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テンカウントという作品への想いのようなもの。

潔癖症のことをもっと書いて欲しかった、エロが多すぎて戸惑った、という意見もありますが、私は敢えて、この作品の全てが好きだ!と言いたいです。
絵の美しさはもちろんのこと、ジリジリと近づきながらも、どこか二人の間に残るシコリのようなもの…それは城谷さんと黒瀬くんの抱える過去であり、闇であり、この作品全体を包む、透き通っているようで濁っている独特の雰囲気で、こんな漫画を読んだのは初めてでした。その空気感に惹かれて、今まで読み続けてきました。そして常に高まる次巻への待ち遠しさと期待は、もはや生活感情の一部分になってしまっています。主役の二人の人間性は淡々とした描写の中で少しずつ暴かれ、お互いに過去のことをどう捉え、どうやって解決していくのかを、最後まで見届けたい!という気持ちにさせられます。それほど、魅力的なキャラクターだということです。
この作品を生み出した宝井先生に感謝しています。そして、これからも、先生の納得のいくように、物語を紡いでいってください。それが黒瀬くんと城谷さんにとってどんな未来であろうと、私は大切に読ませて頂きたいと思います。

とにかく読んで聴いて下さい。話はそれからです。

「どうしようもないですね。」「上手。」「偉いですね。」「やっぱり射精管理してあげないとダメですね。」「こんなの〇〇〇〇の内には入らないですよ。」「いい子。」「俺みたいな人間に騙されて、酷いことされて、こんなに懐くなんて…。」「好きになってすみません。大好きです。」あぁぁぁ!…ダメだ…心が悶え震えたセリフを書き出したらきりがないです。正直全部です。もはや回想シーンのナレでさえもいい声です。皆さんどうかCDを買って確かめて下さい、黒瀬くんcv前野智昭さんのかっこよさを。私の文章力では彼の声の美しさが十分に伝わらない!悔しい!そして立花さんの繊細だけど芯のあるお声、それを黒瀬くんに溶かされてグチャグチャにドロドロにされていくまでの表現が、もうたまりません。今回から登場した西垣cv新垣さん、黒瀬くんの少年時代cv斎賀さんは、お二人とも安定の演技&低いお声で美しく、丁寧に演じて下さって、本当に素敵でした。
あとこれは個人的な意見ですが、漫画の方を何回も読んで情景を把握した上で、目を閉じて、CDだけ楽しんだ方が、声に集中できるので、緊張感が増す気がします。というか断然エロく聴こえます。個人的な意見ですが。
シリアスな本編が終わってのキャストトークでは、主役のお二人の作品への愛がすごく伝わってきました…!そして番外編は安定のゆるさと面白さです笑 宝井先生が5巻の最後に前野さんを意識して?書かれたあの1ページが、しっかり再現されていますよー。まさか歌ってくれるとは…!笑
6巻は物語がまた揺さぶられていくのでないかと期待しています。キャストトークでお二人が話していた夢がいつか実現することを、私も願っています。

泣く城谷さんとドS黒瀬くん

立花さんの泣きの演技、さすがです。美しいくて、はかなくて、胸が締め付けられそうになります。城谷さんにはこの人しかいなかったのでは、と思わせられますね。前野さんはテンカウント4本編では台詞が少なめでしたが、一つ一つの台詞に色気がにじみ出ていて、番外編でもしっかりと爪痕(?笑)を残していかれていたので、とても楽しめました。やっぱりかっこいいです。黒瀬くん(cv.前野智昭)。キャトトークも盛り上がってました笑 お二人のファンの方は是非聞いてください!
ストーリーもじりじりと核心に迫って行っていて、見逃せない展開になっています。急展開・無理やりな設定・余計な音楽などがない分、二人の感情やその背景にある過去についてしっかりと考えられるのが、テンカウントのCDの良さだと思います。
ドキドキしつつもどこか癒され、いつの間にかリピートしてしまう作品ですね。