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67

巣箱の王子様 下

subako no oujisama

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表題作巣箱の王子様 下

浅桐達矢、37歳、広報部長
青柳大翔、29歳、庶務課社員

その他の収録作品

  • 憂いの王子様
  • カバー下漫画

あらすじ

同性愛者である秘密を会社の浅桐さんに知られてしまった青柳くん。
浅桐さんが心の王子様だった青柳くんは、ショックのあまり会社を辞めようとする。
そんな彼を引き止めるため、浅桐さんが打ち明けた自らの秘密。
それは自宅がゴミ屋敷ということだった!
ゴミの城に幽閉された王子を救出すべく、青柳くんはお片付け役を志願。
そうして浅桐さんの家に通ううち、架空じゃない実在の男の人である王子の姿が見えてきて……

作品情報

作品名
巣箱の王子様 下
著者
秋平しろ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
ISBN
9784813033783

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67

4.7

(305)

(258)

萌々

(31)

(13)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
27
得点
1454
評価数
305
平均
4.7 / 5
神率
84.6%

レビュー投稿数27

定期的に読み返す神作

巣箱の王子様っていう謎のタイトルから始まり、上下巻の長さ…これは期待できると即購入しましたが、最高の作品です。ずっと定期的に読み返しては感動しています。

笑えるのに泣ける、ちょっとリアリティのあるシリアスな話もあり、この2人が惹かれ合う経緯が最高です。
ドラマCD化でも他の媒体でも見たい聞きたいと思わせる作品です。ここ数年の作品の中で一番この作品が好きです。作者さん、どうか続きをください。

0

いつか王子様が

上巻に引き続き扉絵がとってもかわいい。
目次ページの配色もメインカラーと揃いのようになっていて素敵!

さて、BLに誤解・思い込み・すれ違いはつきものとはいえ、作中での青柳くんの暴走っぷりに少々ハラハラとしてしまったのですが…
なんだかんだとすれ違いながらも、お互いへの気持ちが自覚していたよりもさらに大きく育っていく姿に、早く素直になって話し合って!ともどかしさでいっぱいになりました。
この辺りの展開はやや長尺だったかなーと感じなくもないのですけれど、だからこそ後の展開がドンと効いてくる。
恋愛未満ばかりだった切ない過去を思えば、青柳くんがネガティブになってしまうのも理解が出来るものです。
そこに王子様こと浅桐が嘘のないやさしい言葉で青柳くんの心に柔らかく寄り添っていくんですね。

こちらの作品、上下巻ともにセリフのチョイスと会話のシーンがすごく良かったなあ。
どれもシンプルな言葉でありながら、感情がしっかりと乗っていてストンと胸に落ちてくるものばかりで好きです。
素直で誠実で、でもどことなくぽやっとしたかわいらしさのある浅桐が口にするストレートな言葉の破壊力ったら。
なんだか下巻は終始攻めの浅桐がツボで仕方がありませんでした。
なんてじわじわ萌えがつのる人なんだ。
青柳くんが思い描いているほど完璧なみんなの王子様ではなくて、強くもなくちょっと臆病で、気を抜くとすぐに部屋を汚部屋にしてしまう不器用でかわいらしい普通の人だったのがこれまた良かったところでして。

いつか王子様がなんて有名な楽曲がありますが、攻め視点の巻末ショートを読むと今作は「いつか(きみの)王子様に」がぴったりな言葉かなと思います。
愛情深そうな彼はこれからもずっと1人を愛し続けるでしょう。
とびきりの笑顔に癒される素敵な作品でした!

2

可愛いのに切ない、切ないのに可愛い。

上巻で二人の心が繋がっていくのを優しく可愛く丁寧に描いてくれたのが、すごくすごく好きだったので……正直こんな風に酔った勢いで襲っちゃうなんて残念と、最初は思ったんですが。
でも何か、許せてしまった。だって、青柳の残念な恋愛観から始まって、王子への欲や期待が芽生えては打ち消して葛藤してきたことも、それでも心から王子のことを想って尽くしてきたことも、ずっと見てきたんだから。
浅ましくても卑しくても、ズルくても弱くても、仕方ないじゃん……人間だもの。
それに、王子の方からも返して来てるんだから。ほっぺにちゅーからの「可愛いね」が、あまりにも王子らしくて破壊力が強かった……! ほんとに可愛かったしね、青柳くん。

相手の心を深く考える二人の優しさが、一歩踏み外したら悪い方へ悪い方へ転がって、すれ違うのが切ない。すれ違いまくってるのに、どこまでも優しい。優しいのに、そこに青柳の恋愛への卑屈さが掛け合わされると、王子の心を切り刻んでしまうのが痛々しかった。らしくなく言葉を荒らげる王子、もっと怒ってもいいぐらいなのに、半端に呑み込んでしまうのがまた青柳を追い込んでしまう。優しさがここまでお互いを傷つけることがあるなんて。
辛い展開が続くなかで、ちょっと笑わせてくれるのも好きでした。二人して木の影から覗いてるとか何なんだ、吹いちゃったよ。可愛いがすぎる。

眠れる巣箱の王子様がやっと自ら目を醒ましたんだから、兄の登場は無くてもよかったんでは?という気もしないではないけど、兄が面白かったからまあよし。いろんなことが一気に解決したし。
大切な人を守るため闘おうと(傘で殺ろうと…)するの、さすが王子様。

気持ちを通わせることができてからは、元々が素直な二人だから、これでもかというぐらい好き好き可愛い言ってましたが。
これからも、突拍子もないすれ違い漫才を繰り広げていくんだろうな。それで誤解がとけたらイチャイチャして。いつまでも幸せに。
私は「王子」呼びが結構気に入ってるんだけど、恋人になったらどうなるのかな?と気になってたから、最後にちょっと触れてくれて、自分的にすごく腑に落ちて良かったです。

王子の部屋に、アヒルちゃん?みたいなものが増殖してたのが気になった……嬉しそうにル○バに乗っけてる王子が目に浮かぶなあ。

0

No Title

世の中はこんなにも多様性やハラスメント禁止など高々に謳いあげていても、ゲイが生きにくいのは言うまでもないが、無精子症の男性もまた生きにくい世の中だと痛感させられた社会派問題作でした。

お話の二人はとても可愛くてほんわか男子達なのに。

自分が子供ができにくい体か普通かなんて分からないけど、あえて子供が作れない男性と結婚する勇気は正直自分にはない。結婚して、不妊治療後判明したら話は別だけど。

この主人公たちのよう好き同士の二人がいつまでも幸せに暮らせる世の中になれるといいな。と思いました。

1

ふわふわビターそして甘々

上巻はふわふわしててちょっと苦い展開だったのが下巻にやっとくっついて甘々追加。
下巻も読み応えのある内容でした。
2人ともこれまで散々悩んできた2人なのでこれからは仲睦まじくお部屋のお掃除頑張ってほしい。
王子が青柳くんを可愛いって思うたびに良かったねー青柳くん!って気持ちになりました。

3

この作品が収納されている本棚

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