電子限定描き下ろし漫画付き
君の気持ちいいところをたくさん撫でてあげる
猫カフェの、のほほん店長受けと強面だけど優しいリーマン攻めの二人。
猫も相まってほっこりした雰囲気でゆったりペースの進行具合です。
激しくもなく、かといってコメディ感とも違い、ジェットコースターというよりは観覧車のようなテンポが読みやすかったです。
恋を自覚してから戸惑ったり、悩んだり姿がかわいい二人です。
社会人だからこその、思いやりの難しさや困難があったのも良かったです。
そしてもちろん最後はハピエンでエロもちゃんとあり、いい作品だったなぁ~と思えました。
猫カフェの店員金子に恋する常連大神。
ごめんなさい。無理でした。
最初から下心いっぱいな大神。妄想をたぎらせ猫を撫でながら金子を撫で回す想像してて。ううん…。
その上それセクハラでしょ!え?同意の上?いやいや、急展開で金子に嫌じゃない好きですって言われたら、ヒェッ〜〜。
いきなりアソコに指入れたり体をまさぐったり、ギャ〜!!
ごめんなさい、こういうの無理なんです。強引なし崩しに最後まで。しかもお店で!
怖いよ〜。BLに出てくる強引に迫って勢いで抱いちゃう攻めってなんで許されるの?
こちらの本は2本のお話がはいっています。
まずは猫カフェの店長と、動物から怖がられちゃうサラリーマンのお話。
受け様がとても可愛かったです。受け、攻めともにお互いが好きなのに、あと一歩を踏み込むのを躊躇うもどかしさが描かれていました。初々しい!
もう一作は、同棲してるカップルの先輩と後輩のお話。
こちらも猫カフェがでてきて、猫アレルギーな彼氏のため、動物の毛を家に持ち込まないよう努力する受けと、忙しさにかまけてた負い目と、隠し事をされて追い込まれる攻めのお話でした。
こちらのカップルの方のお話は、攻めに少しイラッとしてしまいました。
会話はお互いにきちんとしましょうねという状態がずっと続きます。受けが明るい良い子なんですが、ちょっぴりかわいそうになってしまいました。
受けの子が“そこまで信用なくしてたのか”ってニュアンスのセリフを言うのですが、これ割と重大だよな〜と思いがずっと残りました。攻めは反省すべき。
ちなみに攻めの態度はあんまり変わらないままラストまでいってしまいました。
きちんと受けに謝って、ベッタベタに甘やかして愛を伝えてほしいと心底思いました。
このように少し毛色の違う2つのお話でしたが、どちらも面白かったけど何度も読みかえそうとか思うほど残らなかったかな。イケ攻めはどちらにもおりませんでした。残念。
猫の描写はうまくて可愛かったです。
の方が、好みでした。
というか表題作が最初からHしてて、お互いの好きな気持ちが読み手に伝わってないのに、置いてきぼり感がありました。ちょっとまってーって。これ、お互い好きじゃなきゃ結構やばいよね。大神くん。お客さんに頭撫でられたりして、好きじゃない人だったらハラスメントじゃあ…って思ってしまったり。素直に読めなかった!
それに対して、もう一本の方が意思疎通不足からのすれ違いから、もやもやしている攻が良かったです。好きすぎて、余計なことを考える話、好きですね。