NEW!04/26 佐伊先生インタビュー 熱い想いを持つ攻2人に強く愛され…♥四大国をまとめる皇帝／最強の護衛官×小国の王子 小説『竜王の婚姻』上下巻
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2020/05/30 17:00
BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2363回
長与エリ子／新書館／Dear+コミックス
コミックス『業務上過失ポルノ』6月1日発売
サイン本プレゼントあり！ 詳しくはインタビュー後に！
STORY
面接で出会ったクセモノ編集・土倉のスーツ姿にうずっときて、異動を決め、彼の編集補佐につくことになった。ところが、普段の土倉は無精髭が標準装備のだらしない中年男。へらりと笑って、際どい会話をしかけてきたりする土倉に、吉井はなにかと翻弄されている。そんなある日、吉井は残業中の土倉に「抱いてやってもいい」と言われ……!? 長与エリ子の心まで裸にするデビューコミックス。
――作品紹介をお願いします
雑誌編集の吉井(受け)は、異動時の面談で出会った超タイプのスーツ男子・土倉(攻め)に惹かれて総合週刊誌編集部にやってきたものの、普段の土倉はだらしない小汚いおじさんで、「騙された！」という勝手な思いからついつい土倉への当たりが強くなってしまう。ある日、エロ小説のネタ作りと称して土倉に抱かれたことから、付き合うことになり……みたいなお話です。
年上攻めのエロをファストフード感覚で気軽に楽しめる漫画です。
――主人公たちはどんな攻×受ですか？
何考えてるかよくわからないぶりっ子おじさん×素直でエッチな男の子です。
受けの吉井は人当たりのよい長身のイケメンで、もともと男性が好きな男の子です。【若い女の子が「彼氏にしたい！」と憧れるようなカッコイイ男の子】が男に抱かれてめちゃくちゃになってるところが見たいな～と思って考えたキャラです。セックスや恋愛に対しては真面目で、自分の性欲に対しても素直なさっぱりした性格の男の子です。
攻めの土倉は何を考えてるのかよくわからないテキトーそうな感じの男の人です。吉井のキャラをどんな男が抱いてめちゃくちゃにしてたら面白いかな～と思って考えました。単話配信が始まったとき、ちるちるさんの作品情報ページで土倉の属性に「男前」「やんちゃ」ってタグをどなたかに付けていただいていたのが、「人からはそう見えることもあるんだ！」って、とっても嬉しかったです。
――当て馬や重要な脇役は？
当て馬はいません。読者の方から見てBL対象になりそうな若い男性をモブ以外では一切出さないよう気をつけたので、カプに他の男性が絡むのが苦手な方にも、安心して手に取っていただけるかと思います。
特に重要な役どころのキャラは挙げられないのですが、脇の女性キャラや職場のおじさんキャラはどのキャラもすごく楽しく描いてました。個人的に気に入ってるのは4話で出てきた「吉井の想像上の読者おじさん」です。吉井は読者のことを肯定的に考えているので、ニコニコ穏やかな笑顔を浮かべてるおじさんになっています。
――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
受けが攻めに対して性欲を感じていることがちゃんと読者の方にも伝わるといいな～と思って、攻めの雄としてのセクシーさや心をくすぐる口説き文句が表現できたら…！ と腐心していました。攻めが、受けだけだけでなく読者の人にも「エロい男」だなって思ってもらえる表現ができていたら嬉しいです。
あとは「楽しいセックス」を描きたくて、恋愛ドラマの部分が「楽しいセックス」を邪魔しないよう、キャラの心理描写などがあまり深刻になったりネガティブになったりしないよう、ライトでポップな表現を心がけました。読者の方に安心してエロを楽しんでもらえる内容にできていたら嬉しいです。
――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
漫画にしろ絵にしろお話にしろ、単純な技術不足や経験不足で苦労することだらけでした。たとえば、エロシーンをいっぱい描きたくてエロ以外ののページ数をなるべく減らそうと頑張ってたんですけど、私自身よく知らないキャラのエロだとあまり萌えないので、読者の人にエロを楽しめる程度に愛着を持ってもらえるようキャラを見せていこうと思うと、エロ以外のシーンにもページが結構必要だな…となってしまい、毎回ページ数がかなり膨らんでしまいました。
