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表題作怖がりなシンカー

恵介,大学生
香月,大学生

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

恋多き姉からことあるごとに恋愛のマイナス面を吹き込まれ続けてきた香月。悲劇を避けるにはそもそも好きな相手と付き合わなければいい。そう考えて、気になる友人・恵介とも友達以上の関係を望まぬよう過ごしてきたのに、ある日恵介の方から告白してきて!? 頭でっかちな恋愛思索家(thinker)はグルグル考えすぎてまるで井戸掘り人(sinker)のように深く沈みがち。そんな香月のステップアップの日々。

作品情報

作品名
怖がりなシンカー
著者
西原ケイタ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784344846975
3.2

(5)

(0)

萌々

(1)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
16
評価数
5
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

香月の姉が……

香月の姉の病んでるせいで、香月は人を本気で好きになるのが怖い。
好きだと自覚した恵介に対しても姉の言葉でがんじがらめになり、友達でいるのがベストだと思い込んでいる。

それを打ち破った恵介の想いの強さがこのSTORYでは、良かった!
香月の本心ががんじがらめにされてて見えないのに告白し、案の定、振られて。
でも恵介は諦めず側にいた。
確信が自分の中にあったのかもしれないが姉の言葉に洗脳されてる香月にあそこまで拒絶されたら普通は凹むし勘違いかも?と思ってもおかしくない。
でも、そうではなかった!
その想いが強かったからこそ、香月の姉の洗脳にたどり着いた。

香月が姉の言葉から解き放たれ恵介の想いを素直に受け止め、素直に吐露した後が読んでてハッピーで良かったです!

1

姉の闇が深い……

タイトルの意味をあらすじで説明しているという珍しさ。
読んでみると、なるほどねと納得。
そして、毒姉って言葉があるとしたらまさにそう。
この姉のヤバみが強すぎて受け入れられませんでした。

香月は、高校の時から親友の恵介に片想いしている大学生。
「始まらなければ終わらない」
恋に臆病なのは、恋愛の愚痴ばかりを吹き込む姉のせい。
秘めた想いを抱えたまま生きていく覚悟を決めてしまっている香月ですが、恵介から告白され、まさかの両片想いが発覚しーー…!

姉のせいで、恋愛はいつか終わるもの……という考えが染み付いている香月は、大好きな恵介に告白されたにも関わらず拒絶してしまいます。
もどかしい。ものすごく。まさにシンカー香月!
素直に喜べずに、なんとか元の関係に戻そうとパニック状態に。

香月の気持ちを分かっていて、なおも変わらぬ想いを伝え続ける恵介がいい男なんですよ!
香月が可愛くて仕方ない、好きだから甘やかしたい、という愛と優しさに溢れています。

大人の思春期っていうのかなあ。
こじらせた恋愛観のせいですんなりいかない恋が焦ったいです。

そして、香月に依存する姉が、敵意むき出しで恵介に向かっていく姿はゾッとするほどホラー。
弟離れできたのかな?と思わせるラストはホッとしましたが、やっぱり好きになれなかった。
主人公二人が優しくていい子な分、姉の怖さが際立ってました;

優しくされたら嬉しい。けど、優しくされればされるほど、失うことを考えると怖くなるものです。
「付き合ってからがスタート」だとしたら、ここから積み重ねる努力も必要なはず。
恵介の優しさに触れ、自分も同じように気持ちを返したいと思う香月の心の変化が胸熱でした。

それから、「好き」を伝え合うHがとっても素敵で♡
嬉しくて涙ぐむ二人が可愛くてキュンとしてしまいました。


2

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