成なのが、初回限定セットの特典ディスクです。
トラック1:エピローグ
トラック2:テイスティングパラドックス
トラック3:マーキングパラドックス
となっているのですが、この「エピローグ」が本編のラスト数ページです。
一舞がグローブを見せてくれて、直斗が懐かしがるというあのシーン。なぜかエピローグと名付けられ、2分半ちょっとのトラックとして特典ディスクに収録。
つまり、本編CDは最後がカットされてしまっているということです。原作未読だとトラック抜けや収録ミスを疑ってもおかしくない終わり方。
はっきり言って途中で切れてるのを通常盤として堂々と出してるのは解せない。
「テイスティングパラドックス」はその後の描き下ろしです。
最後の「マーキングパラドックス」は電子特典なのでそこはいいんですが、本編のCDに最後まで本編が収録されてないって何かずるいなーと思ってしまいました。
特典ディスクは15分も入ってないので、価格が上がるとしても、2枚目の容量をもっと使って欲しかった。
「特典」はあくまで「特典」なので、そこに本編を入れるのはな、と思います。
ページ数が多い作品なので、あれだけカットされても1枚目の容量いっぱいのようですから、2枚組になるのは明白。なればこそ正真正銘2枚組として取り組んで欲しかったです。
興津さんのねっとり執着攻め、でも普段はとても爽やか~な切り替わりはとてもいいし、阿座上さんは初めてとは思えない受けっぷり!びっくりです。とてもかわいいです。
低音受けを期待してたのでそこはちょっと残念でしたが、直斗ってこのくらいかわいいよね、と阿座上さんの演技で納得させられました。
本当に役者さんには何の不満もなく、CDとして良作だとは思うのですが、トラック分けにちょっとうんざりしたので「商品」として高評価する気にはなれず…という感じです。
私のように嫌な捉え方をしなければ十分に楽しめると思います。