春之先生インタビュー

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春之先生インタビュー 8年ぶりの相棒と再会!?表裏のない剣道部主将×内気で寡黙副主将♥コミックス『いつくしむ、さを鹿の声』

2021/08/10 17:00

後悔と憧れの狭間で…不器用で臆病な青年同士、剣道を通して心を通わせる♥

 


BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2805回
春之/リイド社/SPコミックス mimosa
コミックス『いつくしむ、さを鹿の声』8月10日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!

 

STORY
高校生の頃剣道部に所属していた冬月は、部の集まりで8年ぶりに同級生の陽介と再会する。陽介が主将を、冬月が副主将を務め、部を大きく成長させた二人。しかしある事がきっかけで距離ができてしまい、卒業後会う事はなかった。再び友人という関係を築き、今の陽介を知っていく冬月。一方の陽介は、ある事に対する後ろめたさが残ったまま冬月と交流を続け──


――作品紹介をお願いします。

実はキャラデザ・設定ともに3~4年ほど前には既にできていて、いつか描けるときがくるまで…と大事に温めていた作品です。

高校時代、剣道部で主将・副主将として切磋琢磨し、お互いを認め合って強い信頼関係を築いた陽介(攻)と冬月(受)。しかし「とある出来事」をきっかけに疎遠になり、卒業後は連絡を交わさないまま、8年後の同窓会で再会することになります。あの頃みたいに仲良くしたい冬月と、明るく振舞いながらもどこか距離をとり続ける陽介…。

後悔と憧れの狭間で…再び近付こうともがく臆病な青年同士の関係性を描けていたらいいなと思います。



――主人公たちはどんな攻×受ですか?
攻めの倉田陽介(26)≪以下、ヨウ≫は、スポーツトレーナーを目指し整骨院でアルバイトをしながら専門学校で学ぶ、明るく責任感の強い青年です。見た目も中身もスポーツマンタイプで、表裏のない性格で人に好かれる一方、ネガティブな感情を表に出すのが苦手。

受けの斉藤冬月(26)≪以下、フユ≫は、剣道一家の息子として生まれるも体格に恵まれず、性格も内気で昔から剣道より本が好き。普段は教材編集の仕事をこなすサラリーマンですが、プライベートで自分のことを話すのはあまり得意ではない。不器用さを補うように、剣道を通して心を通わせる二人です。



――当て馬や重要な脇役は?
主人公の二人にアドバイスや気付きを与える存在として、高校時代の部活仲間である後藤くん、山下さん、ヨウのクラスメイトでサバイバルゲーム仲間でもある吉野など、脇役が重要な立ち回りをします。というか、二人があまりにも奥手なので脇役たちが背中を押してくれなければ話が先に進みませんでした!(笑)

作者お気に入りの脇役は奈良出身の吉野くんです。方言キャラを登場させるのは緊張しましたが、奈良の人が使う言葉はニュアンスが柔らかめなのが大好きなので、方言の正しさよりも思いやりを含んだ優しいニュアンスを表現したいと思ってセリフを考えました。



――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
言葉にしない感情をどう表現するか…というのをずっと考えていたように思います。表情を丁寧に描くのはもちろんのこと、読後を意識した伏線の入れ方など、ストーリーのことを考え過ぎて寝込みました(嘘です)。

表紙のイラストは久しぶりに気合いを入れて描いたカラーイラストなので、デザイナーさんのお力で素敵なカバーにしてもらえてとても嬉しいです!



――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください。
これはすでに自身のTwitterなどで散々言ってきたのですが、防具の作画が本当に大変で…。剣道経験者から見たら間違いが目について物語に集中できない、なんてことは絶対に嫌だったので、剣道漫画を読んだり道具のカタログを取り寄せて構造や着付け方を頭に叩き込みました。動画などで簡単に情報が手に入る時代でよかったです…。それでも間違いはあると思います。どうか温かい目で見てください、ね…(土下座)。



――今作にまつわる裏話はありますか?
1話を描いた時点で作品にそれとなく「和の空気」をまとわせたい、という考えがあって、ところどころ七五調のモノローグを入れてみたりしたんですが、そもそも探り探りの試みだったために一貫することができず、ほんの~りちょっぴ~り匂ってたらいいな…程度になってしまいました。

