柏木真先生インタビュー

BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。

前の記事へ

次の記事へ

バックナンバー

柏木真先生インタビュー一途な元教え子Ω×トラウマ持ち教師α！絡まる執愛の逆転オメガバース♥コミックス『仰げば狂おし』

2023/05/30 17:00

危うい執着心の裏には…!?一風変わったエチシーンにもご注目♥

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3383回
柏木真／竹書房／バンブーコミックス moment
コミックス『仰げば狂おし』5月30日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
αでありながら平穏な日々を望んで生きる、教師の稲葉。その平穏な日々は、新任の教師・牧野の手によって壊されていく。牧野は元教え子のΩであり、稲葉の記憶の奥底にしまい込まれたトラウマの元凶であった。Ωである牧野に抱かれ、歪んだ執着に絡め取られていく稲葉だったが、彼にはもう一つ、過去の秘密があり――。

――作品紹介をお願いします
高校教師をしているαの稲葉が、過去に学生だったΩの牧野に嵌められてトラウマを抱えることになってしまいます。
牧野が学校を卒業後、そのトラウマを自分の中で無かったことにし生活していますが、数年経って牧野が今度は新任の教師として稲葉の前に戻ってきます。そこから牧野の稲葉に対する嫌がらせのような行為が続いていく…という話です。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
ちょっとひねくれてるけど一途なΩ×性癖が歪んだドМのトラウマ持ちαです。

――当て馬や重要な脇役は？
稲葉の過去の男(？)としてαの橋本幸希という男がいます。
ピアスの描き忘れがすごく多かったので憎たらしい奴ですが、稲葉や牧野では描けないような表情を描ける貴重なキャラなので、描くのは楽しかったです。
現在の稲葉を作った産みの親みたいな、少しだけクズ感強めの重要なキャラでもあります。
　

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
αが受けなので、エッチシーンの時になよなよしないようにできるだけ気をつけました。
逆に攻めのΩはΩらしいというか、少し女性的になるように意識して描いていました。
そう見えているといいんですけど…。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
話数を重ねれば重ねるほどプロットとネームに苦労しました。
描きたいものを全て入れるとまとまらないし、取捨選択が上手くできずにネームの最中にプロットをやり直してネームを描き直して～の繰り返しで、時間がかなりかかったので「これは本当に描きあがるのか…？」とずっと不安でした。
楽しかったのはエロシーンです。普段はあまり描けないようなものを、ちょっとずつ軽く入れました。

――今作にまつわる裏話はありますか？
はじめの打ち合せの時に、「オメガバースの設定としてあるΩの性器が小さいというのをカバーするカンジで、玩具を使ってエグめのプレイも出来ますね！」と担当さんが言っていたので、玩具を使ったエグめのプレイは絶対にどこかでやろうと思っていたのですが入れる隙がありませんでした…。その代わりに別の道具を使ったのですが、そこだけ少し心残りだったりします。
　

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
原稿は途中までアナログで描いてスキャンしてパソコンに取り込んでいるのですが、描いたはずの牧野のホクロが消えているところがかなりあって、ゴミ取り機能で消されていることが発覚しました。ホクロやそばかすがゴミ認識されるのも悲しいので、いまだに消されない良い方法を模索しています。

――今、何かハマっていることは？
ゲームは今までパズルゲームくらいしかやったことがなかったのですが、アクションゲームにハマっています。キャラ育成や素材集め、ストーリーを進めたりやることが色々あるのですが、暇な時に地面に生えているミントをむしり取って4000本くらいたまりました。ミントを使う機会が無くて困っています。　

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
今回少しハードスケジュールだったので、発売日の結構ギリギリまで作業をしていました。作業を全て滞りなく終わらせることが出来てほっとしています。本当に間に合ってよかったです。担当さん本当にありがとうという気持ちです。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
ここまで読んでいただきありがとうございました！よろしくお願いします。

担当編集より
柏木真先生2作目のオメガバース作品である今作は、Ω×αの【逆転】オメガバースです！

元生徒・牧野(Ω)からの危うい執着に絡め取られていく教師・稲葉(α)。
Ωに抱かれるという倒錯的な状況に、いつしか恍惚とした表情すら浮かべるようになっていきます。
この作品のスゴイ所は、序盤は攻めの牧野が危険な存在のように見えているのですが、
読み進めていくと実は……という面白さ。

まさに“目が離せない”異色のオメガバース。
どうぞお楽しみくださいませ。