てんてん![]()
本品は『天使のギフトとしっぽの願い』のコミコミ特典小冊子です。
本編後、聡史視点で4人がダブルデートするお話です。
今日聡史は「映画というものを観てみたい」という風太のリクエスト
で、沖田と高橋をそさってシネコンに来ています。風太にとっては
人生初の映画館、人生初の3D映画鑑賞です。
隣に座った元猫の恋人は大スクリーンから迫る凶悪なサメにわぁわぁ
騒ぎながら両手を繰り出しています。聡史はスクリーンではなく、
猫パンチのようなしぐさでえいえいっとサメをやっっける風太ばかり
見て必死に笑いをこらえていました。
風太の隣の高橋も映画よりも隣が気になるようでクスクス笑っていま
す。ちなみに高橋の隣の沖田は良い感じで爆睡中のようです(笑)
1年前、退院からほどなくして新しく買ったスマートフォンで沖田に
連絡を取り、事故に遭い入院した事を打ち明けると、本気で怒られて
ました。しかし体は万全で風太と暮らしている事を話すと怒りながら
も喜んでくれました。
そしてその1月後、沖田から就職したと連絡がありました。彼の新し
い勤め先は東京ではなく電車で30分のS市で、高橋との交際も順調
だと知り、聡史は風太と心から喜びました。
それからはまたに4人で会うようになります。仮の姿で高橋と会った
時に風太が「次は4人で会おう」と言った時には、そんな日は来ない
と思ったのですが、心から信じていればきっとそうなるのだと今の
聡史は知っています。それも風太が信じてくれたおかげなのです。
映画の後にお茶にしようと入ったカフェでも風太のテンションは上が
りぱなしです。サメの凄さを見ていなくて怒られた沖田は風太が異常
なくらい魚好きな事に驚きを隠しません。
沖田は風太を雰囲気も魚をくいつきそうにみているもの猫っぽいと
言うと、風太はドヤ顔で自分が熱だった事を話しそうになり、聡史は
あわてて風太を遮りますが・・・
A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)16頁と通常より4頁増量さ
れて2組のカプが揃うお話になります♪
なんとなくテーブルに妙な沈黙が流れ、聡史達は沖田に風太が猫だっ
た事を告げる事にします。居住まいを糺した高橋が口を開きます。
竜ちゃん、驚かないで聞いてほしい。
信じてもらえないかもしれないけど、これは本当の事なんだ。
風太君のことなんだけど…実は彼は、前は猫だったんだ。
しかし、沖田の答えは「知ってるよ、そんなこと」というもので3人
は拍子抜けしてしまいますが、どうやら聡史が「タチ」なのだから
当然「ネコ」と言う意味での発言らしく、拍子抜けしてしまいます。
4人でいると楽しい会話は尽きず、隣には恋人、向かい側には2人の
親友がいて聡史はかけがえのない時間がとても幸せだと感じます。
そして2人と別れた後、イベントホールで保護猫譲渡会で出会った
サビ猫を新しい家族として連れ帰る
・・・というかつて2人が願った幸せな家族の風景と優しい未来を彷彿
とさせる幕引きでした。
本編の中では聡史は親友達との再会は叶わないと思っていました。
としかし風太は「また会おう」と言い、聡史を信じ、未来での再会
を引き寄せます。
そして猫だった自分が夢見ていた聡史の猫として、家族としての暮
らしをサビ猫を譲り受ける事で叶えます。
本編でもかなりポロポロさせられましたが、本作も保護猫を2人が
抱きしめるあたりからもうウルウルでした ゜゚(>ヘ<)゚ 。゜
素敵なお話をありがとうございました!!
※他店舗特典(レビュー済)
コミコミSSカードは聡史の入院中のお話です。
