八十庭たづ先生インタビュー

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八十庭たづ先生インタビュー 王の子供を身籠り… 種族&身分違いの恋♥ 世話焼き獣人×敵国の元戦士!! 初小説『はなれがたいけもの』

2019/04/17 19:11

愛を信じられない人間と必ず守り抜くと誓った獣人の幸せのカタチ

 


BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第1959回
八十庭たづ/佐々木久美子/リブレ
小説『はなれがたいけもの』4月19日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!

 

STORY
たった一夜で、愛を体に教えこまれた。けれども、彼は獣人の王で、ディリヤは敵国の兵士。戦争中の、一度きりの出会いと別れで終わらせたはずの関係だったが、ディリヤのお腹には子供が宿っていた。王の子であることは秘密にして 息子のアシュを一人で産み、育てていたディリヤの前に、 ディリヤを探し求めていた雄が現れる! その後の彼らを書き下ろし&新米パパの子育て『のぼせるおふろ』も収録!

 

――作品紹介をお願いします
狼の獣人×人間のファンタジーです。戦争中の一度きりの出会いと別れで終わらせたはずの関係が、受の想像とは違うかたちで再び始まってしまう……という話です。
一度は離ればなれになった関係性が、再び一つになるためにはどうすべきか。二人の間に存在する問題をどう解決するか。なにを一番に守るべきか。愛を知ること、伝えること。それらを模索するうちに二人の新しいかたちができあがる……のですが、受がとにかく他人を頼らない性格で警戒心が強いので、攻がなんとかして甘やかそう、頼ってもらおうと奮闘します。
書き下ろしは、本編よりももうすこし深く、二人と家族が一つの群れになるまでを掘り下げました。オススメのシーンはたくさんありますが、王族が屋台に並ぶあたりが好きです。



――主人公たちはどんな攻×受ですか?
攻はユドハ。狼の獣人で、諸事情あって国王代理です。性格は、誠実で思いやり深く、社交性もあって物事を見る視野が広く、仕事熱心です。家族意識、縄張り意識が強く、家庭を大事にする男で、常に紳士的ですが、ドスケベなオスの一面もあります。恋愛においては乙女なまでに一途で執着が強いです。好きな子は自分の縄張りに囲ってお世話したいタイプです。
受はディリヤ。人間で、少数民族出身の元兵士です。ディリヤは人間ですが、獣人であるユドハよりも「手負いの獣感」が強いです。性格は、男前で理性的、責任感が強く、他人を頼るのが嫌いです。手先が器用で料理上手で子供相手には気長ですが、ユドハには塩対応です。いざという時は拳で語るタイプです。ディリヤは、恋や愛がどういうものか、この話を通して初めて理解します。
自分に責任をもって一人で強く生きてきたことに誇りがあるディリヤと、ディリヤを甘やかし、「頼ってくれ」と伝えてくるユドハは、すれ違いが多いです。愛を信用できないディリヤから信用と信頼を勝ち得ていくユドハの努力とひたむきさが男前で、見どころです。


――当て馬や重要な脇役は?
脇役というよりは彼もまた主人公のような存在ですが、重要なのはアシュという狼の子供です。彼がいないと、この話の魅力は半減してしまいます。彼がいるからこそ、他のすべての人物が活きてきます。お気に入りはすべての女性陣です。場面を華やかに、時に知的に、そして美しく、生々しく、状況に応じた演出をしてくれます。
特に佐々木先生の描いてくださった女性陣は素晴らしいです。(男性陣を含み)文章では割愛した服飾などの文化的側面や容姿をイラストで巧みに表現してくださっています。また、アシュの耳毛とちぃちゃな手足、裏表紙は特筆すべき愛らしさです。是非ご覧ください。


――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
できるだけ自分(八十庭)の趣味嗜好にこだわらずに書く、ということを念頭に置いて書きました。ディリヤやユドハやアシュがどう生きているかだけを考え、彼らが彼ら自身の努力や決意で幸せになるには……と常に考えていました。それがこだわりといえばこだわりです。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
楽しかったのは、作品のバックグラウンドを構成することです。本編では特に必要のないことばかりなのですが……。たとえば、金狼族はオスのほうが毛や瞳の色味が派手なので、服は地味・女性は毛や瞳の色が控え目で、代わりに服装が派手、などです。書籍化作業中は、佐々木先生のラフやイラストを拝見するたび想像が掻き立てられ、ディリヤやユドハたちの話をたくさん思いつきました。溢れるほど思いつくので、それがとても楽しかったです。影響力、説得力のある絵を描く方というのはすごいなと感動いたしました。
担当さんとお話をしていると勉強になることが多く、これが物を作るということなのだと改めて教えていただきました。知恵を与えていただけて、頭が特別な情報で満たされて、それを今後どう活かしていくか、そう考えるととても楽しかったです。

