rosca先生インタビュー

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rosca先生インタビュー死生観のすれ違い!?健気な葬儀屋×ワンコ系自死志願者の凸凹ラブ♥ 初コミックス『棺にさよならの花束を』

2021/09/20 17:00

死に向き合う貴方は、なぜかとても華々しく見えた…

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2845回
rosca／海王社／&.Emo comics
コミックス『棺にさよならの花束を』9月17日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
真面目で涙もろい葬儀屋と底抜けに明るい自死志願者、死を見つめ生きる2人のロマンチック・ラブ。涙もろい葬儀屋・久永の前に、「生前葬をしたい」というド派手な見た目の若者・明星が現れる。「健康なうちに自分で生に区切りをつけたい」という理由で自死を望む明星に、馬鹿にされていると感じた久永は、葬儀場から追い出してしまう。しかし明星の人生観と真剣な想いを知り、納得する反面死なせたくない気持ちが芽生えて涙を流す久永。考えを改めさせるべく、明星の"死ぬまでにやりたいこと"に付き合うが――?

――作品紹介をお願いします
明るい自死志願者と涙もろい葬儀屋の死生観がぶつかり合うBLです。
以前から死に対してポジティブなキャラを描きたいと思っておりまして、合わせた時にビッグ化学反応が起こるのは…ネガティブな葬儀屋だ～！とティンときて組み合わせました。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？

ぱーっと明るく死にたいワンコ系ぽやぽや自死志願者の明星(あけぼし)と、死に向き合うのが辛い幸薄そうな葬儀屋の久永(ひさなが)の二人です。
明星は死に向き合った結果、それを受け入れて派手に飾ろう！と思っている子で、久永は向き合いきれず受け入れきれない、それでもそれを仕事にし続ける苦労人です。今回、出会いがお互いの転換点になります。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください

久永を幸薄美人にしたくて苦労しました。
くっついてからのイチャイチャを描くのがそれはもう楽しかったです。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
明星をとにかく明るく…！と意識しました。ピアスで遊べたと思います。
二人ともカワイイところが出てくると思うのでよろしくお願いします。

――今、何かハマっていることは？
男ギャル。昨日、ギャル男との違いを友人に力説して認識を高め合いました。ギャル男も好きです！
概念や定義の深堀にハマってる気がします。友人と萌える関係性について話していた時にいいなと思ったのは「相手がいたら自分の何かが不完全になる」でした。

――今作にまつわる裏話はありますか？
久永は疲れているので癒やしてくれるものが大好きです。が、癒やされてチャージした気力で積極的に疲れに行く性格をしているので、苦労のループですね。ループをラブで断ち切れたらいいなと思います。
明星は結構経験豊富なのですがあまりそこには触れませんでしたね。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
腹痛で胃カメラ飲んだら食道が裂けてました。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
以前からプロの編集さんとお話を作ってみたいと思っておりまして、『&.Emo』のコンセプトに惹かれて投稿したのがきっかけでした。
拾って(そして何から何まで教えて導いて)くださった担当さんには感謝が尽きません…！

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
校正紙を受け取ったり書影を見たりして急に本になるんだ～！という実感が湧きました。楽しみです！

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
はじめまして、ロスカと申します。男の子と大型犬とお花が大好きです。
私が「見たい！」と思って作った世界を皆さまにも楽しんで頂けたら何よりです。

担当編集より
rosca先生デビューコミックスです！
しっとりとしたお話の土台の中で、奇想天外なワンコ自死志願者の行動に振り回されるお人よしな葬儀屋さんが織りなす、笑いあり、涙ありな一作です。

読んでいてとにかく応援したくなるまっすぐで魅力的な二人。
注目ポイントの一つが、自死志願者・明星くんの毎話のファッションです。2話では秋仕様の松ぼっくりピアスが…！
rosca先生がこだわって描いてくださったので、ストーリーだけでなく、本当に細かいところまでお楽しみいただけます！

死を介して出会った二人の結末を、どうか見届けていただければと思います！
ぜひ、お手にとってみてください♥