鯛野ニッケ先生インタビュー

じれったい2人の関係性は今日も胸キュン全開模様です…!!

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3119回
鯛野ニッケ／ソルマーレ編集部／Ficus
コミック(電子単話)『体感予報』
サイン色紙プレゼントあり！ 詳しくはインタビュー後に！

STORY
人気上昇中のイケメン気象予報士・瀬ヶ崎（せがさき）の正体は、とんでもない暴君だ。崖っぷちエロ漫画家の葉（よう）はそのことをよく知っている。何故なら瀬ヶ崎と一緒に住んでいるから。そして瀬ヶ崎のために料理やら掃除やらをしているから！ それもその筈、衣食住を提供してもらう代わりに『瀬ヶ崎の言うことを全部聞く』という契約を結んでいるからで――？

――作品紹介をお願いします
電子単話で連載させていただいております、『体感予報』と申します。
大学時代の先輩後輩関係の2人が卒業後同居しているけれど、お互いのお互いに対する認識のズレと思い込みで感情がすれ違い倒して大変だ！ という？ お話です。本人たちからしたらすごく深刻な行き違いなんですが、はたから見たら「こいつらずっとイチャイチャしてんな」みたいな漫画だと思っています。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
外面いいけど受けの前でだけ暴君なウェブメディア出演気象予報士(攻)・瀬ヶ崎瑞貴×思い込みが激しく自己肯定感も低い売れないエロ漫画家(受)・棚田葉。

ダメなところがかわいい人たちを描きたかった記憶があります。




――当て馬や重要な脇役は？
同人作家の“万さん”という、受けの葉の漫画描き仲間の女性がいます。万さんは気象予報士の瀬ヶ崎の大ファンなのですが、それが葉の同居人と同一人物であることを知りません。こういうのすごくワクワクします。


――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
恋愛だけの漫画をあまり描いたことがなかったので、恋愛に重点を置いた作品になるように意識しました。
いつもなら気象予報士とかエロ漫画家とか特殊な設定があると、それにまつわる蘊蓄とかそのパーソナルな部分における成功劇を描きたいと思って舵取りしてしまうんですが、今回は恋愛ものなので職業や設定はあくまで彼らの一側面にして、とにかくお互いに対する恋愛感情と各々の性格が物語を動かす中心になるように気をつけています。めっっっっっっちゃくちゃ難しくて白目むいてます。わかんない。毎回これでいいのか全然わかんない。




――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
ネームに……アホほど時間がかかります…………。
いつもは物語を終着させるために伝えるべきこととか描くべき事柄が決まっている状態で描いている作品が多いんですが(●話で○○の件を回収する、みたいな)、この作品の場合いつでも何を描いてもいい状態なので選択肢が無限大で、ネームが一旦できても逆に「もっといい展開や表現方法が他にあるのでは」と思って粘って修正し続けてしまいます………こわい………。

でも同時に、慣れないことって新しいチャレンジでもあるので、緩慢に同じ作業を続けてる時よりも楽しさは感じます！ 苦労と楽しさは両立できる！ 地べたにうずくまって唸りながら描いてるけど!!! 楽しい!!(？)

――今作にまつわる裏話はありますか？
3話で瀬ヶ崎(攻め)が葉(受け)を縛り上げるシーンがありまして、元のネームではそこに至るまで瀬ヶ崎が葉にかなりひどいことを言っていたんですが、編集さんに「今回葉がかわいそうすぎます；；；；甘さが足りない；；；；；」って嘆かれまして、後半ごっそりマイルドに甘々に修正しました。
今振り返ると、元のネームのままでは本当に攻めの瀬ヶ崎が嫌われていたと思うので、歯止めをかけていただけてよかったです。
受けの葉をいじめるのが楽しくなっていたふしがあるなぁ……と反省したのですが、当の編集さんも「葉はかわいそうなのがイイのはわかります」とおっしゃっていたので安心しました。安心しちゃだめかもしれません。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
鎌倉の荏柄天神社に参拝しました！
絵筆塚という漫画の神々が建立した塚がある神社です。何年も行きたい行きたいと言っていたところだったので、機会があって伺えてすんごい嬉しかったです！

――今、何かハマっていることは？
ランニングでしょうか…。
去年の11月くらいからやってるんですが、すごく楽しいです。走ってると1キロ過ぎたあたりから脳内麻薬がドパドパ出てきて、走るの気持ちいいー！ ってなれます。雨の日外を眺めながら「今日走れないのか……」って残念がることもしばしばです。
ちなみに本作『体感予報』の葉くんは雨の日に外を眺めながら「セックスなしか……」って残念がります(本人は認めていませんが)。無理やり作品に話題をつなげてみました。

ランニングは基本無料！ どなた様でも本日たった今から始められます！ ……っていつも周囲の人を勧誘するんですが、うまくいったためしがないです。

――配信に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
このインタビューにお答えしているのが5話配信前なんですが……不安しかないです……ｺﾚｼﾞｬﾅｲ感じだったらどうしよう……どうすれば自信満々で「これやろ？」って送り出せるようになるんでしょうか……。
楽しんでいただけますように、と膝をつき指を組んでただただ祈っておる次第です。続話も頑張ります…っ。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
いつも大変お世話になっております！ 本格的な夏を前に暑い時期となりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。夏に読むには少々感情の起伏が暑苦しく甘ったるいお話かもしれませんが、なんだかんだ夏のクーラーが効いた部屋で飲むホットココアもいいものです。そんな過ごし方をご希望でしたらぜひ、『体感予報』をお楽しみいただけましたら光栄でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

担当編集より
コミックシーモア作品レビュー数、脅威の4000件超え!!!
大ヒット連載中の『体感予報』は、麗しの気象予報士・瀬ヶ崎×ネガティブなエロ漫画家・葉の“焦れキュン”ラブコメとなっております。

言葉足らずな2人が、これでもか～～～～というくらいすれ違う今作。
「何がどうしてそうなった!?」という驚きのすれ違いや、「どうしてそういう言い方しちゃうの＞＜」という切ないすれ違いまで、拗れた2人のやり取りがもどかしい……でもそこがいい！

あまあま・ハッピーエンド・溺愛がお好きな皆様はどうかご安心ください。
『体感予報』は終始あまあま、読めば幸せな気持ちになること間違いなしです。

最新・5話ではじれったい恋愛模様がついに……!?
お話もいよいよ佳境に入り、2人の恋もヒートアップしていきますのでお楽しみに☆

『体感予報』

その他情報

1～4話は各電子書店で好評配信中！
最新・5話は6/25(土)より『コミックシーモア』にて先行配信中!!!

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(C)鯛野ニッケ/ソルマーレ編集部