遠浅よるべ先生インタビュー

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遠浅よるべ先生インタビュー 教員同士のシークレットラブ♥ 生意気年下新人×教育熱心な人気教師 初コミックス『潮騒のふたり』

2020/11/12 17:00

舞台は30年前の海沿いの街。恋に落ちた教師2人のリアルな恋愛

 


BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2532回
遠浅よるべ/KADOKAWA(メディアファクトリー)/フルールコミックス
コミックス『潮騒のふたり』11月17日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!

 

STORY
1994年―――。あの夏、ふたりの香りに満ちた部屋で……。誰にも好かれる、人気モノの中学教師、比奈岸(ひなぎし)直弥(なおや)は、八歳年下の新任教師、屋敷(やしき)孝太郎(こうたろう)の教育係となる。素行不良で逃げ癖のある孝太郎は、直弥のまっすぐな指導に耐え切れず、同性愛者であることを告白し、キスを仕掛け、彼を遠ざけようとする。しかし、変わらず接してくる直弥との距離は徐々に縮まり……?

 

――作品紹介をお願いします
海が見える小さな町で出会った二人の中学校教諭が、ひっそりと恋に落ちる話です。
ありきたりな日常と、ごく普通の男たちを描いていますが、90年代の学校風景や、春から夏にかけての清々しい季節感を楽しんでいただけると嬉しいです。
これまで海外を舞台にした話を描くことが多かったのですが、原点である「日本」に帰ろうという気になりました。
日本を舞台に何が描けるだろうと考えた時に、自分が青春時代を送った90年代であれば真実味のあるものを描けるかも、と思いました。
当時のことを回想しながら背景を描くのは楽しかったです。

――主人公たちはどんな攻×受ですか?
攻は、今も昔もいるちょっと生意気でやる気のない二十代の若者。
ギャンブルが好きでお金にだらしなく、面倒なことからすぐ逃げ出す癖があります。
その実、何事にも真剣にならないのは傷つきたくないから、というナイーブな面も持っています。
受の方は、どこの学校にも一人はいる(?)厳しいけど仕事熱心で、同僚からも生徒からも人気がある教師。
あまりカテゴリ分けできるような話ではないのですが、強いて言えば「年下攻め」です。

 


――当て馬や重要な脇役は?
脇役として、オタク少女や、90年代らしい不良少年が出てきます。
彼らは私が学生の時、実際にいたようなナイーブな子供たちです。
私もその一人でした。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
良くも悪くも淡々と展開していく話ですが、着地点は少し意外かもしれません。
時代や季節感を大切にしたので、背景はがっちりめに描き込んでいます。


――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
今回は主人公たちが関西弁を話すため、関西出身の方に方言監修をしていただいています。
四年間、大阪で暮らしていたことがあるので少しはできると思っていたのですが、修正していただいたセリフを見たらほとんど原形が残っていませんでした(照)。
お陰で生々しい方言になっていますので、そこから生活感も伝わるといいですね。

――今作にまつわる裏話はありますか?
実はピクシブに細々とあげていた時代がありまして、主人公ふたりのビジュアルは、書籍化にあたり大幅に描き直しました。
特に攻の屋敷孝太郎は、1ページ目から全コマ、髪型も目つきも描き直しています。


――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
前述の通り、元はピクシブにあげていた作品です。
書籍化に向け、完結させるために実家に保管されていた昔の写真を掘り返しました。
中学時代、写真が好きで新聞配達のバイトで稼いだお小遣いを、ほとんど「写ルンです」の現像代にあてていました。
その頃の写真がさまざまな過去恥部とともに出てきまして(笑)、今回描いた背景の一部は、その写真を下敷きに描いています。

――今、何かハマっていることは?
ゲーム実況動画にドハマりしています。
仕事中は画面が見られないのでラジオを聴くことが多いのですが、最近は耳だけでも実況動画を楽しんでいます。
防水テレビまで買ってお風呂でも見てます。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
長い間二次創作を続けていましたが、オリジナル作品に力を入れ始めたのが5年ほど前です。
当時は外国が舞台、外国人が主人公の箸にも棒にも掛からない話を描いていましたが、原点の「日本」に帰った本作や、
ばらとたんぽぽ』というギャグBL漫画を描き、ありがたいことに少しずつ認知していただくようになりました。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
たくさんの方にご協力いただいて、発売まで漕ぎつけられそうです。
今は正直ほっとしています。
口コミでじわじわと認知される存在になれたらいいなぁ。
 
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
私のようなこの世界の片隅にいるBL漫画家にまで関心を持ってくださった皆様、どうもありがとうございます。
コロナ禍の今、安全な自宅にがっちり閉じこもってBLを楽しみましょう!

株式会社KADOKAWA コミックビーム編集部 秋元より
遠浅よるべさんの初単行本『潮騒のふたり』が発売です!
1994年……、まだ同性愛が今ほど受けいれられてない時代―――その様子がリアルに描写されています。
教師という公職についていることも相まって、比奈岸(ひなぎし)と屋敷(やしき)はその関係性を秘密にしようともがき苦しみます。
また、ふたりが苦悩するのはそれぞれの価値観や考え方の違いという……なんとも生っぽい恋愛の様子が描かれます。
キャラクターも、ストーリー展開も、「あの夏、そこで起きた物語」だと錯覚させるほどの、遠浅さんの緻密でリアルな描写は必見!
50ページ以上の描き下ろしをもって辿り着いた、彼らふたりの結論を、どうぞお楽しみください。

コミックス『潮騒のふたり

 

特典情報


●とらのあな
「1月のふたり」両面イラストカード(裏面描き下ろし、表面流用)
●Renta!
「潮騒のふたり」カバーイラスト(※デザインなしバージョン)
●シーモア
「90’s」描き下ろしイラスト
●応援書店/電子共通
「耽美な時代」描き下ろし2P漫画 描き下ろし2つ折りペーパー
●コミコミスタジオ/中央書店
「梅雨とふたり」イラストカード(流用)

詳しくはコミックフルールホームページ

 

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(C)遠浅よるべ/KADOKAWA

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コメント1

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匿名1番さん(1/1)

『ばらとたんぽぽ』も是非紙で読みたいのですが
まずはこちらの『潮騒とふたり』をとても楽しみにしています!

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