どうしよう、嫌じゃない……。

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作恋に触れた野獣くん

朝比奈 誠,高校3年,先輩,陸上部
羽柴 優,高校2年,後輩,柔道部

その他の収録作品

  • あとがき
  • 描き下ろし
  • カバー下:イラスト

あらすじ

寡黙な柔道男子・優はイケメンの先輩・朝比奈に気に入られ、つきまとわれていた。
人気者の先輩がなんで俺なんかに……。
目立ちたくないのに、事あるごとにつきまとわれてうんざりしていた優。

けれど――。
「どうすれば俺のそばにいてくれる?」いつも笑顔の朝比奈から一変、
熱のこもった眼差しを向けられキスをされると、どうしても抵抗することができなくて――。


爽やかイケメンの先輩×寡黙な柔道男子の焦れキュンラブストーリー

作品情報

作品名
恋に触れた野獣くん
著者
亘理肖悟 
媒体
漫画(コミック)
出版社
イースト・プレス
レーベル
Splushコミックス
発売日
ISBN
9784781618289
3.7

(15)

(4)

萌々

(6)

(2)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
53
評価数
15
平均
3.7 / 5
神率
26.7%

レビュー投稿数2

思わせぶりですね。

デビューコミックス、一冊丸々表題作と描き下ろしです。

あらすじと試し読みでコミカル作品だと思って電子購入しましたが、
思いの外しっとり、どちらかと言えばシリアスよりな作品でした。
下手くそか?!って突っ込みたくなる伏線の使い方で、何かある?と思わせといて何もない。
作品としては典型的なDK再会王道BLなんですが、
途中で肩透かしをくらった感じがするのは何でだろう…でも丁寧な作品なんです。

好みは別として画が安定感のある上手さで、個人的にはカップリングが好みでした。

陸上部で人気の爽やかイケメン朝比奈と、年下転校生の柔道部でガッチリ体型黒髪の優。
転校初日にひょんなことから知り合い、
なぜか人気のイケメンが、毎日付きまとってくることに戸惑う優ですが嫌ではない。
朝比奈には何か想いがあるようで、ある日急にキスされてしまう優はその後も受け入れて…。

幼い時に引っ越しして、家庭の事情で同じ町に戻って来た優。
けっこう序盤から柔道を始めた切っ掛けや幼馴染み話で伏線があるんですが、
この伏線が何故か毎話くらい少しずつ出て来るので、他にも何かあるのか?と勘繰る。
二人をとりまく柔道部顧問や女子マネも、何かのふり?と思う展開ですが何もない。
全ては二人をフォローする関係なんですが、思わせぶりで勘繰ってしまい肩透かし…この繰り返し。

伏線として驚かせたいのであれば使い方が違うかも。
それとも、私が掴み切れていないていだけで、他にも何か伝えたいことがあったのか…。
描写は丁寧過ぎるほどなので、優の心理描写はしっかり描かれています。

朝比奈は柔道をケガで止めてしまい、
約束が守れなかった後ろめたさで、自分のことが言い出せなかったようですが、
本当のことが言えない代わり?にグイグイ押しまくって、断らない優に毎日キスして、
やっぱりおかしいと言われて一か月会わない状態…も~朝比奈が不安定で心配するわ。

これは、もだもだを楽しむ作品なんだろうなぁ…。
イケメンにモテる優の戸惑いや、でも嫌じゃなくてキスされても断れない感じは好きでした。
こんな筋肉質な男じゃなくて、可愛い女子と付き合う方がいいと思う優が、
葛藤しながら朝比奈を受け入れている感覚は良かった。
マー君だと知ってオールOKな感じの方が戸惑うな…
でも、優はマー君だからというよりも、既に朝比奈のことが好きになっているのでしっくりきます。

エッチ描写は朝比奈がしっかり優にガッツいてました。
一途な溺愛攻めと控えめなガッチリ受けで、
描き下ろしでは、またがっつこうとして優に叱られる朝比奈が可愛かった。

※シーモア:修正はガッツリ白抜きです。

1

10年ぶりの再会ラブ

親の離婚で小さい頃住んでいた地に戻ってきた優。
転入初日に柔道部部室が分からず困っていたところを陸上部の朝比奈が案内してくれる。
なぜか突然親しげに「優ちゃん」と呼ばれ翌日から優について回る朝比奈。
毎日構い続けられる優がなぜ自分を構うのか聞いたら「なんでだろうね?」と言いながら優にキスをする朝比奈。・・・優脳内パニック。
しかし、翌日からも朝比奈は普通通り接してくる。
一方、柔道の昇段試験を目前に控えている優は、朝比奈の事で心が落ちつかず集中できなくなった為朝比奈を避けるようになる。
そんなある日、優は街でガラの悪い奴らに絡まれるがそこへ朝比奈が助けに入り相手に柔道の技をかける。

優は小さい頃気が弱く同じ幼稚園の子からいじめられていたが、小学1年のまーくんに助けてもらっていた。
まーくんみたいに強くなりたいと、まーくんと同じ柔道を始めるも父親の転勤で引っ越してしまう。

朝比奈が助けに入ったことで、朝比奈がそのまーくんだった事に優が気付く。


”朝比奈がまーくん”だったと気付いた優に、なぜいままで黙っていたのかと聞かれ、引っ越す際に「離れてもお互い柔道頑張ろう」と約束していたのに自分は肘の怪我で柔道を辞めてしまっていたから言い出せなかったと告白する朝比奈。
・・・じゃぁなんで出逢って速攻「優くん」って子供時代の呼び名で呼んだの?なんで昔ここに住んでいた時の思い出を聞き出そうとしたの?
「好きだから気付いて欲しい」と「約束を守れなかったから気付かれたくない」と言う感情の間で揺れ動いてたのかな??
ちょくちょく朝比奈の言動に「???」って感じる箇所があり、朝比奈にはなかなか萌えにくかったです。

しかし、優の心情はとても読み取りやすく、『人望のある同性の先輩がなぜか自分を構ってきて尚且つ好意を抱いている』という状況に戸惑い悩む姿はちょっぴり切なく可愛かったです。母性溢れる眼差しで読みました♪


個人的に・・・
帯の【爽やかイケメン先輩×寡黙な柔道男子】でゴツイ体格の男子が華奢な爽やかくんに組み敷かれる逆体格差萌えを期待しましたが・・・まさかの”爽やかイケメン先輩”の方が断然体がデカいと言う事にビックリ&ザンネンでした。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP