02/27 2月のBL漫画&小説ランキング!1位は尊い&爆笑★童貞から始まったあのシリーズ最新巻!
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2020/02/07 21:00
こんにちは、電子書籍ストアのBookLive!です。
最近発売されたBL漫画のおすすめをご紹介♪
注目のデビューコミックスから、隠れた名作まで、BL担当書店員が熱く語ります。
全ての学生がひれ伏すスパダリ生徒会長の愛が重すぎる……!『プリフェクトの箱庭』
そこに通う生徒の9割はお坊ちゃまという全寮制のセレブ校に編入し、特待生にまでなってしまったことから陰湿ないじめを受けていた澪斗。しかし、“月の君”と呼ばれ全生徒から慕われる生徒会長・月人に出会い、彼の指導生に指名されたのをきっかけに澪斗の生活は一変します。優秀で優しい月人と過ごす学園生活は夢のようでしたが、月人には澪斗の知らない顔があって……。
スクールカースト✕全寮制の男子校✕美貌の生徒会長✕学園に馴染めない可憐な編入生=ギムナジウムものが好きな腐女子の尊死確定案件。みんな、ちゃんと息してるー?
と心配になるレベルで、正確に萌えのツボを突いてくるのです。
さらに、澪斗の前では優しくて穏やかな月人が、他の生徒には極端に冷徹だったり、他の監督生から畏怖されていたりといった闇描写もあるからたまりません。「優しくする」→「過保護になる」→「束縛し始める」→「自室に監禁する(!)」という、月人の流れるような闇ムーブに拍手が止まりません!
左藤さなゆき先生の人気作『インザケージ』(ふゅーじょんぷろだくと)も、執着系スパダリ攻め✕不憫受け。元カレと今カレによる受けを巡る対立、一度は受けの前から去った元カレの長年にわたる執着が、柔らかで品のいい狂気とともに描かれています。
思わず尻を差し出したくなるほどにイケショタ……!『ぼくらの一線』
飲み会からの帰り道、酔っ払ってころんだところを美人でしっかり者の小学6年生・アゲハに助けてもらった22歳サラリーマンの咲良。泥酔していた勢いでアゲハにキスを迫り、その責任を取って恋人同士として付き合うことになってしまいました。酔いから覚めて正気に戻った咲良は「こんな関係終わらせないと」と悩みますが、アゲハがあまりに魅力的でなかなか別れを告げられず……。
正直最初は思いましたよ、小学生✕大人のBLはさすがにアウトだろう、と。でも、そう切り捨てるにはアゲハがイケショタすぎるんです! なので、仮病を使ってアゲハを避けようとする咲良の家にお見舞いに訪れ、「悩ませてごめん…オレはまだコドモだけど でも ぜったいしあわせにするから」とアゲハが思いの丈をぶつける冒頭シーンで即堕ちでしたね。だって、イケメン✕かわいいって最強なんですよ!? 咲良の親友から「(咲良を)甘えさせてやるってのはどーだ?」と吹っかけられたときに、上目遣いで見上げながら「甘えて?」と言うシーンの可愛さは、腐女子の村が2〜3つ焼け落ちるくらいの破壊力。
そんなイケショタが小学生から中学生へ、そして高校生、大学生と育っていく過程を上下巻で見守れる幸せ……。『さよならアルファ』(ビーボーイ編集部)を読んだときにも思ったのですが、ショタの身長が年上と並ぶか追い越すかする瞬間ってたまらなく萌えますよね。
これでもかと言わんばかりにイケショタの魅力が詰まった本作ですが、ただ甘いだけではありません。まさにタイトルにあるように、超えてはいけない「一線」はどこなのかともどかしい探り合いをしたり、アゲハの同級生から2人の関係を糾弾されたり。年の差に誠実に向き合い、壁を乗り越えていくアゲハと咲良の姿に胸が熱くなります!
