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表題作純情セフレは愛されたい

藤井篤宏,ジムトレーナー
小宮山将希,リーマン

同時収録作品ラブ・ワークアウト ~陰キャリーマンとモテトレーナー~

鹿島章太郎,担当トレーナー
大阪慎二,陰キャリーマン

その他の収録作品

  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

セックスじゃなくて本当は“あなた”が好き
学生時代の先輩×ビッチなフリをする健気リーマンの両片想いBL。

立ちバックも言葉責めも、本当は好きじゃない──

小宮山将希は、スポーツジムの本社で働くサラリーマン。
同じジムでトレーナーをしている藤井篤宏は大学時代のサークルの先輩、そしてセフレだ。
大学時代、飲み会の後に雰囲気に飲まれて体を重ねて以来、体目当てのビッチを演じ続けてきた将希。
でも本当は、初めてセックスする前からずっと藤井に片想いをしている。

そばにいるため、嘘を重ねる将希。
そんな時、藤井が結婚を考えていることを知ってしまい──!?

作品情報

作品名
純情セフレは愛されたい
著者
蓮山田れん 
媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
Charles Comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784815501372
3.4

(26)

(4)

萌々

(10)

(8)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
8
得点
86
評価数
26
平均
3.4 / 5
神率
15.4%

レビュー投稿数8

3話ずつのお話2編を収録

STEADY WORK OUT GYMというスポーツジムを舞台にした2本のお話が収録されています。
大学時代の先輩後輩(先輩がジムのトレーナー、後輩が本社勤務)の「純情セフレは愛されたい」(表題作)、ジムに通い始めた会社員とそのトレーナーの「ラブ・ワークアウト」の2本です。
えーと、こういうことを言ってはいけないのかもしれませんが、表紙の絵柄と本編の絵柄の印象が随分違って驚きました。
表紙は雰囲気もキャラの表情もすごく良くて、タイトルの「愛されたい」という言葉としっくりくる温かい色味のイラストなのですが、本編(表題作)ではキャラの表情がかたくて、表紙のように優しくやわらかく微笑むシーンがなかったです。コマによって顔立ちも違って見えることがあって違和感を感じました。

2本収録なので、それぞれが3話ずつ。大きな展開やじっくり心情を描くというのが難しいページ数と思いますが、後半の「ラブ・ワークアウト」はそのような条件下でありながら、トレーニングの面白さを知った主人公が身体を鍛えるのに励んだり、トレーナーに親しみを覚えてそういう自分に戸惑ったりする気持ちの変化が伝わってきて、素直に楽しめました。新しいことをはじめたことが生活の張りにも繋がっていくのはよくわかるし、そういう彼だからこそトレーナーの方も親身になるのだろうと思えました。

0

将希くんが健気

大学時代のサークルの先輩後輩で現在セフレの関係の二人。

本当はずっと藤井さんに片思いしていて、傍にいたいがためにビッチを演じ続けてきた将希くんがすごく健気。

途中で藤井さんに「彼女」がいると思い、「彼女」との幸せを願って、藤井さんに別れを告げた将希くんの姿が切なかったです。

職場では仕事の顔をして振る舞う将希くんに対して納得いかない藤井さん。

居酒屋でようやく2人が本音をぶつけ合って、本当の両思いになれたところはすごくよかったです。

両片思いから両思いになれてよかったです。

0

腐のプロテイン

個人に担当トレーナーがつくパーソナルトレーニングジムが舞台で、表題作3話と同時収録3話構成。
表題作より同時収録寄りなレビューです。

表題作
『純情セフレは愛されたい』
ジムトレーナーの藤井と本社勤務の小宮山は大学時代の先輩後輩。
成り行きで身体を重ねた両片想いのふたりですが、お互いが気持ちを伝えることで関係が終わってしまうのを恐れて気の合うセフレを演じているという、本気だからこそ言えない、でも愛したいし愛されたい、不器用で臆病なふたりの健気でせつない遠回りな恋でした。

同時収録
『ラブ・ワークアウト〜陰キャリーマンとモテトレーナー』
仕事の部署の配置換えが不満ながらも淡々と受け入れこなしているリーマンの大坂が妹のゴリ押しでジム通いを始めることに。
担当になったトレーナーの鹿島は表題作にも登場していてなんだかトラブルメーカーっぽいのかな?と思っていたのですが、実は鹿島自身はそんなつもりはないのに人懐こい態度でラブな勘違いをさせちゃう名人で、そんな人たらしな鹿島に惹かれていってしまい戸惑う大坂…。
こちらの話の方がスポーツジム感があり(それを求めていたわけではないのですが)、ふたりの間に生まれる信頼感からの恋愛感情がわかりやすくて、真っ直ぐな鹿島に感化され、身体を動かして心も動いていく、大坂の仕事に対する心持ちの変化も見ていて気持ちが良かったです。

美味しい腐のプロテインが摂取できました(笑)

0

セフレって、近くて、遠い。

【純情セフレは愛されたい】
タイトル通り。
とはいえ、なかなかグッと来る場面が結構ありました。

そう、セフレは近くて遠い。
身体は繋げて、隙間なくくっついて。
気持ち良さは、一緒に共有出来ても何処か切ない。
セックスする仲でも、心は見えなくて掴めない。でも、これって一方が期待する部分が有るからなんですよね。
期待さえなければ、正直、気楽。
快楽の時間と、感覚が有れば良しですから。

先輩後輩の、藤井と後輩の将希。
両片思いのセフレは、ややこしい…

私が好きだったのは、仕事帰りのコンビニでの将希です。
コロッケとハイボールが好きになったのは、藤井と過ごした思い出が有るからなんですよね。なんか、何気ないエピソードですが切ない気持ちと純粋な恋心が伝わってきて。
なかなか響く場面でした。

【ラブワークアウト 陰キャリーマンとモテトレーナー】

タイトル作とこちらは、スポーツジムのお話。
で、藤井と同僚のトレーナーの鹿島と、ジムに通い始めたリーマンの慎二です。
なかなか、ジムトレーナーさん大変だなぁ…
親身に指導してくれて、褒めてくれたら、人間誰しも好きになっちゃうなぁ…

こちら、慎二が一生懸命にワークアウトするところと、ストーカーに悩まされる鹿島の恐怖感がリアリティが有りました。
蓮山田れん先生の取材力だなぁと思いました。

でも、好きだ~って自覚してからが展開速かった~!ヤんなくても別に良かったかも。
いや、ヤんないと物足りない気持ちになるかもしれませんけどね、エロを愛する民なので…

読む前より、想像した読後感が良かったです。展開は甘めです。



0

純情ビッチが大好きです

帯とタイトルに惹かれて購入しました。
表題作以外にもう一つの短編が収録されてます。

表題作はかなり好きな好みです。
一ページ目、導入部分がかなり記憶に残り、きれいな描写だなぁと思いました。
かなり好きな設定なので、もう少しすれ違いがほしいです。割とあっさりと仲直りして結ばれる(短編だから仕方がないが)ので、やや物足りないです。
二人の心情描写がうまかったので、もう少し読みたい気持ちがありました。

もう一つの話は、表題作のスピンオフです。
こちらも面白かったですが、ページ数の問題なのか少し駆け足気味な終わり方。

全体的に読みやすいです。癖もない話なので、万人受けな作品だと思います。

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