加森葉子先生インタビュー

八年越しの、一人の男の告白――


高校教師の幸也は、赴任した学校で生徒の中に、かつての道場仲間だった芳彦を見つけます。訳あって離れてしまった二人の、8年ぶりの再会！ ところが、わだかまりをあっさりと解いてくれたのは芳彦でした。昔と変わらない優しい面影を感じていたある日、彼から突然の告白を受け……。加森葉子先生の初コミックス『キスは放課後、個人授業で』が1月25日に発売！ どこまでも初々しく爽やかな二人の恋、お楽しみください♪ それでは、「801 AUTHOURS 108」第1525回、加森葉子先生どうぞ！

幼なじみと八年越しの再会！ しかも関係性は担任教師と生徒に…

Q. 作品紹介をお願いします！
表題作の『キスは放課後、個人授業で』は訳あって離れた二人が先生と生徒として8年ぶりに再会し、そこからゆっくりと気持ちが重なり合うお話です。
同時収録の『ナマイキ家政夫のくずし方』は、家事のできない小説家となんでも屋のお話です。




Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
攻めである学生の芳彦、受けである先生の幸也。二人とも純粋というか、真っすぐなタイプです。

真っ直ぐすぎて不器用… お互いを想うあまり苦悩する二人

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
真っ直ぐだから素直で、正直だから悩んで、思うあまりに不器用な二人の気持ちです。
一途に思う芳彦は我慢できず自分の気持ちを打ち明けますが、それを押し付けることを良しとは思えないし、幸也はそんな芳彦の気持ちをどう受け取っていいのか分かりません。
言葉にすると単純ですが、それを丁寧に描きたい一心でした(笑)



Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
パソコン周辺の機材を買い替えたとき、さぁ続きを描くぞとファイルを開いたら数ページ分のデータがなぜか消えていて、そりゃもうあせったことです(笑)

キラキラな世界にときめき、キラキラの詰まったコミックスでデビュー!!

Q. BL作家になったきっかけを聞かせてください！
少女漫画が好きで昔は読み耽っていました。そんなある日、友人が面白いよと進めてくれたのはとある二次創作のBLの同人誌…(笑)
「え、少女漫画よりなんかずっとすごくキラキラな世界じゃん！」みたいな感じでそこからBLにハマりまして、創作BLを読み始めたらもう止まらない止まらない。
ついには我慢できず自分で作品を作ることを覚え、無謀にもそれを投稿し始め、今に至ります(笑)

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
正直…まだ実感はありません(笑)
ただ、作品に携わった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
はじめまして、加森葉子と申します。
キラキラさせるのが大好きすぎるので、絵柄や表現方法に好き嫌い別れるのではないかなと(苦笑)
BLのどこに魅力を感じるかはもちろん人それぞれですが、私個人としてはBLというジャンルは攻め受け二人のお話に他のなにより重きを置いていて、二人はどうなるの!? どうするの!? そういったハラハラドキドキとした気持ちがとても楽しめるジャンルだと思っています。
そういった気持ちが楽しめる作品作りを心掛けているつもりです。
そんな私の作品を、少しでも楽しんで頂ければと願っています。
なんて長々と語ってしまいましたが、なにかしらに興味を持ってお手に取って頂ければ幸いです！(笑)
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。


担当編集より
加森葉子先生のデビューコミックです！
表題作の二人は生徒と教師ですが、それ以前に年が離れた幼なじみでもあり、繊細な心の距離が丁寧に描かれています。優しすぎて不器用、大切な存在だからこそ気軽に言えない。誰かを大切に想う「初めて」がたくさん詰まった一冊です。
同時収録は女たらしのイケメン小説家とツンデレ家政夫のお話です。女たらしだった彼が初めて「執着」することを覚えて…。こちらもお楽しみください。
読んだ後は大切な人に会いたくなります。
ぜひお手にどうぞ!!

コミックス『キスは放課後、個人授業で』

特典情報
アニメイト：描き下ろしペーパー
中央書店コミコミスタジオ：描き下ろしペーパー
文教堂・アニメガ：描き下ろしペーパー
ホーリンラブブックス：描き下ろしペーパー
全書店共通：描き下ろしペーパー


(C)加森葉子/秋水社・大都社