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表題作熱情のきずあと

樋川実承,弁護士
藤本千晶,胸部外科医

その他の収録作品

  • あとがき(柊平ハルモ)
  • あとがき(緋色れーいち)

あらすじ

外科医の千晶は、弁護士となった以前の恋人・実承と再開する。
15年前、実承の将来のために千晶は、実承を裏切るように見せかけてその恋をあきらめた。
終わった恋だと思っていたのに、彼は変わらぬ熱を持った瞳で千晶を見る。
「やめてくれ。
あなたを好きだったことなんて、一度もないんだから!」心にもない言葉で再び実承を傷つける千晶だが、実承は力強く抱きしめ、噛み付くようなキスを与えてくる。
切なく激しい熱情が再びふたりをさらって…。

作品情報

作品名
熱情のきずあと
著者
柊平ハルモ 
イラスト
緋色れーいち 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784877245214
2.6

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萌々

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(3)

中立

(2)

趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
11
評価数
5
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

15年も・・・

『背徳のくちづけ』のリンク作。前作の攻・隆一の勤務先(弁護士事務所)の同僚というか所長の息子がメイン(攻)。

義理の兄弟ものです。前作もそうでしたが、扱っている内容はまったく違うものの、こちらも王道一直線。そして健気受。
私は前作はかなり好きなんですが、こちらはそれほどでもないですね。決してキライではないんですが、ここまで(15年も!)引っ張るほどかなあ、というあたりでちょっと・・・

実承(攻)は、一時義理の弟だった千晶(受)と恋をしますが、実承の父(千晶の義父)に2人の仲がバレてしまって、千晶は実承を裏切る形で身を引きます。父の知人である総合病院の理事・雅彦が、千晶を引き取りたいと言い、それを受けて千晶は彼の元に行くんですね。

そして15年後、再会した実承は千晶を変わらず熱い目で見るんです。かつて身を引いたことを知られないように、当時と同じ『実承より雅彦の方がメリットがあるから』という理由を押し通し、露悪的に振る舞う千晶と、それに傷つく実承。

15年前は、2人ともまだ高校生だったのでわからなくはないんですが(もうひとつ、別の理由もあったんですけどね)、千晶が一方的に身を引く前に、やっぱり『恋人』としてもう少しお互いに意思の疎通があれば、15年も無駄にせずに済んだんじゃ・・・と実も蓋もないことを考えてしまうんですよ。

あと、雅彦の立ち位置がなんとも可哀想というか・・・『下心があるから引き取った』と言い、15年手を出すこともなく大事に見守って来たのに、というか、もうすでにそれは家族愛になってるんじゃないの?、と思わなくもないです。雅彦視点で見たら、何とも悲惨ですね。当て馬の宿命と言えばそれまでなんですが。

2

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