葦原旭先生インタビュー

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葦原旭先生インタビュームチムチ褐色受け2本立て♥ 長髪美形神×両性具有の隠れ淫乱！初コミックス『アンドロジナス』

2020/10/21 17:00

先生の「褐色受け」愛が炸裂！官能エロスな神秘ラブ!!

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2508回
葦原旭／祥伝社／on BLUE comics
コミックス『アンドロジナス』10月24日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
ジャングルの奥深く。そこには、蠱惑的で神秘にみちた<両性具有>の巫女がいるーー。はるか昔、生贄として森の神と肉体を交わせ、孤独な神に愛を与えた、最初の巫女・エステル。そして時はすすみ現代、外界からきた植物学者に秘密を知られ、そとの世界への憧れと、禁断の恋に惑う当代の巫女・アウラ。両性具有の巫女の誕生と古今ふたりの巫女をめぐる、愛すること・愛されることを知った者たちの2つの出逢いの物語。両性具有となったはじまりの巫女・エステル。異端と苛まれ、解放を望む当代の巫女・アウラ。褐色の巫女シリーズ2編で構成された著者デビューコミックス！

――作品紹介をお願いします
単行本『アンドロジナス』は短編2本の構成になっています。表題作「アンドロジナス」は現代の物語。ジャングル奥地で生まれた両性具有の巫女が、外部からやってきた植物学者の男とドラマチックな恋に落ちる物語です。
「アンドロジナス・プリクエル」は、両性具有の人間が生まれた起源……はじまりの物語。現代編である「アンドロジナス」より数百年昔の物語です。初代巫女の青年が生贄として森の神様と運命的な出会いをし、両性具有の身体となるまでを描いたエロティックドラマ。

どちらも全くタイプの違う褐色受けちゃんのエロエロなえっちシーンが見どころになるかと思います♥

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
「アンドロジナス」
攻め：学者のくせにわりと雑な性格で自分の興味あることには一直線だけど、人のいう事はあまり聞かないし気にしない。
よく言えばマイペース。ガタイの良い30代前半の植物学者。
受け：純朴で健気で一途な良い子。辛いこともひとりで我慢しちゃうタイプ。個人的には清純派アイドル(でも身体は淫乱というギャップ)というイメージで描きました。この受けちゃんは小柄なので、攻めとは身長差がある体格差カップリングとなります。

「アンドロジナス・プリクエル」
攻め：俺様タイプで人を超越した美形。人間などゴミくず同然と思っている傲慢な神様。
受け：責任感が強く生真面目。サムライ的な魂を持つ男前キャラを目指しました。包容力あるタイプ。このふたりは身長差はあまりない20代中盤くらいの美形青年同士のカップリングとなります。

受けちゃんの共通の特徴は、褐色の美人さんでえっち好きの淫乱(隠れ)というところです♥

――当て馬や重要な脇役は？
2本ともほぼ受けと攻めだけで完結するストーリーですが、お気に入りの脇役は「アンドロジナス」の長老。残念ながらほぼ出番は作ってあげられませんでしたが、愛すべきおじいちゃんキャラとして描いていて気に入っています。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
両性具有キャラというのは自分にとって初めてのチャレンジでしたが、自分の好きな”褐色受け”との相性は抜群だと感じました。
「これは今までになくミステリアスでエロス満載のものが描けるぞ!! 」と、ジャングルという世界観も含めてすごく気に入りました。
両性具有の森の巫女がいっぱいエッチなことされるシーンはどれもとても楽しく描かせて頂きました。
自分のなかでは過去一番、エロ重視して描けたと思いますので、情念たっぷりの絡みを是非お楽しみいただければと思います！

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
やはりエッチシーンでしょうか。本来自分はほぼトーンワーク皆無の淡泊で劇画よりの絵柄なのですが、今回は濃厚なえっち描写をしようと決めていたので、トーンの重ね張りや肌のテカリ描写などを特に頑張りました。とにかく受けちゃんが最大級にエロエロに見えるよう苦心しました。
雰囲気トーンの使い方も少しずつ分かってきた(気がする)ので、漫画後半は少女漫画的なリッチな画面作りを目指しました。絵柄やエッチシーン、漫画の演出等もすべて新しい試みの連続で大変でしたがとてもよい勉強させていただきました。
楽しかった点……やっぱりエッチシーンを描くのは楽しいですね！大変ですが、やっぱりそこは楽しくて。
濃厚描写だからこそできるさらなる表現の可能性に気付かされました。

――今作にまつわる裏話はありますか？
裏話というのとは少し違うのかもですが、現代編の受けアウラも、過去編(プリクエル)の受けエステル、ともにとっても気に入っているのですが、特にアウラのその後というのは個人的にとても面白いモチーフだなと思っていて。ジャックとアウラのその物語は、引き続き個人的に描こうと思っています♥

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
締め切り前の辛い時は「ロッキー」と「あしたのジョー」サントラをひらすらエンドレスでまわしていました……(笑)。ロッキーとジョーが辛い戦いに身を置いているのだから自分ももうすこし頑張ろう……！と勇気をいつももらっています。

――今、何かハマっていることは？
ネイルアートです♥ 過酷な作業も手元がキラキラしていると意外とパワーが湧き出てくるので。細かい作業も好きなので気付いたらネイルアートに数時間かけちゃってるくらいにはハマっています(笑)。
あともう少し時間があれば、TRPG(クトゥルフ系)も好きなのでオンラインでも良いのでプレイできればなと。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
二次創作同人誌を前担当さんが見てくださっていたようで、後日執筆依頼をいただきました！かなりマイナージャンルのものだったので、まさか見ていただけたとは思いもよらずとても驚きました。感謝です！

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
初の単行本発売なのでドキドキしてます……！自分の描いたものが店頭にならぶということがいまだ信じらなくて恐怖です……!! でもデザイナーさんと担当さんのお力でとっても美しいカバーデザインにしていただけました。本当に素晴らしい仕上がりにしていただいたので、それを店頭で見られるのを心から楽しみにしています。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
まったくタイプの違うふたりの両性具有褐色受けちゃんのそれぞれのエロエロな絡みを楽しんでいただければと思います……！
すこしハードめの展開もありますが、最後はほっこりじんわり良かったね……と幸せな気持ちに浸って頂けますように。よろしくお願いいたします♥

担当編集より
葦原旭さんはこれがデビューコミックス!!
大好きだという「褐色受け」をめいっぱい詰め込んだ、中編2本構成の1冊です。

都市からやってきた学者×秘境で一人ぼっちの健気な巫女。
高慢で不遜な森の神様×負けん気の強い生贄。

タイプの違うふたりの褐色受けを、色気たっぷりに描きだしました。

物語は現代からスタートし、後半は「両性具有の巫女」の誕生秘話へ。

どちらの物語も、「愛」を知らなかった者が相手と出会い、愛すること・愛されることを知る物語です。
読後はしあわせな気持ちで本を閉じてもらえること間違いなし！

さらに、濃厚エッチシーンにも大注目!!
ダイナミックな構図と、色っぽく乱れる褐色受けたちをご堪能ください♥
両性具有ならでは……のシーンもみどころ。

葦原さんの描く、官能的でドラマチックな世界観に、ぜひ浸ってくださいませ。