楽しかったのはやっぱりエロシーンです！ 毎回キャラの感情や性欲の内容に沿ってセックスの内容を考えていく作業がとっても楽しかったです。今まで趣味の漫画ではわりと男性向けっぽい文法でエロを描いてたんですけど、普段BL漫画を読まれている女性の読者の方にちゃんとエロく感じてもらいたくて、「女性向けのエロって？」というのはずっと試行錯誤していました。第1話と最終話を見比べると、エロシーンの描き方とかもだいぶ変わったなって自分では思うのですが、読者の方がちゃんとエロく感じられるものにできていたらいいなと思っています。
――今作にまつわる裏話はありますか？
エロシーンをたくさん描きたくて、とにかくすぐにセックスに持ち込めるようにしたいと思ったので、「なぜさっさとセックスできたのか」というところから逆算して、元から男性が恋愛対象の人にしようとか、攻めを受けのモロタイプにしようとか、総合週刊誌のエロ記事担当にしようとか、諸々のキャラ設定やプロットなどを考えていきました。
その過程で、いくら男が好きで相手がドタイプでも処女がそうホイホイ男とセックスするかなあ…という懸念があり、受けの吉井を非処女の設定にしたんですけど、私が超重度の処女厨のため、キャラに対しての思い入れが深くなるに連れて非処女設定に心が辛くなってしまって、自分の心を慰めるために「吉井の初体験は高校の修学旅行で東京に来たときに、出会い系で知り合った土倉だけど、お互い相手がその時の相手だって気づいてない」という脳内設定を作ったりしてました。あまりにもご都合すぎるので、作品の正式な設定ではなく自分用の妄想なんですが、私と同じ処女厨の人は是非この妄想で乗り切ってください。
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
ラスト2話の舞台が奈良だったので、現地取材がしたいなと思ってネーム入る段階で奈良に行ってきました。現地でレンタサイクルを借りて、奈良市街から吉井の実家がある大和郡山市あたりを走り回りながら色んな所を撮影してとっても楽しかったです。奈良での背景は基本的に全部その時ロケハンした場所なので、具体的に「ここが二人がチューしたコンビニの駐車場！ ここが二人が入ったラブホ！」みたいなのがあります。
――BL作家になったきっかけを聞かせてください
趣味で二次創作の同人誌を出していたところ、今の担当さんにお声がけいただきました。超どマイナーカプでひっそり小規模にやっていたサークルだったので、どうやって担当さんの目に留まったのか今でもすごい謎です。
――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
連載途中に病気をした影響などで連載が長く止まってしまったこともあり、単行本としてまとまるまでにとても時間がかかってしまいましたが、ようやく一つの形になったものを見ていただける！ と嬉しい気持ちでいっぱいです。単話配信を読んでくださった読者の皆様や、作品にお仕事として携わっていただいてる方々の支えがあったからこそと、とてもありがたく思っています。
手に取ってくださった方に楽しんでいただけたら…！ とそればかりを祈っております。
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
読者の人に気軽に罪悪感なく朗らかにエロを楽しんでもらいたい！ と思って、真面目に全力でエロを描いた作品です。年上攻めとか素直でエッチな受けとか、何かご自身の好みにピンとくるものがございましたら、ぜひお手にとっていただけましたら幸いです。
担当編集より
『業務上過失ポルノ』は、サラリーマン向けの週刊誌編集部で働く、つかみどころがない上になんだかだらしないくせにセクシーなおっさん・土倉(はぐら)と、さわやかで女性にもモテて仕事もパリッとこなす若手編集・吉井(よしい)の残業中に始まる恋のお話です。
長与エリ子先生のデビュー作に当たる今作は、ラブもエロも惜しみなく詰め込んだ、読んだその日だけでなく明日も明後日も心が元気になる作品です！
全国協力書店共通：描き下ろしペーパー
電子書店共通：描き下ろしペーパー
アニメイト限定：描き下ろしメッセージシート
とらのあな限定：描き下ろしイラストカード
ホーリンラブブックス・まんが王・漫画全巻ドットコム限定：描き下ろしイラストブロマイド
新書館サイト・クラブメール：イラストカード
詳しくは新書館コミック＆ノヴェル公式ホームページ
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(C)長与エリ子／新書館