フユもヨウも和服が似合うという脳内設定があるので活かせたらよかったのですが、胴着以外の和服を着せる機会がありませんでした。サバゲーとか行ってるし…(サバゲー描写も大変でした)。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか。
4話のネームを描いているあたりで猫を飼い始めたのですが、それまで崩しがちだった体調がウソのようにみるみる元気になりました。猫はふわふわでいい匂い(無臭)(概念を嗅いでる)で健康にいいし、しかもかわいくて世界一えらいです。

――今、何かハマっていることは?
コーヒーにハマっています。全然詳しくないので相互フォローの作家さんにオススメを教えてもらったりして、いくつか買いました。豆をミルで挽くところから淹れるといっそう香りが良くなって美味しいです。やる気がないときはドリップパックでいいし、気軽に楽しんでいます。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
全7話、約2年間にわたる連載を終え、晴れやかな気持ちです。間で休載をいただいてしまうことも多かったために長い期間になってしまったというのもあるのですが、二人の物語とじっくり向き合い、担当編集さんの多大なるご尽力もあって一緒に歩んできたという感じがします。これまで大切に描いてきた『いつくしむ、さを鹿の声』が、読者の皆さんに少しでも楽しんでいただけたなら嬉しい限りです。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
ここまでインタビューを読んでくださりありがとうございます! 過去作とは全く毛色の異なる作品になり、戸惑っている読者の方もいらっしゃるかとは思いますが、安心してください。ちゃんとお色気シーンも描き下ろしてます。過去作からの読者さんも、この作品が初めての読者さんも、きっと楽しんでいただけるんじゃないかと思います。ぜひよろしくお願いします!

担当編集より
春之先生の最新刊は、高校時代の親友が8年ぶりに交流を始めたことで今の関係を築いていく再会ラブです!

高校の剣道部で副主将を務めていた冬月は、部活の集まりで主将を務めていた陽介と8年ぶりに再会します。当時最高の相棒として剣道部を強くしていった二人ですが、とあることをきっかけに少しずつ距離ができ、卒業後会う事はありませんでした。実は陽介に淡い想いを抱いていた冬月は、再会した日に思い切って次に会う約束をとりつけます。

大人になった「今」、友人として新たな関係を築いていこうとしていく冬月。一方、陽介の中には過去の後悔がずっとしこりとして残っていて、なかなか本音で冬月と向き合う事ができません。その姿がもどかしくてもどかしくて、今目の前にいる冬月を見つめて本音で語り合って…っ!!!! という気持ちでたまらなくなります。ですが冬月と過ごした過去の楽しいこと、辛いことを経験した陽介の不器用な優しさは真摯で真面目なままで、冬月は再び彼に惹かれていきます。

陽介の中に未だ存在している後悔に気付いた冬月。小さくすれ違ったまま過ごしていたある日、過去と同じようなあることが起きてた事で二人は衝突して──…。大人になってもくすぶる後悔と目の前の相手を理解することの難しさ、そして惹かれる気持ちを抑えきれない苦しさ。すべてを包み隠さず伝えあうことができるのかが、この話のキーになっています。

高校時代の友人、そして大人になってからできた友人に見守られながら過去と今のお互いを理解していく不器用な二人の恋が全7話で丁寧に描かれています。描き下ろしは気になる本編後の二人です。剣道を再開した二人が過ごす夏は…? 本編のもどかしい二人の先を読めるのは単行本だけですので、たっぷりとご堪能ください♥

二人の素敵な表情が目印のカバーイラストは、本編を読んだ後に見ると、このイラストに二人はたどり着けたのだな…と感慨深くなると思います。元相棒との過去を理解して二人だけの特別な関係になっていく、切ない恋をお楽しみください。

 

コミックス『いつくしむ、さを鹿の声

 

 

特典情報

 

 

※漫画は全て描き下ろし

アニメイト:4pリーフレット
コミコミスタジオ:4pリーフレット
ホーリンラブブックス:4pリーフレット
とらのあな:メッセージイラストカード
協力書店:漫画ペーパー
シーモア:2p漫画

特典の詳細はmimosaのホームぺージ

 

その他情報

 

単行本発売日の8月10日(火)よりmimosaのTwitterで非売品のポスターとPOPが当たる企画を実施します。
詳細は8月10日(火)以降、mimosaのTwitterをご確認ください。

 

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(C)春之/リイド社

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