一生見守りたい、割れ鍋に綴じ蓋カップルの幸せ生活『君はパーフェクト』
極度の世話焼き男子・木関創也は、世話の焼きすぎで相手をボロボロの依存状態にしてしまう特異体質の持ち主。そんな彼の“運命の相手”野間ゆずは、おはようからおやすみまで創也に世話を焼かれまくっても平気な、こちらも度を越したものぐさ体質です。同じ寮での暮らしは2人にとって理想そのものでしたが、ゆずのズボラさが上層部の目に止まってしまって辞職を迫られ、幸せな生活が崩壊の危機にさらされます。
溺愛系世話焼き男子とマイペースなものぐさ男子というと、世話焼きなほうがものぐさなほうに振り回されて面倒を見るという関係性を連想します。しかし、そこは未散ソノオ先生。本作では世話焼き男子・創也が能動的にゆずを構い、そこに幸せを感じているのです。仕事も家事も完璧なスパダリなのに、ゆずに執着し過ぎて残念イケメンと化しているのが推せる〜〜〜。
そして、王子様のような容姿で、創也になされるがままになっているゆずの、子猫の如き姿が可愛すぎて胸が苦しい……。そうやって猫可愛がりされても謙虚さと感謝を忘れないのが、ゆずの「かまわれる才能」。甘やかされているのに自立しているという不思議な存在感が新鮮で魅力的です。
おっとりとした性格の大企業・三代目社長✕税金を搾り取るのが趣味の国税専門官のファビュラスな恋模様を描いた『上質な男とH』(新書館)や、命知らずの冒険家と世界で唯一彼の居場所を突き止められる追跡者(トレーサー)の物語『タイラント』(芳文社)でも、相手に依存しながらも心の芯は一本通った男たちが登場します。完璧ではないけれど、そこが人を惹きつけてやまない未散男子の魅力に翻弄されてしまいます。
80歳になってもあなたと一緒に『オールドファッションカップケーキ』
「えへへ」と笑うだけで全ての女子社員の母性本能をくすぐる魔性の愛されアラフォー・野末。何の不自由もないけれど、出世欲も結婚願望もなく同じことを繰り返すだけの日々を過ごしています。ある日、駅のホームではしゃぐ女子高生を見て、何気なく「女の子同士って楽しそうでいいな」とこぼすと、10歳年下の部下・外川に「――じゃあ、やりますか」と、“女の子ごっこ”に誘われて……。
デビュー作『春と夏となっちゃんと秋と冬と僕』(ふゅーじょんぷろだくと)で、田舎に暮らす男子高校生の日常を瑞々しく描き、BLファンをざわつかせた佐岸左岸先生、待望の2作目。
前回が思春期の一瞬を切り抜いた硝子細工のように繊細な物語だったのに対し、本作はずっと続いていく日常を彩る温かな感情を描いた作品です。“女の子ごっこ”と称して、行列のできるパンケーキ店に行ったり、パフェやスムージーに舌鼓を打ったり……。そうして、新しいことに触れる回数が増えるたび、野末が生き生きと輝きだし、外川との距離感も上司と部下以上のものになっていく過程が本当に丁寧に綴られていて、2人の間に流れるゆったりとした愛おしい時間にどっぷりと溺れることができます。
佐岸左岸先生の魅力の一つである詩的なワードセンスは、本作でも存分に発揮されています。「君が隣にいない明日の方がずっとこわいと思った」「年の差とかマイノリティとかそんなのは、生まれ故郷の違いとか応援する球団の違いとか、その程度のことです。なんてことありません」など、尊死不可避な素敵台詞の宝石箱……! ゆっくりと味わうように読みたい1冊です。
腹黒部下に翻弄されるチョロかわ王子に胸キュン必至!『王子の婚活』
豊かな風土と平和な国民性で観光地として栄えるノラン星ソバイル国、第4王子ティルク(31歳)は猛烈に結婚したがっていた――! 婚活サイトに手を出さざるを得ないほどティルクに出会いがないのは、側近のオリバーが彼に近づく女性を全てシャットアウトしていたから。この腹黒い側近の執着に打ち勝って、ティルクは幸せを手に入れられるのか!?
表紙を見ると、銀髪俺様系イケメン王子✕真面目で優秀だけど不器用な褐色側近のストーリーのようですが、本作は腹黒執着系イケメン側近✕ちょっぴりおバカなチョロかわ王子というカップリング。そしてこの王子、ティルク(31歳、童貞)のおバカさがなんともいえずかわいいのです。婚活サイトのプロフィール文は「年齢は31ですが20代前半によく間違われる(中略)」という、見事なまでのおじさん構文を使いこなし、婚活パーティーでは女子高生に扮してオリバーに下剤を飲ませて脱落させようという愚策を講じ――といった、今どき高校生でももっとうまいことやるぞ! と突っ込みたくなるポンコツさが愛らしい……。そして同時に、「これはオリバーが一緒にいてやらんことにはえらいことになるぞ」と全力でカプ推しせねばという謎の義務感に駆られます。もはや、イケメンオリバーがおかんに見えてくる……。
前作『溺愛カタルシス』(竹書房)でも、良い溺愛執着攻めを描かれています。お兄一筋だったブラコンの受けが、同じサロンで働く俺様トップアーティストにグイグイ迫られて、流されほだされて落とされるのが、ああカタルシス。サービスたっぷりなエッチ描写もSo Goodです!
今月のオススメBL、気になる作品はありましたか?
次回も新作BL漫画をご紹介しますね♪
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