• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作闇に溺れる運命のつがい

倉嶋一颯,29歳,αの弁護士
麻乃祐樹,オメガで弁護士事務所の調査員

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

…可愛い匂いしてるね
「もしかして発情してる?」オメガとは公言せず、弁護士事務所の調査員として働く祐樹は、エリート弁護士でアルファの倉嶋と目が合った瞬間、身体が震える程の衝撃を受ける。倉嶋から仕事を評価され、もっと彼の役に立ちたいと努力を重ねるが、ある日薬が効かず彼の体臭を嗅いだ途端、急に奥が疼き始め、倉嶋に捕獲されてしまう!? オメガのフェロモンのせいなのに、恋だと期待してしまう自分が惨めでも、彼の手を離すことができなくて…。エリート弁護士×孤独なオメガの発情ラブ

作品情報

作品名
闇に溺れる運命のつがい
著者
義月粧子 
イラスト
タカツキノボル 
媒体
小説
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
カクテルキス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784866693545
2.2

(14)

(0)

萌々

(4)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
7
得点
23
評価数
14
平均
2.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数7

頑張りぬいた祐樹

義月粧子さんの作品は、健気な受がとことん傷つけられるのがお約束と、
姐さんがたが書いていたので、
気になって、最近の作品で「攻の仕打ちが酷い」と評判の作品を読みました。

経済界一の名家である生家は、主人公にとって生き地獄。
やっと家を出ても、曽祖母の「オメガの呪い」の呪縛が解けず、
祐樹は自分の気持ちを優先できない。
どうしていいのか分からなくなる祐樹が取る行動は、常に自虐的。

憎しみに狂った曽祖母が因果応報で消える
祐樹はやっと呪縛から解放され、平穏な生活を送れるようになる。

ジュリアンパブリッシングの義月作品は、必ずハピエンだと分かっているので、
祐樹が受ける酷い仕打ちを我慢して読了できたけど、
完結部分が、アッサリすぎて物足りない。
いつか続編を出すつもりのブツ切れの〆? 昔の耽美風の結末。

御注意ください、
胸糞悪い展開の義月作品には、何故か中毒性があるのです。

0

うーーーん

受の過酷な過去を救済してほしいとずっとずっと読み続けていて………
あそこまで追い詰めておいて、攻ですら受に対して酷い態度だったのに…全てに対するフォローはそれだけ!?
って感じで完結します。全く腑に落ちない。
残りのページ数からバッドエンドを疑います。

受を丸ごと受け入れ、過去の態度の理由などなど全てのフォローや、弁解、勘違い、謝罪などは…期待値の1、2割です。ただ可哀想な子を一冊にしただけなので、それでいいという方はどうぞ。
救済ラブラブハッピーエンドが好きな方はやめた方がいいと思います。

3

攻と当て馬が胸くそすぎる

優秀弁護士α×薄幸Ω
義月作品のテンプレートに近い作品かもしれません。
受は攻の働く弁護士事務所で調査員として働いています。

他の方も仰っているように、攻があまりにも酷い。
発情期の夜に襲う形で抱いたと思ったら、朝は特に優しくもせずしれっと帰すあたりもそうですし、特に仕事面がかなりイラッときました。
自分の都合のいい時だけ受の仕事能力を利用して弁護士としての自分の成果を上げたり、
お気に入りの弁護士が安請け合いしてきた無茶な仕事の尻拭いをさせるために、受に休日出勤強制させたり、
そしてそのお気に入りの弁護士の言うことを間に受けて、受の仕事を否定したり…
正直読んでて「何だこいつ?」って感情しか湧いてきません。

その「お気に入りの弁護士」、当て馬的なポジションのキャラクターもまた胸くそで。
自分が安請け合いした仕事のせいで受が休日出勤になっていることを知りながら、自分は土日に映画やカフェに行き、挙げ句の果てに受にそれを自慢したり、
自分が紛失した証拠品を、それを自分に渡した受が失くしたに違いないと騒ぎ立て、受に1日がかりで事務所探させた挙句、自分のオフィスのゴミ箱にあったと分かったら「秘書がゴミ箱に捨てたんだ」と言い放つ始末。
(秘書の子は無理やりその場で謝らせられ、後に受にだけ「自分は絶対あの証拠品には触ってない、先生が机にあったものを適当にゴミ箱に入れるのを見た」と打ち明けるシーンがあります)

本当にこの2人の上記のシーンが読んでてイライラする上に、それがスカッとするようなことも特にないんですよね。
そこには全く触れず、最後に駆け足で「お前は俺が守る」と言う攻にはさすがに呆れてしまいました。

何だろう…劣等感に苛まれる受の薄幸さを際立たせたかったのはわかるんですが。
読んだ後に気持ち悪い気分しか残らなくて、私には全く合いませんでした。

5

運命のつがいってやっかいだね

こんな攻めが運命の番なんて…運命を選べないオメガって
気の毒すぎる。
攻めが残念なのは義月作品のテンプレなんだけど、
散々物語中盤まで弁護士として真っ当なこといいつつ
中盤以降祐樹を追い込みまくった上
最後の受け救済は財閥マジカルで権力行使って、
今までの正論なんだったの。

あと、祐樹すっごい虐待されてたのに背中とか傷跡ないの?
それとも倉嶋ったら気づてたのにシカトか、と思ってたら
番外編ショートでチョロっと出てきて。
いや〜倉嶋気付かなかったの〜〜?(脱力
祐樹も皮膚の修復力すごいな。
とにかく倉嶋の魅力もっとプリーズ。

あと、子犬系うざ弁護士も、そのまま放置で良いのか?
結構組織としていて欲しくないタイプなんだけど。

と、言いつつまた義月作品の買っちゃうんだろうな。

4

典型的な義月作品です。

内容は詳しく書いて下さってるので、感想だけ。

毎度の事ながら、受けに対してとても冷たく意地悪な酷い攻めに、健気で気の毒な受けと言うパターンです。
攻めは受けをこれでもかと傷付けますし、不憫な受けはどれほど傷付いてもギリギリまで耐えてしまう。
義月先生の書かれる受けですが、みんなちゃんとした大人と言うか、自覚を持った社会人なんですよね。
なまじその矜持があるため、辛い時に辛いと言えず我慢してしまう。
読者はそんな受けに強く感情移入し、攻めへの怒りに震えるって案配なんですけど。

が、実は攻めですが、受けに対してかなりの独占欲の塊。
屈折してるけど、ちゃんと愛してるんですよ。
受けを徹底的に傷付けはするものの、幸せにするのも攻めなんですよ。


たぶん、このへんをご存知ない方が読まれると攻めへの嫌悪感で萌えるどころじゃないお話だと思うんですけど、刺さる人には刺さると言いますか。
なんか理不尽な気もしますが、妙にクセになると言うか、萌えちゃうから仕方ないのです。

ちなみに、受けに愛想をつかされて愕然とする攻めを妄想しながら読み進めるのも、暗い喜びを味わえてまた楽しいです。
えーと、万人ウケはしないお話なので確かなので、上記の事を踏まえてご注意下さい







7

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP