ちるちる様でもニューフェイスな小冊子部門。まずは「そもそも小冊子って何?」という疑問からお応えしましょう(笑)。
「小冊子」とは「付録」、「小冊子」「ペーパー」類の総称になります。本誌(本編)のオマケ的な存在であり、添え物的な存在です。本誌を読んだ事を前提とした不親切な作りとなっていますので、モノによってはソレだけあっても無用の長物、何の役にも立ちません。

しかし、そんな小冊子も本誌の後に読むとあら不思議!!本誌では見えなかった主人公の内なる思いや、めくるめく愛の日々が暴露され、ヤキモキ満載、妄想爆走、楽しみが2倍、3倍になるのですよ。どうです?貴方もそんな楽しみを味わってみたくなってきませんか?
そんな貴方に入手方法をお教えしましょう。代表的な入手方法は4パターンになります。一部(②と③)は前後するかもですが、入手しやすい順番で記載しますね。

①本誌(雑誌、本、CD)の付録として
雑誌類の付録、新刊発刊時の鋏み込み添付等、本誌を買う事で入手できます。

②フェア、イベントで
新刊発売時、レーベル創刊記念等、雑誌社や書店で開催されるフェア、イベントで購入すると無料で入手できます。

③全員プレゼント、全員サービスで
対象となる本誌を入手して条件に沿って応募する事で入手できます。全員プレゼントは基本的に無料ですが、全員サービスは何かしら応募者側にも負担があります。

④抽選プレゼントで
対象となっている本誌を入手して条件に沿って応募、当選すれば入手できます。

それではてんてんが今年度実際に入手した小冊子からお気にいりな逸品を例に、小冊子の魅力をご紹介致します。

まずは①の本誌の付録として入手できる小冊子類について。こちらは購入者の意向を問わず、問答無用で付いてくるお品なので比較的簡単に入手できます。
「Cobalt (コバルト) 2011年 09月号（雑誌著者等複数）」の付録「別冊コバルト文庫」には超人気作「炎の蜃気楼」の書き下ろしプチノベル「20歳の月」が収録されています。実に7年ぶりの新作は 真冬の四万十川の川縁で酒盛りするお話なのですが、変わらない主従の姿に思わず感涙してしまいました。炎ミラの魅力は不滅です!!
今年から創刊されたショコラ文庫は、多くの作品で初版発行時に番外編を収録した書き下ろしペーパーが封入されました。「狸といっしょ」についた「コタの秘密　狸といっしょ番外編ペーパー」は本編に登場する紫苑専用の18禁ゲーム「コタの秘密」が一部公開されております。本編内では明かされることの無かった禁断のゲームの凝り具合も凄かったですが、その基となっている紫苑に独占欲も凄かったです(笑)

次に②のフェア、イベントで頂ける小冊子類について。こちらは雑誌社企画のフェアやイベントを開催している書店で購入すれば無料で入手できますが、開催店舗や時期、対象品についての情報収集が必要になります。
最近多いのが新刊発刊時に配布される小冊子類です。上記した「狸といっしょ」はドコでも貰えた小冊子の他に、発売時にコミコミスタジオ様とちるちる様、とらのあな様では「狸といっしょ 書き下ろしショートペーパー」、アニメイト様では「コタ観察日記　狸といっしょ アニメイト限定書き下ろしショートストーリー」が付きました。

リブレ出版で開催した春のビーボーイノベルズフェア「萌え保証フェア」で貰えた小冊子は3種類、それぞれ対象となった既刊3作品の番外編が収録された小冊子が貰えました。「満足度100% 萌保証フェア特典小冊子Yellow」は「愛とは言えない１」の番外編『ライバル』が収録された小冊子です。サガンの愛猫やきのりちゃんに対抗意識を燃やす橘高とそれを冷ややか～にみつめるサガンの掛け合いが楽しい一作です♪
プランタン出版の夏のプラチナ文庫フェア「セレクトフェア2011」では4種類の小冊子が貰えました。「プラチナBOOK 01 セレクトフェア2011」は「堕つればもろとも」の番外編『あの犬を止めろ』が収録されています。身分を隠した珠玲が朔のために市にお買い物に行くお話なのですが、そこで朔の相手をしたという遊女と出会っちゃうのです。しかも心配して迎えに来た朔とはち合わせると言う最悪な事態に?!っていう展開にドキドキです。

