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今も昔もやっぱり泣いた 榎田尤利 魚住くんシリーズ 号泣特集7
夏の塩―魚住くんシリーズ 号泣特集7 榎田尤利
評者:弥七さん
90年代半ば。時代はJuneからBLへ新しい胎動が始まろうとしていた。榎田尤利はその移行期に「夏の塩」。を発表する。傑作「魚住くんシリーズ」として続いていく第一作目である。愛、死、家族、さまざまなテーマが盛り込まれ、かつ彼の周辺に生きる人々も魅力的に描かれる、というBLの枠組みをはるかに超えた作品なのだ。
それゆえ、移り変わりの激しいBL界にあって、未だなお熱烈に支持される作品となっている。

 小説June、1996年2月号。中島梓先生の小説道場最終回、魚住くんシリーズ第一作目「夏の塩」掲載。
 榎田尤利先生の魚住くんシリーズは、まさにJuneがBLへと変わっていく時期の作品だ。
「夏の塩―魚住くんシリーズ 号泣特集7」 トラウマを抱えた主人公に、人の生死を扱う重いテーマ。しかし、確立されたキャラクターたちと、先の読めない物語の展開に、エロスもある。Juneの痛い部分を十分に孕みつつ、BLの萌えの部分がいっぱい詰まった作品なのだ。
 主人公の魚住真澄は孤児で乳児院、養護児童施設、養子先を転々とし、やっと落ち着いたかと思ったらその養父母と兄を交通事故で亡くす、というハードな生い立ちの大学院生である。必要以上に話が重くならないのは、魚住自身がその不幸を憎むでもなく他人のせいにするわけでもなく、ただぼんやりとはかなげに生きているからだ。そして、見た目も美しい。
 自覚なしに感情を閉じこめて味覚障害や摂食障害に陥っている魚住だが、久留米やマリなどのたくさんの身近な人間との交流によって、人間的感情を取り戻していく。
 というと、恋人が救ってくれるんでしょと思われるかもしれないが、そうではないところにこの物語の素晴らしさがある。
 結局のところ自分を救うのは自分でしかないと、この物語はいうのだ。
 魚住にしても、インド人の顔をしたイギリス国籍のサリームにしても、父が魚住の家族を轢いたことで一家がばらばらになったマリにしても、過干渉の母から逃れられず共依存気味の響子にしても、HIV で親から見捨てられたさ ちのにしても、上げれば切りがないのだが、皆自分の居場所を探している。
 自分の力でどうにもならないことは世の中にたくさんあるが、それでも生きていかなければならないという。そして、それはそう悪くもないことだと、感じる。
 自分を救うのは自分だけど、人との繋がりでしか成長できないのも事実だと、この物語を読んでいて思った。
 また、この物語はたくさんの人物が出てきて皆が主人公のようだが、特に女子がよいのだ。当て馬のような女子は出てこない。考えて一生懸命生きる人ばかりだ。女子の働き方や母と娘の関係。女装男子も出てきて、ジェンダーの問題まで考えさせられる。
 で、本題の『泣ける』という部分についてだが、語ってしまうと、はっきりいって読んだことのない人の迷惑になると思う。何も先入観なしに読んで、思いっきり泣いて欲しい。泣ける箇所は一ヶ所ではない。
物語の中盤「メッセージ」で泣いてしまったら、涙腺が緩んでしまうのか終盤まで、あちこちで泣いてしまう。
 20歳そこそこで読んで雑誌を抱えて号泣し、30の今再び読んでも色あせることなく胸に染み渡り、やっぱり涙があふれるのだ。それは、恋愛だけがテーマではなくて、生きてゆくことを深く考えさせられるか
らかもしれない。そして、作者の生きて行く決意のようなものも見える。と、重そうに感じるかもしれないが、これがまたエロいのだ。投稿作から連載になり、前半は割とゆっくりとしたペースで発表されていたこのシリーズ。魚住と久留米のラブもゆっくりと進んでゆく。人と人が近づくのには、いきなりキスだとか体を繋げるだとか、そうではないの
だ。触れるだけで、心臓がバクバクすることがあるのだ。読んでいても泣ける反面、乙女心も満たしてくれる。
 全てを読み終わると、こんな素敵な作品をありがとうと思い、今生きていられることにありがとうと思い、また明日から頑張らないと思う。
 しかし、一つ残念なのが、この魚住くんシリーズが入手困難な点だ。
復刻されるようなことを聞いたが、早く形になればいいと思う。
 BLは増版されなかったり、雑誌が無くなってしまったり、出版社が無くなってしまったりで、よい作品でも手に入らなくなったりする。また、大量に出版されるので好きな作家でも、全て追いかけられないのが残念だ。
 と、論点がずれてしまった。
 BLの醍醐味の一つに「泣ける」というのがる。泣けるかを基準に選ぶことも多い。これからもいっぱい読んで、いっぱい泣いて、自分の中のいろんなものを涙で洗い流したい。そんなBLを、これからも探し続けるだろうなと思う。

