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貧乏高校生が大企業社長にハニトラね……と最初は半信半疑で読み出したものの、京一と直己という二人のキャラがうまく生かされて違和感なくストーリーに入り込めました。
京一の神対応はまさにノブレス・オブリージュ。紳士的なだけじゃなくて、ちょっと不思議な柔らかさもあったり。
かと思うと、直己が自分に近づいた真意を知ったときなんかは抜かりなく卒なく立ち回る。自分の身をしっかり守りつつ、無謀な子どもにはお灸を据えてやって、でもあんまり傷つけないよう心のケアまで万全。
浅〜い思いつきと勢いで乗り込んできた直己が、胸の内に抑えてきた蟠りを吐き出せるまでの流れが自然で良かったです。
ついでに、直己を組み伏せたときの京一がね……あの優しい雰囲気から一転、“俺は男を抱くことには慣れている”と言わんばかりのオーラを放ってくるのがまた、めちゃくちゃツボ。あとで直己が友達に動画を見せられて、京一と自分に重ねてしまうのも可愛かった。
DKが社長にハニトラなんて非現実的……どころか、ノンケの18歳が会ったばかりの36歳に恋をしてしまうまでの1・2話の展開がほんとパーフェクトで、疑ってしまった過去の自分を殴りたくなる。
そして3話目以降……京一と直己が絆を深めて結ばれるまでももちろん良かったけど、私は佐久間も交えた3人の物語にドハマリでした。
少数派かもしれないけど、私は佐久間がめちゃくちゃ好きです。京一の恋愛相手としては直己の方がお似合いだと思いつつ、佐久間に感情移入しすぎて、途中うっかり主役ってこの人だっけ……と錯覚してしまったぐらい。
ヤクザだ悪魔だAIだと失礼ながらも何だかんだ物怖じせず接してくる直己に、佐久間は彼なりに情が湧いてたと思うんです。2回も紅茶吹いてる時点でもうだいぶバグってる。
でも、だからこそ解ってしまう。この子は京一にとって、特別な存在になるだろうと。
今までずっと、京一の孤独な部分も含めて支えてきたこととか、京一の付き合う相手を静観してきたこととか、直己についてはそれができなくなってしまったこととか……佐久間視点で穿って考えてしまうと切なくて。
それでも佐久間は、直己が自ら外そうとしたピアスを取り上げはしなかった。受験のお守りにすると直己が言ったからか。京一の「君には必要な物」という言葉の意味を理解していたからか。……なんて思ったり。
京一と佐久間が二人で話すとき、たまにピリッとした空気が流れるのも、個人的にものすごく萌えポイント。佐久間に全幅の信頼を置きながらも、彼が何かの理由で嘘をついている可能性も常に見据えている京一。それを分かっていて淡々と嘘をつき続ける佐久間。この静かで際どい攻防戦……好き。
佐久間の気持ちを知ってからも変に遠慮しないのも、京一のいいところ。
直己に対しても、高校卒業という最低限のモラルさえ守れば、必要以上の忖度はしない。欲しいものは迷わずに取りにいく。なんか、そういうとこ流石だよなって思う。ただの聖人じゃない。
BL界にスパダリ多しといえども、京一さんは唯一無二の奥深いキャラクターだよなと思うのでした。
スパダリイケメンやりて社長×アホな高校生です。
直己君が本当にアホで可愛いくて、ハニートラップを仕掛けようとして失敗して泣いちゃうとこ可愛いです。
攻めの京一さんはスーツが似合うイケメン紳士ですtheスパダリです!こんな男に抱かれたいです。
二人を引き裂こうとする社長に想いを寄せる佐久間さんもとても良いです。嫌いになれない当て馬ですね。長年想ってきた相手がいきなり現れたアホな高校生に持っていかれるの嫌だもん。意地悪したくなる気持ちわかります。
そんなこんながあって両思いになる二人。
とても可愛いお話です。
夢みたいな王道ストーリーで口角上がりっぱなしで読めました。
スパダリ綾間社長を罠にはめるつもりが、恋に落ちていく高校生直己。
綾間社長が年齢不詳で気品があって心もルックスも美しく余裕があるのがステキ〜なんて読んでいると、会社以外に何もないぼっちの寂しさを抱えていることもだんだん分かり。
お金だけじゃ幸せになれないとか、お勉強する意味を直己に話すシーンがすごく良かったです。
受験生にぜひぜひ読んで欲しいと思うくらい素晴らしいセリフでした。
直己はちょっと感情だけで突っ走っちゃう幼い性格が危なっかしくもあり、可愛いかったです。
それぞれの家族との関係や生活の様子などを詳しく描かれていて、2人を身近に感じられました。
店を立ち退かせ父を死に追いやった会社の社長綾間京一、TVで彼はゲイだと知りハニートラップで嫌がらせをしようと思い近づいた高校生の直己。京一は大人で直己の企みなどお見通しだけれど、彼をバイトとして雇ってくれて、そこから見えてなかった本当の京一の姿がわかっていき…。
2人が惹かれ合っていくのを引き裂こうとする秘書の佐久間、彼の愛もまた切ない。でもやはり2人の気持ちは止められず。告白シーンには良かった~!と大拍手。京一のメガネ姿も合格後の初Hも、甘く優しく全てが良き〜。
年の差18歳。
受けの父の店が倒産した原因の会社の息子で、現別会社の社長でゲイ(36歳)×2年前に父を病気で亡くし、母の会社もうまくいっていない母子家庭のDK(18歳)のお話。
発売から随分経っているうえ、格差社会好きのクセに随分チェックが遅れてしまったことを土下座したいまりあげは。
それほどの超神作品でした。
攻めがとにかく甘々っ。
溺愛がすぎる!!!!
受けがいるときのキラキラ具合(雰囲気)がかわいすぎるし、受けのこと好きすぎるのがめちゃくちゃ伝わってきて溺愛最高ッ!! って叫び出したくなりました。
けれど、秘書の佐久間の攻めへの秘めたる想いのせいで、両片想いの二人が無理やり引き剥がされてしまうシーンはめちゃくちゃ切なく、ティッシュ必須でした。(今回は当社比(笑)で、かろうじてティッシュ1枚で済みました)
受けちゃんもいい子で、攻めと出会ったことで新たな目標ができ、邁進する姿はとても健気でよかったです。
終盤の受けが卵を買いに行く途中で、攻めと再会するシーンは胸がグッと熱いものが溢れ出るような思いがして、そこからのしばしの攻防戦は格差社会好きには堪らない焦らしプレイで、切なキュンが止まりませんでした。
からの受けちゃんの卒業後の攻めのマンションへ行ったラストエピソードは、キュン×∞になってしまって、はわわわっ(もはや語彙力ドコ?!!)てなってしまいました。
……秋平しろ先生、天才すぎん?!!
この一言に尽きた神作品でした。
もう末永く2人はハッピーエンドでいてほしいです。
まだ私のように未読の方が万が一いらっしゃったら、ぜひ! ぜひ! 騙されたと思って読んでみてほしいです。
読了感がハッピーになること間違いなしです。