かざみ幸先生インタビュー

美しい世界観！ 理不尽な扱いをする受け、徐々に通い合う心

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2423回
かざみ幸／海王社／GUSH COMICS
コミックス『白藍のケモノ』7月10日発売
サイン本プレゼントあり！ 詳しくはインタビュー後に！

STORY
山の奥深くに独りで暮らすケモノのシアは、ある日希少種を狩りにきた人間・ライエンに捕らえられてしまう。シアのようにヒトに近い姿をした希少種は、角や髪が高く売れるため、資源として囲われるのだ。突然始まった人間との生活に戸惑うシア。しかもライエンはケモノを毛嫌いしているようで、シアの着物を乱し肌を露わにさせたと思うと「希少種でなければ殺してる」と告げ――!?

――作品紹介をお願いします
人間と動物、そして動物の中で稀にうまれる希少種という種族が存在している世界で、その希少種とそれを狩る側の人間がすれ違いつつ徐々に距離を縮めていくお話です。理不尽な扱いをされる受けが描いてみたくて、そこから今回のお話を考えました。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
寡黙で優しいが、希少種に対して嫌悪感を抱いているライエン(攻)と、群れからはぐれて一人で生きてきたちょっと世間知らずなツンデレのシア(受)の2人です。



――当て馬や重要な脇役は？
前村長の息子のウェンシンというキャラクターがいるのですが、いままでに描いたことのなかった最後まで悪役のままのキャラクターでとても気に入っています。


――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
好感度マイナスの関係性からくっつくまでの話を描いたのも初めてでしたし、ここまで体格差のあるＣＰを描くのも初めてだったのでいろいろと挑戦が多かったです。世界観を出すために服や壁などの模様は特に力を入れました。自作した柄を初めて使用できたのも楽しかったです。


――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
挑戦が多かった分作画に時間がかかったり、世界観を出すためにモブを多く描いたりするのが大変でした。


――今作にまつわる裏話はありますか？
ライエンとサンカの家族関係については作品中で描けなかったので、カバー裏のキャラ紹介で補足させていただきました。今回のお話は好感度がマイナスからのスタートですが、実は両片思いからのスタートの案もありました。



――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
アシスタントさんから突然無人島に行かないかと誘われたことでしょうかね！(笑) いい息抜きになるかと思いましたが、コロナの関係で結局行けなくなってしまったのでまた計画したいと思ってます。

――今、何かハマっていることは？
最近電子ピアノを買ったのですが、弾くのがうん十年ぶりだったので指が全然動きませんでした。原稿をしていると手がこわばってしまうのですが、いいストレッチになるのでこれからも続けていきたいです。


――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
今回も難産でした……。子どもを1人産みだした気持ちです。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
終始シアのことを可愛いと言いながらできた作品です。不器用な2人の恋愛模様を少しでも楽しく読んでいただけたら幸いです。

担当編集より
人の姿をしたケモノの中でもひときわ美しい”希少種”であるシアと、シアを村の資源とするつもりで捕獲した村の長・ライエン。狩る者と狩られる者という立場の二人が、一緒に暮らす中でかけがえのない存在になっていきます。無骨だけど優しいライエンと、ケモノなのに無防備でコロコロ表情が変わるシアのキャラクターがとても魅力的なので、是非ご一読ください！

コミックス『白藍のケモノ』

特典情報

・アニメイト／描き下ろしメッセージシート
・コミコミスタジオ／4Pリーフレット
・ホーリンラブブックス／描き下ろしペーパー
・とらのあな／イラストカード
・電子書店／描き下ろしペーパー
(Renta!、コミックシーモア以外の電子書店は7月31日より配信開始予定)
詳しくはGush公式HPへ

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(C)かざみ幸/海王社