「オオカミ陛下は愛妻家」Amazon限定ペーパー

凛々しくなっていく妻をみて

本品は『オオカミ陛下は愛妻家』のアマゾン限定特典ペーパーです。

約半年の草原暮しを終えて城に戻ってきた王妃の姿を認めると、中庭
で下段の世話をしていた侍女のクリは目を丸くして、髪の短くなった
王妃に声をかけます。

陛下に切って頂いたと照れたように笑うエウドキアの耳椨は花のよう
に赤く色づき、そんな王妃をみつめるクリもうっとりと頬を紅潮させ
て微笑んでいます。

そんな2人の様子をザハールは都の裏に身を隠すようにして伺い、初々
しい若夫婦のように見えなくもないと思っていました。そんなザハー
ルの背後からウーラが呆れて声を掛けてきました。どうやら王妃の
帽子を届けに来てザハールを見とがめたようです。

こそこそと耳をそばだててなにをしているのかというウーラにザハー
ルは話の腰を折るのは悪いと思ったと言い訳しますが、２人の様子が
気になるようでウーラが妃殿下が一番気を許している相手かもと言う
と、自分よりもか? と口にしてウーラに呆れられてしまいます。

ウーラは中庭の王妃へと歩みよっていき、3人は楽し気に冊暖を躱し
始めます。妙な勘繰りをせずにさっさと話の輪に入ればよかったと
後悔しても後の祭りで、ザハールは自分の仕事に戻る事になります。

ザハールはエウドキアを唯一無二の愛妻と思っていますが、半年の
草原暮しを終えて戻ってきた彼は花のような可憐な出で立ちから、
堂々たる貴公子に変貌していて、後宮勤めの侍女たちを大いに驚かせ
たのです。

ザハールは夫である自分はエウドキアから男としての幸せを奪って
いるのではと怖くなってしまい、つい寝支度を整えた寝台でエウドキ
アに尋ねてしまい･･･

B5版４つ折り両面にてザハールがエウドキアの幸せを考えるお話に
なります。

ザハールは率直に自分の考えをエウドキアに告げますが、エウドキア
が他の誰かの手を取る瞬間を想像してあまりにも悲しくて声が震えて
しまいました。

エウドキアはびっくりしたようですが、拗ねた顔で「男としての幸せ」
よりも「私の幸せ」があれば充分満足だと言い、何者でもなくひとり
の人間としてザハールと出会えた運命に感謝していると言ってくれます。

そうしてザハールが寂しそうだから大好きだと伝えなければといけない
気がするといつもより積極的に誘ってくれる

･･･というヘタレなザハールと男前なエウドキアが楽しいSSでした。

可憐な花嫁さんが凛々しい貴公子になって気が気じゃないのは判ります
が、それが侍女との恋バナになるところが弱気ですよね(笑)

それだけエウドキアに惚れてるって事でしょうけど、エウドキアとして
は微妙な感じがするよね。夫婦仲はいいから問題ないのでしょうけど、
見守るウーラたちはヤキモキかな!?

※他店舗特典(レビュー済)
フェア店特典は2人のラブラブな新婚生活の一幕です。