11/08 扇ゆずは先生インタビュー クールな政治家秘書×献身的な天才ハッカーの大人気ハードボイルドBL第3巻!コミックス『澪つくし 3』
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2025/11/07 17:00

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第4147回
水杜サトル/羽純ハナ/心交社/ショコラノベルス
小説『忌まわしき金眼の王子は黒狼の愛に煌めく』11月 7日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!
STORY
ヴァルミラ王国の第二王子、カノンは金眼のせいで悪魔憑きとされ、長年幽閉されていた。十八歳になると、父の命で崖から落とされ処刑されてしまう。しかし人狼族の領地の一つ、テイルーンダリの族長・イザナに命を救われ、彼のもとに身を寄せることに。イザナは寡黙そうな見た目によらず気さくで、政務の合間にカノンと食事をしたり、色々と気遣ってくれる優しい男だった。「なぜ悪魔憑きの僕に」と困惑しながら、カノンは彼に心を開いていく。領地での暮らしに慣れたある日、カノンが他領地の族長・アオギと楽しげに話していると、イザナがなぜか怒った様子で現れ…。
――作品紹介をお願いします
『忌まわしき金眼の王子は黒狼の愛に煌めく』は、孤独な王子、カノンが処刑によって不遇な人生を終える――はずが、人狼族の族長であるイザナに命を救われ、愛を知って幸福になるまでのお話です。
ネタ出しのときに編集さんから既刊の『白薔薇のくちづけ』や『罪深き婚礼』のような、とにかく攻から愛情を注がれる甘いものをとリクエストをいただいて創ったものですが、実はプロットに進んだネタは他のお話でした。幼馴染の騎士×王子で、私としても書きたかったお話だったのですが、進めていくうちに本来の「受が愛される甘い話」から離れていってしまい、人狼×王子の方に変えましょうということになり発刊に至りました。
イザナの愛情で包んでカノンを幸せにすること。シンプルだけど、読んでくださる方に「良かったねカノン」と思っていただけることを目標に執筆しました。
――主人公たちはどんな攻×受ですか?
攻のイザナは、人間と狼のハーフである人狼という種族です。人狼族は人間が居る場所から離れた土地に三領地に分かれて暮らしています。その内の一領地、テイルーンダリの族長を務めているイザナは泰然とした性質で外見も良く、また気さくさも持ち合わせていて領地の皆から慕われている、所謂「出来る族長」。カノンと出逢うまでは恋愛感情を抱く相手もおらず、人狼族にある発情期も抑制して政務一辺倒の日々を過ごしています。
受のカノンは、ヴァルミラ王国の第二王子。金と碧のオッドアイで母譲りの美貌の持ち主ですが、悪魔憑きとされる金眼のせいで忌み子と呼ばれ、王城内の片隅に建つ塔に長年幽閉されていました。自由を奪われて孤独であっても穢れのない心を持つ子です。
水杜の受はいつも黒髪なのですが、初めて金髪受を書きました…!

――当て馬や重要な脇役は?
他領地エヴィンの族長、アオギです。人狼族にはいない白い肌と金髪の外見、純粋で素直な性格のカノンを気に入ります。
アオギは見た目や性格など、私の好みを詰め込んだキャラクターですが、担当編集さんの推しキャラにもなったようで嬉しくてニマニマしてしまいました。
他、カノンの傍にいる狼のライはカノンにとってとても大事な存在ですね。
――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
前作の『人魚王子の花嫁に選ばれましたが困ります』に引き続き他種族間の恋愛を描くのに、両者の文化やしきたりなど、そういった最初から決められていることはさておき、純粋に心と心の結びつきや相手を思うがゆえの葛藤などを、いかに優しく、ドラマティックに見せられるかをすごく考えました。
――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
いつものことなのですが、ファンタジーの設定作りは苦労します。時代設定としては19世紀の欧州ですが、受の国は架空だし攻は人間じゃないしで、キャラクターとストーリー以外の背景設定作りがとにかく大変で時間がかかります。調べものをするのは好きなので、楽しくもあるんですけどね。
書いていて楽しかったシーンがあるのですが、かなりネタバレになってしまうので申し訳ないですが秘密で……あ、秘かに体格差萌えなので、人外ファンタジー万歳です…!
