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 小嶋ララ子先生 インタビュー

2013/03/14 12:00

昨年末からコミックスを立て続けにリリースの小嶋ララ子先生。そのラストを飾る新刊『ゆめゆめ心中』が3月16日に登場です! これを機に、小嶋先生の作品へのこだわり、プライベートについてなどたくさんうかがいました!

Q. 昨年12月、今年1月の新刊リリースに続き、このたびの『ゆめゆめ心中』(大洋図書)は3月16日に発売です。この間、準備も含めると半年以上といったところでしょうか? いかがでしたか?

A:本当に多方面の皆さんにお世話になりました……! コミックスをこういう形で展開していただけて本当に感謝しています、有難うございます。

Q. 前2冊『きみにうつる星』(心交社)、『花畑と別れ話』(エンターブレイン)には、高校生ものが多く収録されていますね。10代の揺れる心にキュン! としっぱなしでした。思春期の恋愛を描く際のこだわりなど、聞かせてください。

A:有難うございます、思春期の男の子達の、大人だったらそんなことで悩まないような事を世界の終わりみたいに考えちゃうような青さが好きです。
恋愛でもなんでも、すべてがどこか無責任ゆえの危うさがあって、だけど感情は本物で、そういう部分が愛しいなあと思っています。

Q. 小嶋先生は、どんな学校生活を送ってらっしゃいましたか?

A:中学の時のクラスがとにかく大好きだったので、高校でみんながバラバラになったとき寂しさのあまりグレかけました。

Q. まもなく発売の『ゆめゆめ心中』は、『きみにうつる星』『花畑と別れ話』とは雰囲気が異なりますね。「え、次はどうなるんだ?」と引き込まれるダークめのストーリー展開で、連載時はドキドキしました。小嶋先生の作品と言えば“ほんわか”テイストというイメージがあるのですが、ときどきものすごくダークなお話がありますよね。

A:ほんわかな話も暗めな話もとても好きです。描きたいなと思ったときに描くかんじで、こだわりはありません。
なんでもうまくいくわけがないと思っているけれど、でもうまくいくこともあるのかもしれない、どちらの可能性も描きたいと思っています。でも、やっぱり最終的に救われる部分が絶対にあってほしいと思って描いています。

Q. 小嶋先生のホームページで、『ゆめゆめ心中』について「話の方向をかなりかえてしまったので、単行本でたくさん書き直させていただけることになりました」という一文を目にしました。コミックスでは、どんなお話になったのでしょうか!?

A:連載期間がかなりあいてしまったり色々ありまして、単行本発行の際にもう少し自分らしさを全面に出したものにしても大丈夫でしょうか、と編集さんに相談しまして、幸運にもOKがでたのでほぼ書き直しさせていただきました。
色々と無理のある相談だったのにすごく親身に聞いてくださって、本当に感謝感謝です!

Q. キャラ設定はどんな感じでしょう?

A:過去の記憶がないゆずる、血のつながらない義理の弟の良介、ゆずるの過去を知っているたくみ、そのたくみの友達のひなた。この4人がメインになります。

Q. コミックスを拝見するのがとても楽しみです。ここは特に注目だぞ! という部分は?

A:有難うございます。注目と言うか少しずつ謎が明かされていく話で(といっても謎解きメインの話ではないのですが)、どんどん4人がその真実と対峙していくことになりますので、その、ええと、初めて2巻まで続くので、あの、その、お願いします…!笑

Q. ちなみに表紙カバーはどんな仕上がりになりましたか?

A:装丁がとっても綺麗で、原稿の間ずっと目の前にバーンと貼ってやる気を出していました。
川谷デザインさんには今回の3連続すべて装丁をお願いしたのですが、本当にやわらかく感情が動く装丁を作っていただいてとても感謝しております。

Q. カラーの彩色は、デジタルですか? アナログですか? “両刀”の場合は、使い分けのポイントなど教えてください。

A:どちらも使っています。今回の3連続からはじめてカラーインクを使いました。
アナログは成功も失敗も後戻りができなくて、その上自分の癖もいやというほど出るのでとてもドキドキして楽しいです。
データはアナログでは出来ないような雰囲気を作りたいときにSAIで塗っています。

Q. 連載時の『ゆめゆめ心中』は後半、ファンタジー要素も絡みました。同じく大洋図書から2011年にリリースされた小嶋先生のデビューコミックス『ねこの嫁入り』 も、主人公の幸春が飼っていた猫が、人間としてネコミミ&シッポつきでよみがえり……、というファン タジーがガッツリめのお話。ファンタジーについて、小嶋先生のこだわりなど聞かせてください!

A:日常の中のファンタジーが好きなので、日常のなかにズレというか隙のありそうなファンタジーがあってほしいと思っています。

Q. 子供のころにハマった漫画やアニメ、ゲームだったりその他メディア、はたまたスポーツなどあったりするでしょうか?

A:漫画がとにかく好きでした。子供の頃はお金がなかったのでなかなか買えなかったんですが、幸い従姉妹の家にたくさん漫画があったんです、色んな時代の色んなジャンルの漫画が。
それを夏休みとか冬休みとか、そういう期間にガーッと読んでいました。全部面白かったです。感動しました。
やっと自分でも買えるようになって、そこからまた沢山購入して読みました。
テレビゲームはほとんどしませんでした。
スポーツも好きでした。バレーとか。みんなとわいわい笑いながらやるのが好きです。
水泳も好きです。スキーも好き。キャンプも好きでした。

Q. 昨年からリリースが続いたコミックス『きみにうつる星』『花畑と別れ話』『ゆめゆめ心中』は、それぞれ初回封入ペーパー付き。しかも出版社を越えて、別作品のキャラが共演する「リレーペーパー」という楽しい試みでした! 振り返って、いかがでしたか?

A:こういう試みははじめてだったので新鮮で楽しかったです!

Q. そういえば、このたびの3冊のコミックス表題作は、舞台が“ちばらき”ですよね……?サッカーのレイソルファンだったり、アントラーズファンだったり、子供のころに「MAXコーヒー」(以前は北関東ローカルで販売されていた缶コーヒー)に親しまれたりしていたとかは?

A:出身が茨城県南なので、かきやすくてつい……という感じです。
『きみにうつる星』は当初「方言特集に描いてみないか」とお話をいただいて、だったらぜったいに茨城がいい! と思って楽しく書きました。好きなんです茨城が。
茨城弁の攻めってどうなの? ってつっこまれたりしたけれど、読者の方に「茨城の方言てかわいいんですね」って言ってもらえて、それがとてもうれしかったです。
MAXコーヒーも個性的で美味しいのですが、描けなかった茨城乳業のたまごプリンもおすすめです……!

Q. 作家という立場を離れて、どんなカップリングやシチュエーションのBLがお好きですか?

A:一生懸命なのが好きです。精神的には受け攻めがちょっと逆なんじゃないかな、くらいが一番好きです。
お互い余裕がなくて、だけど好きで、斜に構えるような隙もないような真っ直ぐな二人が好きです。

Q. プライベートでの目標や野望は?

A:うさぎを飼うことです! そういってもなかなか難しいのですが、ゆっくりできる環境ができたら一緒に住みたいです。
あとバンジージャンプをしたいです。
ジェットコースターとかみたいな、いわゆる機械に振り落とされるのは怖くてダメなんですが、自分から飛び降りるのは大好きなので今年こそやってみたいです!

Q. 最後に、ちるちるユーザーのみなさんにメッセージをお願いします!

A:はじめましての方にもこんにちはの方にも読んでいただけますとうれしいです!

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