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表題作俺と奴の対峙する関係

黒田・老舗呉服屋の息子
志岐・旅館の次男坊

その他の収録作品

  • 俺とあいつの、週末の関係

あらすじ

実家が旅館を経営している志岐と、老舗の呉服屋を経営している黒田は、高校時代ライバル同士だった。
父が亡くなったため志岐が地元に戻ると、黒田はアンティークの着物で事業を成功させ、地元で信頼を集める男になっていた。
久しぶりに再会したけれど、高校時代、男が好きだと公言していた黒田の初恋が、自分の兄だったと知ってしまった志岐は再会しても素直に打ち解けることが出来ない。
そんなある日、二人は酒に酔った弾みで寝てしまい…。

作品情報

作品名
俺と奴の対峙する関係
著者
義月粧子 
イラスト
朝南かつみ 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775510131
3.9

(54)

(25)

萌々

(14)

(8)

中立

(2)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
16
得点
207
評価数
54
平均
3.9 / 5
神率
46.3%

レビュー投稿数16

男前×男前

着流し攻め×スーツ受けがこれほど美味しいものとは…目からウロコ!

受け:顕之の意識しないギブ&ギブの姿勢が潔いです。
亡き父親との約束、家業、兄とその家族に対する庇護も彼は見返り(ギブ&テイク)を求めていない。

あくまでも自分がやるべきこと、やりたかったことをやる。

それが例え初恋の相手である攻め:黒田に誤解されようとも。

諸々の問題が片付けられていく様は読んでいて小気味よいけど、一握りの切なさも。

酒の上での情交…けれど情の通わない関係。
つかの間の温もりは体は温めるけれど心の交流はもたらさない。

黒田に対しギブ&テイクのテイクを求めている自分を認めざるをえず、そんな自分に決着をつける為に黒田に逢いにいく顕之。

ここでも顕之が明らかにしたのは『過去から今』です。
『これから』を求めてはいない。

どんだけストイックなのォォォ(*TДT*)

彼の口から隠されていた本心が零れるたその後の点と点を結ぶように繋がる爽快感!

これからも対峙し続けるであろうふたりの男前に頬が緩みっぱなしでした。
顕之が黒田に告白に行く際に一番上等のスーツを選んだ場面がとても彼らしくて好きです。

受けについてしか語ってなくて申し訳ない…こんな男前受け、久々だったので。

『あ~れ~』って、くるくるまわる黒田の姿は見てみたいw

傲慢にも傾かず、ヘタレにも転ばない攻めでした。

朝南かつみさんの表紙はプリズム文庫特有のキラキラがなくても美しく輝いていますし、作中のキスシーンがあまりにも色っぽい!

そして着流しは受けの戦闘服だと疑わなかった今までの私にバカ!と叫びたい…。



9

結局、初恋同士なのね~

評価が高かったので読んだのですが…皆様に同じくの評価でした。
面白いです~。

攻・黒田剛士
受・志岐顕之

幼馴染で同級生。
子供の頃からのライバル関係。

人当たりがよくオープンな性格の黒田と、神経質で他人を寄せ付けない志岐と。
正反対の2人です。

高校時代、黒田がゲイであることを知ります。
志岐はそれに対して特に何かを思うことは無かった。
「ふうん」てな程度。

生徒会長になった黒田が、副会長に志岐を指名します。
会長と副会長として2人のコンビネーションは抜群で、反論しあったりしながらも運営は上手くいってました。
理解できないと思っていた黒田を少しずつ分かってきたような気がしていたんです。

ところが黒田が頭を下げ志岐に副会長就任を頼んだのは、惚れてる先輩に請われたからだと知り、同時に黒田の初恋であり思い人が兄の和也だということを知ってショックを受けます。
惹かれていた事実に気づいた瞬間に失恋。

高校卒業以来、まともに話をしたことのない黒田と、父の葬儀で再会します。

旅館の主として頼りない兄の窮地を救うために動く志岐を、「和也から旅館を乗っ取る行動」だと疑う黒田。
黒田の勘違い、誤解を放置している志岐です。
兄の為に自分を悪者に仕立て上げている黒田…つまりは、今でも兄のことが好きで、自分は対象外だと言われ続けているようなものですよね。
誤解を解いたところで好きになってもらえないなら、嫌われたままでいる方が楽ですよね、諦めつきますよね。

志岐はツンデレ女王様なんだけど、心はオトメと言うか、結構健気。

ツンデレ女王様系の受には、ワンコ攻じゃなきゃダメ、と思っていたのですが。
この作品を読んで、俺様攻×ツンデレ女王様、もいいなぁと開眼。
男前同士が意地を張り合って恋をしている姿はいいですね~。

6

haruko4869

>むつこさん
はい、神評価ですよ、これは。
理由は、ドナドナしないと決めたタイトルだからです。

有名なタイトルじゃないけど、いいものは良いと評価できるのってスバラシイなぁ。
ちるちるアリガトウです。

むつこ

神評価キター(≧▽≦)
こんばんはharuko4869さん。これ、隠れた名作ですよね?