作品データ
作 品 名 : 夏の塩―魚住くんシリーズ 号泣特集7
著者 : 榎田尤利 イラスト : 茶屋町勝呂
媒   体 : 小説 シリーズ : クリスタル文庫
出 版 社 : 成美堂出版 ISBN : 9784415087917
出 版 日 : 2000/07 価   格 : ¥500
紹介者プロフィール
弥七
 三十路主腐。旦那と付き合っている一年ほどはBLから離れ、卒業出来たのか!
 と思ったのもつかの間、一瞬で戻ってきました。「小説June」で魚住くんシリーズを読んでいたドキドキ感を忘れられず、今でもBLは雑誌で追いたいと「花音」「Cita Cita」「Dear+」「小説B-
boy」「小説Dear+」「小説ショコラ」は定期的に購入。それでも周りに腐女子がいないので、BL 用語にはうとい。
このコラムに寄せられた感想
2009年08月22日 弥七
ちとさん
 コメントに気づくのが遅くなってごめんなさい~。

 よかったでしょ~~。
 学生さんなら、若い時に読めたのは幸せですね。私も読んだ時は若かったのですが。
 まだ新装版を買ってなくて、イラストも全部描き下ろしのようなので、早く見てみたいのですが、近所に売ってなくて……。

 泣けますよね。
 涙がジャバジャバ流れる作品って、最高ですよね~~。


2009年08月11日 ちと
衝撃でした。
私は、皆さんの望まれていた復刊で初めてこの「夏の塩」という作品を知りました。一応学生なので、お小遣いにも限界があり、BLモノはwebどまりでした。それなのに、初めて本屋で見かけたときから、表紙のシンプルなデザインと、帯の二人の微妙な距離感が気になって仕方なく、思い切って立ち読みしたら止まらなくなりました。お昼も忘れて気づいたら3時間もぶっ続けで読んでました。一ヶ月、小遣いなし覚悟で「夏の子供」と合わせて、二冊買いました。買っちゃいました。・・・なんて素敵な物語でしょう!!もう、ね。今まで甘いのばかりの私でしたが、それがBLだろう!とか思ってましたが、世界観が変わりました。
「BLってここまで泣けるんだ!」って、これは、そんな枠に収めておくのはもったない、すごい本だと思います!!


2009年06月17日 弥七
tyanponさん
おおっ! 7月末に復刊ですか! 楽しみですね~~。たぶんまた買ってしまうんだろうなぁ。

魚住くんシリーズは、一番初めの作品だからか、割と視点がコロコロ変わったりするところはあるんですが、一文が短くてスラスラと読めちゃいますよ。ぜひ出たら、一気読みしてください。


2009年06月16日 tyanpon
No Title
上のレビューを読んでまた早く読みたい気持ちに拍車がかかりました。
魚住くんシリーズは7月下旬に復刊ですよ。
5冊が2冊になって1冊1800円でした。
私もこの作品を読みたくて読みたくて仕方なかったので、7月が待ち遠しいです!!
早く読みたいです。


2009年06月14日 弥七
えみうさん
 そうですよね~。トラウマのオンパレード、みたいな。どうなるのーという感じで、はらはらドキドキしながら読みました。

 ぜひぜひ再読してください。久しぶりに読んでもよかったですよ。


2009年06月13日 えみう
思い出しました
いろいろなところで衝撃的な作品だったのを思い出しました。
うちの本棚にも居ますが「こういう作品に巡り合える確率は少ない」としんみりと背を撫でることがあります(変な人になってる…)。コラムを拝読して再読したくなりました。
ぜひ、復刊して欲しいですね。



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