狩る者×狩られる者 不遜な村の長×人の姿をしたケモノの異種間BL

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表題作白藍のケモノ

ライエン,ナル村の村長
シア,人間の姿をしたケモノ

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

山の奥深くに独りで暮らすケモノのシアは、ある日希少種を狩りにきた人間・ライエンに捕らえられてしまう。
シアのようにヒトに近い姿をした希少種は、角や髪が高く売れるため、資源として囲われるのだ。
突然始まった人間との生活に戸惑うシア。
しかもライエンはケモノを毛嫌いしているようで、シアの着物を乱し肌を露わにさせたと思うと「希少種でなければ殺してる」と告げ――!?

作品情報

作品名
白藍のケモノ
著者
かざみ幸 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
ISBN
9784796413787
4.1

(15)

(7)

萌々

(4)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
61
評価数
15
平均
4.1 / 5
神率
46.7%

レビュー投稿数1

とても素敵な異種間交流

とっても可愛くていいお話でした。
〝狩るもの〟と〝狩られるもの〟相対する二人の異種間ラブストーリーです。


ある日、人間のライエンに捕らえられてしまったケモノ・シア。
人の姿をしたケモノは希少種であり、とても価値があるのです。
互いに反目しあいながらも、いつしか新しい感情が芽生えて……

二人は過去に出会っていて、お互いの姿を知らないまま声だけで交流しています。
これは、「あらしのよるに」を思い出させる始まりです。
偏見や先入観がなければ、異種間同士、ましてや〝狩るもの〟と〝狩られるもの〟という立場でも交流できるのですよね。
それが、再会して異種だと分かると途端に上下関係が生じる……この、世の理不尽さ。
そんな中で、優しくて美しいシアの心に触れ、「価値ある獲物」としてしか見ていなかったライエンの気持ちが変化していく様子は見所です。

まず、キャラのデザインと作画が素敵で、なんといっても表情が素晴らしいんです。
「表情は言葉より語る」を表現していて、セリフがなくてもキャラたちの表情で気持ちが理解でき、伝わってくる。
漫画ならではの表現力に引き込まれました。

捕らえられたストレスで話せなくなってしまったシアですが、それでもライエンは惹かれていきます。
ちゃんとシアの内面を見てくれているのがわかって、そこがとても良いなと感じました。
初めは不遜で偉そうだったライエンが、シアを思いやるカッコいい男に変化していく様にきゅんきゅんした♡
眠る時に無意識に抱きしめ合う二人が可愛くて、初めてのキスや告白は、こちらが赤面しそうなほど初々しかった。
とにかく、シアの可愛いさを見てほしい^^

脇キャラも魅力的で、特にライエンの弟・サンカはいい男でしたね。ぜひ、スピンオフお願いしたいです。
それから、悪役に徹していたウェンシン。最低なのに美しくて、なぜか憎めませんでした。

とても素敵な異種間BLで、心が温まるのを感じました。
かざみ先生の次回作にも期待したいです。

2

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