あと楽しかったというか、素敵な獣人作品を描かれている羽純ハナ先生がイラストを担当してくださると聞いたときは、すごく嬉しくて感激しました。
――今作にまつわる裏話はありますか?
かなり前になりますが、当時の担当さんと人外設定について話していたときに珍しい種族でも面白いのではとなり、私が好きな「鳥」で…と言っていたのを思い出しました。色々考えて今回は「狼」にしましたが、人鷲族と人虎族も存在する世界にしたので、いつか鷲と虎も書けたらなと思ってみたり。もしかすると、個人的に書いたりするかもしれません。その場合はXなどでお知らせ出来れば…。
――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
制作期間が長いので色々ありましたが、直近で記憶に残っているのは関西万博です。興味がわかず行くつもりはなかったのに職場イベントの暑気払いで行くことになり、暑気払いという名の暑気浴びに…。酷暑の中歩き回って美味しいコース料理をいただき、コ〇ナに罹患しました。なかなか咳が治まらず、今でも残ってしまっています。これから寒くなりますし、皆様もお気をつけを…。
――今、何かハマっていることは?
ホテルフレンチ巡りはかなり前から好きなのですが、ここ数年、動画サイトでゲーム実況やライブ配信を視ることにハマりました。最初はゲーム実況者さんの配信を視るのが多かったけれど、最近は贔屓の女の子VTuberをよく視ています。執筆中も流しっぱなしにしていましたね。あと競馬。馬も昔から好きで再燃した感じです。サラブレッドは美しい。
――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
やっと発売されるんだ、が真っ先に浮かぶ正直な気持ちですが、実際に本の形になったものを手にすると感動していろんな感情が込み上げるんだろうなと思います。あのシーンで読者様はどう感じるのかな、このシーンは…と想像してどきどきします。
時間が許せば書店の棚に並んでいるのを見に行きたいと思っているので、そのとき手にとってくださっている方がいらっしゃったら声を掛けてしまいそうです(堪えて見守りますが)。タイミング的に厳し過ぎますが、以前そういうことがあって心臓がヤバかったです!
ともあれ今は安堵と喜びに包まれています。担当さん、編集部の皆さん、読者さま、家族、友人…作品に関わってくださった方々、見守ってくださった方々に感謝を。誠にありがとうございます。
――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
今作で10冊目となりますが、こちらでご挨拶をさせていただくのは初めてとなります。初めまして、こんにちは水杜サトルです。ここまでお読みくださいましてありがとうございます。
悩みに悩んだり、物理的に時間がなくて、あーもう今日は無理!と何度も大の字になりながらも翌日には起き上がり、意欲を持って書き上げた本作です。少しでも楽しんでいただけたら幸せです。よろしければご感想をお寄せください。レビューもお待ちしています!
◆担当編集より
受けは不憫だけどとにかく純粋で健気でかわいい! 攻めは出来る男。そして包容力がたまらない! 獣人×人間の体格差LOVE!
まずはそんな方におすすめしたい作品です。
左目が金眼のせいで悪魔憑きとされたカノンは、理不尽な扱いに恨み言を一つも吐くことなく、処刑さえも受け入れました。そこから運良くイザナに助けられ、カノンの人生は一変していく…というシンデレラストーリーでもある今作。
自分が処刑されるのも仕方のないこと、と思うほどのカノンにイザナは溢れるほどの愛情を注いでくれます。徐々に変わっていくカノンの価値観やイザナを想う気持ち、成長していく様に心を打たれること間違いなしです!
一方でイザナはそんなカノンに惹かれていきますが、「族長」という立場、種族間の問題に悩まされていきます。
お互いが初恋であること、種族が違うこと、族長という立場、様々な問題を乗り越えていく二人を見て、「人を愛する気持ち」というのはこんなにも人を変えることが出来るのだと実感させられます。
落ち着いている男前のイザナが可愛らしいカノンに翻弄される様や、強い独占欲を見せる瞬間にはキュンが止まりません…♡
温かくて優しい気持ちになれる今作、ぜひお楽しみください!
コミコミスタジオ:
【有償特典】アクリルカード
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コミコミスタジオで試し読みができます!
詳しい情報はショコラホームページへ
皆さんの感想が先生に届きます♥
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(C)水杜サトル・羽純ハナ/心交社
