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 本日のゲスト:青井秋先生

2013/06/20 11:11

コミックス『ステラリウム』(プランタン出版)6月26日発売
青井秋先生の新刊は、6月26日にプランタン出版「Cannaコミックス」からリリースの『ステラリウム』。昨年の初コミックス『爪先に光路図』に続き、青井先生ならではの作品世界やストーリーにひきつけられます! それでは「801 AUTHORS 108」134回目のゲスト、青井秋先生どうぞ!

Q1. 新刊の紹介をお願いします!
三作入っているのですが、表題作は星の工場で働く男性が自分の手違いで作ってしまった星の失敗作の少年と交流するうちに過去の後悔から少しずつ立ち直るお話です。
もう一作はそのお話のスピンオフで同僚二人のお話、もう一作はまた別のファンタジー設定の少年二人のお話です。

Q2. 主要キャラは、どんな子たちですか?
『夜明け前の二人』は、過去にとらわれているアルコール中毒気味の星工場の主任と、星の失敗作の少年です。(と言葉で説明するとへんてこな感じですが…、そういう二人です)
『埋み火』はその工場の同僚たちで、この二人が一番普通の人かもしれません…仕事や人との関係で思い悩んだり、大事なものを持っていたり。
もう一つの一話読みきりの『真空庭園』は、それぞれ特異体質で、体から植物を生やすことの出来る子と、その植物を食べて吐き出す呼気を相手に与える事で生命活動をしている、という設定の二人です。

Q3. 今作のこだわりポイントは?
設定が少し特殊という事もあり、登場人物たちの存在感の淡さのバランスに気を配りつつ描きました。
あとはファンタジーといってもとても地味な世界設定なので、普通にその辺にありそうなちょっと不思議な世界、というご近所感を出せるように頑張った(つもり)です。
あと、キケは「眼鏡を取ったら意外と美人」がやりたくて眼鏡をかけさせたので、そのあたりもこだわりと言えばこだわりかもしれません…。

Q4. 近況、今作にまつわる先生の日常エピソードなど教えてください!
今回は貝殻や植物などのモチーフを描くことが多かったので、家にある蒐集物を戸棚から出して描いては放置、鉢を持ってきて描いては放置、という感じで描き終えるといつにも増して部屋が散らかっていました。
あと当時沖縄に住んでいた友人のところへ長期滞在しに行ったりしていたので、その時の写真を資料にして描いていると旅心がついて海に行きたくなって大変でした。
 
Q5. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう?
ちょっとBL感の薄いお話が表題作なのもあり、嬉しさ半分不安半分という感じです。読んで下さる方の心に何かひっかかる部分があればいいのですが…。

Q6. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
まだ二作目の単行本という事で、どんな作品かな? と知らずに手にとってくださる方の方が多いのではないかと思います。ドキドキですが、少しでも楽しんで頂ければ幸いです。

編集部からのコメント
星の製造工場という、不思議な工場が舞台となった今作。
ファンタジー設定ではありますが、派手な展開があるわけではありません。静けさと共に描かれているのは、そっと寄り添うような気持ちの触れ合いです。どのお話も、じんわりと染み込むような温かさに満ちています。

そして美麗な画面。何度読み返しても、その繊細さにうっとりしてしまいます。
青井先生の世界観が詰まった、こだわりの一冊です。
ぜひご堪能下さい。

また、『Canna Vol.30』(6月22日頃発売予定)からは、鉱物を食べる少年と鉱物学者のお話が連載開始です。

(c)青井秋/プランタン出版

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