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鬼畜とドM?拗らせ合いの焦らし愛。

捕食者と餌。ただそれだけの関係だ!などと言ってみたり。
早々に絆されてラブラブしてみたり。
従兄弟が登場すれば、牽制した挙句、翼を突き放す澄也。
1巻から通して読んでみると。どうも支離滅裂なんである。澄也にしろ、翼にしろ、情緒不安定なこと、この上無い。翼を突き放したところでフォローも何もしないものだから、カッとなった翼は、やはり澄也に弄ばれて飽きられたと思い込む。
いや、何で⁈ 君らイチャイチャと常に一緒に居て、勉強見てもらったり。
部活動に入れない翼の為に、生徒会に入れる様に配慮してくれたりしたよね⁈
「好き」ってどういう事か分からない、などとクヨクヨする翼。そのクセ、迫られれば憎まれ口を叩きながらアッサリ気持ち良くなって抱かれてしまう。
澄也に「淫乱」と言われても、これは致し方無い。

悪意のある誰かの仕業で、ホルモンバランスを整える薬を失った翼は、自身の身体に異変を感じ始める。性モザイクと呼ばれるその身体に澄也の子供を宿したかもしれない、というところで次巻へ。ロウクラスと結婚なんかしない、と言った直後に「お前と結婚する」と翻す澄也。ああもぅ!そりゃ動転するよね。

節足動物と融合して進化した人類、なんてSFから。その起源の種による、厳しいカースト。その棲み分けは、何だかオメガバース臭くなり。
未成年の妊娠⁈ と、盛り盛りの設定。一応勉強をしている風で、学年1番だ3番だと言ってはいるものの。タランチュラ等肉食の捕食者は、セックスばっかりしている。
セックスばっかりしている高校生…。うーん。もうちょい勉強してくれ。
文化祭とか体育祭とか、もうちょい青春してくれ。忘れそうになるけど、彼等は高校生なのだ。

物語後半で、心無い生徒たちの罵声に抗う翼の言葉をそっくりそのまま返したい。
「そんなくだらないことに人生使ってる時間、もったいないと思わないのかよ!」
お前もだぞ、翼 ‼︎
セックスに溺れてクヨクヨばっかりしていないで、勉強をしろ!
たまに威勢のいいところを見せる健気な翼。実はドMなんでは?と思い始めてもいる。
このまま拗らせ合いとすれ違いでジレジレ引っ張るのなら、続きを読むかは悩ましいところ。

ひとりぼっちの人魚姫。

オメガバースよりずっと。あけすけで驚いてしまう。性を雌雄に分け、雌は雄と番い、結ばれるという。取り立てて美しくも無ければ特技も無い葵は、「出来損ない」の烙印を押され、新興の成金だという、征爾の元へ嫁ぐ。これは家同士の政略結婚で、征爾はおよそ人を寄せ付けない。使用人も葵を激しく疎み、征爾が仕事で遅い時は食事さえまともに出されない家なのだ。
それでも。見合い前に偶然出逢っていた征爾に恋焦がれていた葵は、ひたすらに征爾を想い慕う。
葵には雌という性別の他に、代々秘匿された特質があった。それは、生命に関わる事なので、おいそれと語る事は許され無い。葵は征爾に秘密にしたまま、ひっそりと。人知れず自分の恋に生きていた。これが最初で最期の恋なのだと。冒頭からずっと。これが悲恋なのだと匂わせ半端ない。ひたすら恋焦がれ、征爾の家で疎まれ、飢餓に耐えて。それでもただ生き続ける葵。ちょっと待って。葵が弱過ぎて、辛い。
葵は大人なのだ。征爾に金を無心するのが嫌なのならば、少し働いてみる、とか。全くの無一文で嫁に出されたとは考え難いので、食事は出されなければ、自分で作るなり、買って来るなりすれば良いものの。実際、何処から手に入れたのか、猫の餌はやっている。嫁は監禁されているわけでは無いのだ。これ見よがしにドンドン痩せ細って行く葵の異常さに気付かない征爾の愚鈍さ。もちろん、何も知らずに酔った征爾と番ってからは、食事だけでは生きて行けなくなるのだが。それでも。葵の生きる気力の無さに引いてしまう。
健気にもしっかりと。自分らしく生きようと足掻くのが昨今の主流なので。
葵の弱さは、虐げられた生活から成るものでは無く、本人の弱さから来るのでは?と、どうしても思ってしまう。哀しい。

原作ありきの作品だというので、そこに忠実に描かれていると思うけれど、羽純ハナ先生の新作だー!と喜んでしまっただけにガッカリ感も凄いのかも。
もちろん一応のハッピーエンド。なれど、この後味の悪さは消え去ってくれない。