――今作にまつわる裏話はありますか?
たった200文字のメモ書きからよくここまで膨らんだな……と思います。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
私生活でたまたま一ヵ月ほど休みがとれたので、その時に書きました。肩こりと眼精疲労が悪化しましたが、ひとつのことに集中できて、とても有意義でした。

――今、何かハマっていることは?
寝るのが好きです。生まれてこの方ずっと一番ハマっています。寝落ちする寸前までお話を考え、起きた瞬間からまたお話を考えるのが小さい頃からの癖です。起きている時は仕事をしている時と小説を書いている時が幸せなので、一生続けていきたいです。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
上記のように、長めの休暇があったので書いてみようと思い書き始め、折角なので投稿サイト(ムーンライトノベルズ)さんで公開してみたところ、リブレさんから声をかけていただき、今回の出版へと至りました。頑張って最後まで書き上げてよかったです。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
投稿サイトさんでは、たくさんの方に読んでいただけて、応援を頂戴し、愛していただけました。そのおかげで、書籍という形にすることができました。この気持ちを忘れずに大切にします。『はなれがたいけもの』に携わってくださったすべての方に感謝いたします。
また、今回、発売にあわせて特典SSやサイン本を書かせていただき、大変勉強になり、素晴らしい経験をさせていただきました。個人的なことを申し上げると、4月19日の発売日に、自分の本が書店に並ぶことを想像すると興奮します。表紙を飾っていただく佐々木先生のイラストを、書影が出る以前の現時点で既に拝見しているのですが、いつまでも見つめ続けてしまうほど素敵でカッコイイので、早く現物を抱きしめたいです。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
初めまして、八十庭たづと申します。『はなれがたいけもの』は、本文が二段組で構成されており、とても長い話になります。シリアスもあり、ストーリー重視でもあり、ほのぼのとした場面や甘ったるい場面、緊張感漂うシーンもあり、切なさや幸せでディリヤたちの胸が苦しくなるような感情が溢れることもあります。そして、どこか一ヶ所でも、読んでくださる方の心に寄り添えるような優しさがあったなら嬉しいです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。『はなれがたいけもの』をどうぞよろしくお願い申し上げます。

担当編集より
WEB上で発表された大人気BL小説が、ついに書籍化! 初めて『はなれがたいけもの』を読んだとき、骨太なドラマ、骨太な子育てにわくわくしました。
元戦士で、王の子供であることは隠して、息子アシュを男手一つで育てるディリヤが格好いい!
六年間もディリヤを探し求め、ついに見つけ、愛する二人を絶対に守り抜こうとする<図体のデカいオス>ユドハ。
彼とディリヤのバディ感も最高です!
なによりアシュがすご~く可愛い。
彼らならではのつがいの形、家族の形をぜひ読んでほしいです。
書籍だけの書き下ろしや、短編『のぼせるおふろ』も収録!

 

小説『はなれがたいけもの

 


 

特典情報

 
コミコミ特典 書き下ろし小説ペーパー
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(C)Tazu Yasoniwa/Kumiko Sasaki/libre 2019

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コメント7

投稿順|最新順

匿名1番さん(1/1)

ムーンから読ませていただきました。書籍化とても嬉しいです。発売を楽しみにしています!

匿名2番さん(1/2)

攻め、受けともにキャラ設定がすっごく好みです!
佐々木久美子さんのイラストも素敵で、発売が楽しみです~♪

匿名3番さん(1/1)

アシュが可愛い!!とっっってもアシュが可愛い!!(ノ≧▽≦)ノ
発売日が待ち遠しいです!!

匿名2番さん(2/2)

twitterで裏表紙の画像もみてきたけど、、、可愛い過ぎる~♡♡♡

表紙が好み過ぎる……

インタビューを読んで気になったので早く読みたいです!

匿名4番さん(1/1)

アシュくんが可愛くて可愛くて…ディリヤくんの健気な姿に涙です!!

匿名5番さん(1/1)

アシュちゃんがかわいすぎる♡

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