久間よよよ先生インタビュー

サイボーグではなく、人間として愛し、救いたい


進藤が勤める会社で開発されているのは、セックスのためのサイボーグ。進藤は、少年の身体を改造した試作品の世話を無理矢理任せられ……。久間よよよ先生のコミックス『錆のゆめ 下』が7月27日発売！ 2016年の上巻はちるちるでも高評価を得ています。世話を焼くうちにサイボーグを可愛いと思い始めた進藤。少年を救うために進藤がしたある決意とは!? それでは「801 AUTHORS 108」第1352回、久間よよよ先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
『錆のゆめ 上』の続刊です。
前回の続きからはじまって受けの身の振り方が決まりましたというところで終わり、後日談といった感じになっているとおもいます。



Q. メインは研究員・進藤と試作品セックス用サイボーグとの関係性。前巻ではコミュニケーションさえ難しい段階からスタートしましたが、今回の下巻での二人は？
いちはやくゴールについた受けが狭い歩幅でにじり寄ってくる攻めのことをドリンク配給しながら待っている様子になっているとおもいます。
萌えどころは、ちょこちょことここですと思いながら描いていたのですが、ぱっと思い出せるのは攻めの結んだ紐は縦結びであることです。



Q. 前巻は設定の珍しさにも注目が集まりました。あらためて、物語の着想などうかがえますでしょうか。
100円ショップに売られていた赤いダーラナホースもどきがかわいくて気に入っていたので、そこから連想されるものでできたのが受けの設定で、そこから芋づる式でできた感じです。
わたしに根気がないって話なので少しはずかしいのですが、当時そこはかとなくゲーム作りに興味を抱いていたこともあって、終わり方を複数つくることができるゲームをつくってみたいとおもっていたものの、いざつくろうとおもって調べてみたらすこしも理解できるところがなくてすぐにあきらめました。
それからゲームをつくってみたいの段階で考えていたものなどでかき始めたまんがっぽいものが原型です。

Q. メイン二人の心の動きが、ファンシー感あふれる多彩なキャラで表現されています。このあたりの着想などもうかがえますでしょうか。
着想はとくになくて例え話がすきなのでそのつもりで楽しく描いてました。
伝わるかどうかは別として…なので、面白みのない回答で申し訳ないのですがあまり強く意味をもったものではないです。
下巻の終わりあたりは受けもよくしゃべるので、ありすぎるとうるさいかなとおもってなるべく減らそうと思いましたが、それでも多いのかもしれないです。

Q. 本シリーズで、特に描きたかったことや、物語の中心となるテーマは？
いろいろあるのですが、特にとなると受けにとっても攻めにとってもな育成話が描きたいなとおもってました。



Q. 前巻、表紙に引き付けられて手に取ったという読者の声もありました。カラー絵の制作環境や、こだわりなど聞かせてください。
カバーの吸引力はなによりデザイナーさんのお力によるもので、わたしは素材を用意しただけなのでなんだか申し訳ないのですが、作業環境はGIMP2.6とペンタブレットで、カラー絵は特に経験不足なのでなんなのか伝わりますようにと念じながら塗っている感じです。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
二ヶ月に一度のペースで鏡を割ってしまっていたのですが、上巻刊行～下巻刊行までの間は一枚も割りませんでした。

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
少しでもお楽しみいただけるところがあればさいわいです。


Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
お久しぶりです、久間よよよです。夏真っ盛りですのでどうぞご自愛しつつ夏をお楽しみください。


コミックス『錆のゆめ 下』

特典情報
・とらのあな限定描き下ろし収納ボックス＋4ｐリーフレット
・アニメイト限定4ｐリーフレット
・コミコミ限定ペーパー
・ホーリンラブブックス限定クリアファイル
・書店共通ペーパー

配布先の詳細はコチラをご覧ください。


(C)久間よよよ/プランタン出版