>>俺様攻×ツンデレ女王様、もいいなぁ
同感です!
俺様攻めも女王様受けも大好きな私には、たまらなく萌えるお話でした。

>>男同士が意地を張り合って恋をしている姿はいいなぁ
超同感です!
かにゃこさんも書かれてますが、二人とも頭がいいのがイイ。ある意味攻めはアホなんですがw

何をとっても面白いの一言

あ~、久しぶりの大ヒット作でした。文句なく神評価です。

最初に読んだ義月さんの作品は「彼と彼氏の不適切な関係」で、これも大好きですが、それを超えたかもというすばらしい作品に出会いました。

お仕事ものとしてピンチの実家旅館を建て直す受け、志岐。その展開がまず無駄なくきっちり起伏があり面白い。
そして、柔と剛ではなく剛×剛と呼ばれた男気あふれるカップル。大好物です。

受けの志岐が、自分の想いが届かないと思っていても仕事に打ち込む前向きな人間として描かれるのが気持ちがよいし、有能で素敵なキャラ。これで最後にしようと、自分から玉砕覚悟で気持ちをぶつけにいったのもかっこよかった。
「好き、抱いて」みたいな女性っぽいキャラとは一線を画す、「満足させてみろよ」なかっこよすぎる男前受けがドストライクでした。

一方攻め黒田は和服の似合う男前。ゲイで相手をとっかえひっかえしてるが、初恋は志岐の兄で、志岐とは全く違うタイプが好み。しかし志岐の実家を何かと助けます。

そんな二人の会話は駆け引きがおしゃれで、「彼と彼氏の~」に通じるものがありますね。

最後ハピエンになるにはちょっと強引な説明もあったけど、それが気にならないくらい好みで、あっという間に読み終えてしまいました。ちょっと短いのが残念。

また男前受け探しの旅に出なくては。でもこの作品に出会えてよかった。
きっと再読するだろう数少ない作品となりました。

5

ツボ!オトナの恋愛です

めっちゃ面白かった!
主人公の受けがツボにきまくりで、感情移入しすぎて、一緒になって落ち込んだりイライラしたり、むしろ主人公以上に私のほうが「むきーっ!!」ってなってたような気がする。
アホですw

再会モノです。
高校時代に好きだった男と再会するんですが、相手の攻めが勘違い大魔王で、受けの性格を誤解しまくってて、本当にもどかしかった。
高校時代のエピソードでは、受けのピエロっぷりに涙出そうになった。痛かった。「あるある…orz」って思った。
後半までずっとハラハラさせられたので、複雑に絡まった誤解の糸がほどけ、気持ちが通じあったときのトキメキはハンパなかったです。
セックスで女王様受けっぷりを発揮したときは、萌え死にました。女王様なMです。アリです。

4

健気で頭も良い受け様

私が、義月粧子先生にハマるきっかけとなった「俺と奴の対峙する関係」です。
そして、受け様を応援したくなる作品ですっ。

老舗呉服屋の息子・黒田×旅館の次男坊・志岐の二人です。
高校でライバル同士で、志岐はその頃から黒田の事が気になっているのですが。
黒田が、志岐の兄の事が好きとかいろいろあって、二人は高校卒業と同時に疎遠になるのですが、志岐の父親の葬式で再会するのです。

志岐の実家の旅館は、今兄が継いでるのですが。この兄が、友人に借金を肩代わりさせられてしまうという人は良いのですが何か抜けているのです。
そして、志岐は父親の遺言もあって傾いている旅館の立て直しと借金問題をどうにかしようと動くのですが。

そんな、志岐を黒田は何かと勘違いするのです。
志岐が旅館を乗っ取ろうとしているとか、いろいろと。

もう、志岐は容姿も良く頭もよく、完璧なんです。
そして、黒田に誤解されても構わないと思ってる、健気で男前な人なのです。

黒田は、志岐を全力で応援している私としてはイライラさせられたのですが着物を着ている所はポイント高かったです(笑)

最終的に黒田も高校の時に志岐の事が気になっていたとかww
ちょっと、黒田強引過ぎ?とは思いましたが。十分、おもしろかったです。

もう、これからは黒田は志岐に振り回されれば良いと思うよって思いましたww

健気受け好きっていう方に、おすすめです!!

4

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