次は③の全員プレゼント、全員サービスで入手する小冊子類について。こちらは対象本についている応募券を集めて申し込む事で貰える小冊子になります。①②よりも手間と時間、全員サービス品には別途に応募者負担があります。
海王社では2010年に一年間通して「Ｇ★ポイントバンクキャンペーン」という大プロジェクトが行われましたが、こちらではオリジナルグッズの他にガッシュ文庫の人気作品の書き下ろしSS小冊子のプレゼントがありました。この小冊子は応募期間によって貰える小冊子が異なり、前半期の応募では「GUSH premium short stories part.1」がプレゼントされました。「傷痕にキス」の番外編『あのとき恋に落ちていた』は二人で鍋をするうちに昔の事を思い出すと言うお話なのですが、最高の鍋を食べる為にコタツや座布団まで用意する戒にちょっとびっくりです。
幻冬舎コミックスではルチル文庫「爪先にあまく満ちている」が崎谷はるひさんの商業誌刊行100冊目だった事から、記念本「100の夜をきみと　崎谷はるひ100冊刊行記念書き下ろし小冊子」が応募者にサービスされました。寛と付き合いだしたものの戸惑いと恥ずかしさをぬぐえない來可の様子が可愛いお話です。
また②でご紹介したプラチナ文庫「セレクトフェア2011」では、対象本についた応募券で申し込みすると「プラチナBOX2011」がサービスされました。「堕つればもろとも」の番外編『犬はとまらない』は市から帰ってきた二人の夜、朔が自慰をされられたり、珠玲にそそりたつ雄を踏みつけられたりしております。本編以上に濃密な交わりが読めるのも番外編ならでの楽しみなのです。
最後の④は自力ではどうにもならない究極の逸品になります。③同様、対象本についている応募券を集めて申し込むのですが、抽選なので入手できるかどうかは宝くじ同様、運次第となります。てんてんも応募する時はポスト前で念を込めて投入するのですが、なっかなか当たりません!!
それでも誰かは必ず貰っているのですよね。
てんてんが運をつかめた小冊子は「Platinum Label Special Edition プラチナ文庫リニューアル記念777部限定」です。こちらはプラチナ文庫のリニューアル記念フェアの抽プレ品になります。12作品の番外編11作はいずれも本編より糖度高めのラブラブ作品となっております。「お医者さんにガーベラ」の番外編『君を待つ』は職場が近過ぎて仕事帰りに待ち合わせができないと言い出した九条と甫が待ち合わせてデートするというお話です。なかなか九条がやってこなくて甫がヤキモキするのですが、それもまた楽しめるほのぼのした小話でした♪

いずれにしても小冊子の収集には情報収集が大切になります。ちなみに私の情報源は出版社HP、Horln Love Books様をはじめとする通販書店HP、作家さんのHPでの新刊案内やフェア情報、鋏み込みチラシ、書店店頭告知配布チラシ等になります。
日夜アンテナ全開で諜報活動に励むてんてんですが、必ず貰える①でも初版限定、売り切れ御免なお品になるので、発売日以降に付く事を知った場合は本を求めて書店行脚、数種の小冊子が貰えたり、既刊本のみのフェアなら小冊子のためにもう1冊なんて事も有ります。ソレだけの魅力が小冊子には潜んでいるのです!!
最後までお付合い頂き、ありがとうございます。ぜひ貴方の本棚にも小冊子の居場所を作って下さいね♪