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ホテル勤務の主人公かと思いきや、ホテル会社本社の社長秘書のお話。攻め受け二人の大事なシーンはホテルのことが多いですが、泊まりに行く以外はホテルらしい雰囲気はありませんでした(笑)
思っていた以上にドラマ性が高く、びっくりしました。
受けが不憫で健気で、とても努力家。何とか仕事を全うしようとひたむきに頑張っている姿が印象的でした。
攻めは第一秘書で受けにとっては憧れの先輩。完璧で冷静で厳しい指導する反面、自分を気にかけてくれたり優しく微笑んでくれるもんだから…惹かれちゃうのは仕方ない。
受けが冷遇されるシーンが多く、攻めとの間もギクシャクしてしまうことがあり、切ない展開が続きました。社長の家の話や秘密のこと、攻めの態度などモヤつく場面もある反面、両親の真実に触れるシーンではちょっと涙腺にきてしまいました。受けが健気。
秘書のお仕事事情やじっくり描かれる細やかな心理描写が、うえだ先生の作品だなぁと納得。思っていたよりもシリアスで切なさ多めの作品でびっくりしましたが、最後のSSで二人の甘さに触れられて良かったです。
うえだ先生の代表作でもなく高評価でもないのに、この完成度の高さはどういうことだと、自分の予想が裏切られたことを喜びながら、読み終えることができました。
私が今までに読んだうえだ先生のほかの本と同様、密度の粗いところが見当たらない話作りに、創作に向かわれる先生の真面目な姿勢が窺われ、話の面白さとあいまって大変よい気持ちになれました。
あとどれだけこんなに価値の高い本があるのか、先生の本を全て読んで確かめたくなり、買い集めている最中です。
タイトル通り『社長秘書』で想像する華やかさ・その他モロモロ(人によって方向性さまざま・・・)はないんですが、仕事面も恋愛に関してもとても誠実で好感の持てる作品でした。
『秘書同士CP(社長と秘書じゃなく)』だからというのもあるのかな?
彩(受)はホントに健気なんです。ここまでひたすら耐えなくても・・・とちらっと思わなくもなかったんですが『不幸・悲劇(的な状況)に酔ってる』感じがしなかったので、ホントによくやってるよねと応援したくなりました。
宗悟(攻)は悪くはないんですが、私の好みではないです。
彩を陰ながら支えるというのはいいんですが、あまりにも寡黙すぎて何考えてるかわからんというのか・・・掴みどころがなさ過ぎていまひとつ魅力を感じませんでした。
決してキライでもイヤなヤツと言うのでもないんですけどね。
しかし、メインCPのラブ以外がなんとも盛り沢山でしたね。
いえ、それが即邪魔だってわけでもないし、これだけ詰め込んでもちゃんと全部収束してるのはすごいのは確かです。でもその分ラブが相対的に薄くなっちゃった気がしました。
ただ、彩の父親に関する部分、とくに『アルバム』のあたりはとてもよかったです。ああ、ホントに彩の両親は幸せだったんだろうな~と。
ラブ以外でどうせ入れるならこういう挿話はいいな。さりげなくて読みながらすんなり受け止められました。
それに、うえださんの(特に切ない傾向の)作品は落とし所が綺麗に決まって、ベタでありがちだとしても私はそういうところも好みなんです。
それにしても社長の器のあまりの小ささに、だからそういうところがすでに母親に敵わない原因なんだって自覚しろ!とげんなりしました。
こんなヤツがトップでこの先大丈夫なのかこの会社、と他人事ながら心配になったよ。
本来『お仕事もの(一応その範疇だと思う)』は個人的好みとは違うんですが、それでも楽しめました。結構好きです。
何だかんだ言いながら何度も読み返してしまうんですよね。
むぼちさま。
そう、この作品はタイトルで損してる気がします。このタイトルからは『ライトであまあま・ストーリーは二の次』くらいの印象を受けてしまうんじゃないかな~と。
大元の展開は確かに王道のお約束パターンですが、私はこの地味な誠実さがとても好きなんですよ。
うえださんの中でも目立たない方の作品だと思いますので、読んでいただけるきっかけになれて、その上お好みに合ったようで本当に嬉しいです。
コメントありがとうございました。
kiraraさんのおっしゃるとおり、予想よりはるかに誠実に書かれていて、読むのがとても気持ちよい本でした。
うえだ先生の本だから合わないことはないだろうと思っていましたが、タイトルからもっと軽い内容を想像していたので、余計に話の充実ぶりが嬉しかったです。
主人公がいじめられても最後は幸せになるところは、昔の少女漫画の王道パターンだとききますが、こんなにひきこまれるんだもの、流行ったはずだよ、と納得しました。
今回も貴重な情報をありがとうございます。
しょーもないイジメに明け暮れる社長にムカつきました。
主人公が優しすぎるのにも、ちょっと苛ついた。ギャフンと一矢むくいるぐらいの気概のあるタイプのほうが好きなんだよねぇ。
でも、うえだ真由さんらしい丁寧なストーリーに丁寧な心理描写、きちんと仕事してる真面目な人たちのいる小説でした。
優しい結末でした。
主人公は秘書課に配属されたばかりの新入社員(受け)。いきなり社長の第二秘書に抜擢されます。大人しいけど仕事はできるタイプ。
そこで出会ったのが、社長の第一秘書として辣腕をふるう攻め。
で、主人公はなぜか、社長の陰湿なイビリにあう。陰湿すぎてキモいです。私の大キライな種類のイジメ方なのだ。シネ。
攻めはそれに気づき、主人公を影に日向に庇います。そのうちお互いに恋心が芽生えます。
主人公のマイナス思考に、途中からついていけなくなったのが残念。
切なくなる前に苛ついたの。社長にやりかえせよ!つーかこの状況でいまさら攻めの愛情をなぜ疑うんだ!みたいな。
全体的には面白かったんだけどなァ…やっぱ社長をギャフンといわせたかったんだな。とにかくそれが心残りで。