ロマンティックをもう少し。

うーん。タイトルに魅かれたんです。最近、流行りの「転生もの」にハマっているので、まんまと買ってしまいましたが…。こちらの現世は現在、現代。その、前世が、思うにそれ程昔では無さそうな。場所も時間軸だけが遡っている過去の日本なのだ。大正時代でも無い、もう少し昭和かもしれない。せいぜい60年と遡ってはいなさそうな。実に中途半端なのである。転生ものはやたらと中世ヨーロッパ風、というのが主流となっているのに慣れ切った私は少し驚いてしまう。
とにかくその昔、前世では、男同士の恋愛が今よりも不自由だったのと。身分違いという家の猛烈な反対も有り、結木は愛する渚央と添い遂げられ無かったという。
前世の恋人に会えて嬉しいとはしゃぐ結木にドン引きしながらも、満更でも無くなって行く渚央。ところが。物語は意外な形相を見せて行く。
当て馬として転生した仙田も前世で渚央に横恋慕していたという。結木が邪魔で、彼もまた添い遂げられ無かったというが。そもそも仙田が男だったなら、結木が居なかったとしても渚央の家に反対されるから、土台無理な話だった筈なのだ。仙田が前世で女性だったのならまた話は違って来るのだが。そういうわけでも無さそうだ。
そして。渚央は、結木と口付けを重ねる度に、前世の記憶を垣間見る。そこで、結木では無く、同僚で友人の臼井と付き合っている様にも見えるのだ。結木の前世が臼井に似ているのか。否、作者の描く黒髪系男前がそもそも皆んな同一化しているのだ。のちにこのカラクリは解明されない。もちろん臼井にも前世の記憶は無い。ただ、嫉妬した結木に牽制されるのみ。
ヒステリックに想い拗らせた仙田に、仕事の上でも、生命の上でも危機に陥れられそうになる恋人たち。実に唐突である。読み手側はまぁまぁ置いてきぼり。添い遂げられ無かったという仙田は、前世、どの位置に居たのか。前世の不幸な恋人たちは、結果、幸せな後世を願いながらどうなっていたのか。臼井に似た人は果たして結木だったのか。
沢山のハテナ?を残しては物語は終わる。ロマンティックは全然足りていない。設定はきっと、ロマンティックが似合う筈なのだ。それをとても寂しく思う。

全力で君を攻め落とす。

…つもりなのかな。この上巻では灯生が、それこそ一目惚れしたのか、生吹を全力で落とそうとしているとしか思えない。彼のひたむきさは一体何か。

生吹は生半可な気持ちで脱サラし、祖父が遺したテーラーを継ぐ事にしたが。何という事でしょう。彼は採寸しか出来ないという。
処は銀座。銀座のテーラーなんて。職人が一着を丁寧に縫い上げるのでは無いかと思う。
顧客が離れたのはおそらくそのせい。それと顧客の高齢化に伴って客数が減ったから。
生吹は言う。テーラーは採寸する人、型紙を作る人、縫製する人、決められた役割をする、何人かの職人によるのだと。しかし。どういうわけか、その「職人」とやらは出て来ない。全く登場しないのだ。
うーん。別々の人が一つの役割しかしないのなら、それはいわゆるプレタポルテだ。昔の人の言う「吊るし」というヤツではなかろうか。ファッションビルやECで、簡単に手に入れる事の出来る服たちだ。
さて。そんな服作りの云々は置いといて。
生吹の施策も頂けない。自分の様な若い客層を狙うと言って、ガクンと値段を下げる。今ドキ、10万程度なら。ちょっと良い「吊るし」が買えてしまう。テーラーに依頼する意味は無い。最近は客離れを嫌って、あえて消費力がある高齢層にターゲットを絞っているブランドの方が多い。あの、若者に人気のファッションブランド、〇〇スタイルラボが、新たなメンズブランドを50代以上をターゲットにすると発表したばかりだ。
時代の気分というのに外れているのは、作者様の勉強不足か。そんな事よりも言いたい何かがあるのに決まっている。それを期待している。
灯生は、レストランのメートル・ドテルをしていたという経験から、生吹のテーラーを再興させて行く。
給料は要らないという彼の目的は何か。
この上巻ではさっぱり分からない。
そして、決して猫を猫らしく描かない、と心に決めているのか。ギンさんの描かれ方は、いつかのミントさんよりも酷い。

何やら込み入って来た様で…。

最初は良かったんです。BL界あるあるを楽しみに、ヘドバンが止まらない勢いで共感して。楽しくて。もはやネタが尽きたのでしょうか。ただ私がこの視点に飽きたのでしょうか。もっと…、もっと何か。あった筈。と、思いつつも、もう大丈夫です、と言いたい気持ち。主人公がフラグ回避をノロノロとやって行くうちに、思わず知らず恋に落ちて欲しかったのですが、叶わず。愛猫に構い過ぎるただの老成した猫好きになっており。期待感は削がれました。

こうなったら、弟の綾人と東條くんのBLらしいBLに期待したいところ。
まぁ、めでたく両想いを確認し合ったところで。次巻へと続く。うーむ。
腐男子やら何やら隼レギュラー的なメンツも登場して、これは飽きない様にとの配慮なんでしょうが、出れば出る程飽きてしまうという逆効果な気がします。

綾人の高校の体育祭とか、BLらしいエピソードを挟みながらもこの不発感。
次巻以降買うかどうかは躊躇われます。