大村陽先生インタビュー

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大村陽先生インタビュー展開にゾクゾク…！人狼症の甥×クールな探偵の年の差バディ爆誕！初コミックス『オオカミは探偵を食べたい(1)』

2021/11/22 12:00

重厚なストーリーと超美麗な作画に注目！予測不能なサスペンスBL♥

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2993回
大村陽／スクウェア・エニックス／ガンガンBLiss
コミックス『オオカミは探偵を食べたい(1)』11月22日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
”人狼症候群”――それは突然発症すると言われる幻の奇病。発症した人間は食人衝動を表し、人間を襲い喰らうようになる。世間では都市伝説とされているが、黎人は10年前、実際に兄を人狼に殺され亡くしている。それからは独り、探偵として人狼の正体を暴く人生を送っていた。そんな中、ある日生き別れの甥・夜と10年ぶりに再会する。泣き虫な子供だと思っていた夜が、自分よりも成長したイケメン大学生になっていたことに驚いたのも束の間、夜に「自分を探偵事務所に雇って」と持ちかけられ…!?

――作品紹介をお願いします
昔可愛がっていた甥っ子と10年ぶりに再会したら、自分よりでかいイケメンに成長していて…!? しかも甥は何か秘密を抱えているようで…。
というところから始まる甥(18歳)×叔父(28歳)の年の差BLに、人狼にまつわる事件が絡んでくる、恋愛ありサスペンスありアクションありの作品です。

元々BLに限らず「人外×人間」要素や、バディもののミステリ作品が好きなので、BLでそういった話が作りたいなというところから考えたお話です。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
受の黎人は美人で男前な探偵です。探偵ですが自身の色恋には疎いので、攻のアプローチに普段のクールさが乱されるところが描いていて楽しかったキャラです。
攻の夜は長身イケメン大学生で、黎人より10歳年下の甥っ子です。黎人のことが大好きな一途で可愛いワンコかと思いきや、実は肉食系オオカミな一面があって…というギャップや秘密のあるキャラです。

頼れる叔父と可愛い甥っ子だった2人が、成長して体格差や立場が逆転したり、恋愛によって関係性が変わっていく様を楽しんでいただけたらいいなと思います。

――当て馬や重要な脇役は？
攻と受は最初から家族として強固な絆で結ばれているのですが、そこに「発情期」というキーワードを持ち込んで揺さぶってくれるのが3話から登場するサブキャラです。

また今作は人狼ゲームをモチーフにしているので、このキャラはゲームで言うとどの役に該当するのか、などを考えながらお読みいただくのも楽しいかもしれません(作中で簡単な解説がありますので、人狼ゲームをご存じなくても大丈夫です！)。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
折角スクエニさんでBLをやらせていただけるなら「スクエニならではのBL」を作りたいと思い、少年漫画的なストーリ展開やバディもののカッコ良さと、BLとしての萌えや恋愛要素、どちらも楽しめるようなバランスを目指しました。
ストーリー重視の作品ですが、重くなりすぎず爽快で胸キュンな読み味になっていたらいいなと思います。

絵で特にフェチを込めたポイントは、受のスーツの腰からお尻にかけてのラインです。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
元々少年誌でお仕事をさせていただいており、BLをちゃんと描いた経験がほぼなかったため、BLとして魅力的な漫画の作り方とは…ということを一から勉強しながらの作品作りにとても苦戦しました。
こうやって納得いく形にできたのは、導いてくださった担当さんのおかげです。

苦労の甲斐あってどんどんBLらしい表現が出来るようになってくると、自分で自分の描いたものに萌えられるようになってきて、それがとても楽しい点ですね。

――今作にまつわる裏話はありますか？
単行本に各キャラのプロフィールを載せる際、最初攻の趣味が「受の隠し撮り」「受のストーカー」しか思い浮かばなくて困りました(笑)。
実際の本にはちゃんと大学生らしい趣味が掲載されています。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
海遊館のyoutubeチャンネルでアザラシの赤ちゃんの成長過程を見るのが日々の楽しみでした。今ではすっかり大きく立派に成長していて感慨深いです。癒されたい方に超おすすめです。

――今、何かハマっていることは？
youtubeでTRPGなどの配信をよく聞いています。クトゥルフ神話TRPG、エモクロア、マーダーミステリー、人狼、ダブルクロスなど、謎解きミステリ、オカルトホラー、都市伝説等を題材にしたコンテンツが好きです。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
昔からBLは好きで読んでいたのですが、ちゃんとしたオリジナルBLを描く機会がなく、お仕事ではゲーム等のコミカライズをやらせていただいておりました。
その合間に趣味として初めての創作BL漫画(※)を描いてみたら、長年お世話になっているスクエニの担当さんがそれを見て「ウチでこういうのやりましょうよ！」と言ってくださって、一緒に今作の企画を作ることになり、新創刊されるBLissで連載させていただける運びとなりました(※…Pivixの個人アカウントに載せている「ショートケーキと殺人鬼」という作品)。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
オリジナル連載もBL単行本も初めてなので、とてもドキドキしています。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
自分の性癖を目一杯詰め込んだ作品になったので、何かしら皆さまにも気に入っていただける部分があれば嬉しいです。
サスペンスBLと聞くと不穏さを感じるかもしれませんが、純愛ハッピーエンドを目指しておりますのでお気軽に手に取っていただけましたら。
どうぞよろしくお願いいたします！

担当編集より
大村陽先生の初BLコミックスです！
題材は人狼ゲームに「獣人発情」「甥×叔父」「年の差バディ」要素を織り交ぜた現代ファンタジーBLになります。
元々大村先生が少年誌ご出身ということもあり、しっかり練られたファンタジー設定やアクションシーンの画面作り・演出は読み応え抜群です。

そして大村先生の魅力はとにかく「綺麗で格好良い絵柄」だと思うのですが、予測不可能な展開に翻弄し翻弄される、キャラ達のキレ長な瞳や繊細な表情、美しい手元は、まさしく目の保養です…！(笑)
お尻のラインから服のシワまでこだわり抜いて描写されておりますので、余すところなくお楽しみいただけますと幸いです。

カップリングは、人狼症の年下獣人攻×クールで強気な探偵受。
普段は圧倒的に優位なはずの受ですが、恋愛に疎いため、大切な甥っ子からの猛烈なアプローチに絆されていくギャップは「可愛い」の極みです…！

ストーリーに関しましても、たくさんの困難が立ちはだかる二人ですが、最後は必ずハッピーエンドですので、この二人が幸せをどうやって掴み取るか、一筋縄ではいかないストーリーをお楽しみいただければと思います。

コミックス特典につきましては、全て描き下ろしで5種類ご用意しております！
本編がサスペンス要素が強い分、黎人と夜には特典で思い切ったプレイやコメディ展開などをしてもらいました(笑)。
ぜひお好みの特典が付く書店様からご購入いただけると嬉しいです。