「さんかくトワイライト」が結構おもしろかったので、同じ先生のこちらの作品も手に取ってみました。
こちらは人外もの。人間と獣人と吸血鬼が同じ学校に通うという世界です。いつも何かと絡んでくるイケメンくんは、人魚人(よく考えると表現が難しい)。希少種ゆえに人魚人だということを隠しています。
一方の元気印(受け)くんは吸血鬼。血液ドリンク的なものがあるのですが、なぜか嫌みなあいつの血を吸うとおいしくて。。
眷属にしてやろうと思ったら逆にされてしまうのですが、契約ゆえになのか、吸血するとHな気持ちになってしまいます。
本当に好きなのか、ただ契約上好きと混同してしまうのか、受けの方は結構ふりまわされてもんもんとするのですが、攻めの方は一途。
なので、読者も振り回されますが、終わりよければすべよしということで。。
いろいろな人外キャラが出てきて楽しかったんですが、メインカプの恋路はちょっとあちこちストーリーがいってしまったかなという印象でした。
当て馬くんのバックボーンなどの方を掘り下げてもらえたらよかったかも~
長かった両片思いの期間。前作のあとがきで作者さんがおっしゃっていたように、あっまあまの9巻となりました。
よかったね~
回想シーンから現在に戻ってきて、ようやくお互いの気持ちを確認した二人。光陽のお腹にいるのがジェイドの子だとわかり、無理は禁物だけど好き同士のHな9巻となりました。
お互いすっごく照れているのかわいい。
これまでこわばった表情の筋肉男だったジェイド、体格が一回り大きくなりさらにごつくなっているのに、素直になり光陽の愛を感じているだけに溺愛彼氏となってすっかり柔らかくなってしまいました。
しかし、実際に長い時間かけてストーリーをおっかけて来ただけに、このカタルシスな巻は大ごほうびでした。
よかった~
相変わらずカバー絵が一個ずれてるんだよな~
登録はサークルとなっていますが、ファットキャット版の6のカバーは小さい光陽がアウロラに抱っこされている絵になっています。
さて、モールスカの中に一緒にはいった光陽とジェイド。
光陽の記憶をたどっていきます。
人間である日照が光陽を生み、母親のような存在だとすると、育成を請け負ったアウロラは父のような存在。
大柄でジェイドにそっくりな要望のアウロラが、光陽が喜ぶんだ、と言ってくまさん型のパンケーキを焼く姿に萌えます。
小さい光陽がかわいくて。。
いつも話さないニャアちゃん(ぬいぐるみ)にも、実は秘密が。
洗いたくない光陽と、ママ(日照)&パパ(アウロラ)との攻防にクスリとします。
むむ、なんで手元のファットキャット版とカバー絵が違うんだ。まあいいけど。。
ちなみに、手元の5は、バック緑で光陽がこちらを向いている絵です。
全巻でようやく二人は(体は)結ばれたわけですが、ジェイドはすでに光陽への気持ちを隠さず、寄ってくるリカを寄せ付けない嫉妬丸出し状態に。
光陽が弱っていて目覚めないため大切に保護しています。
さて、この巻では、イーラ先生(ディアとカップルっぽいけどその説明は後らしい)の自宅で傷ついた光陽を治癒、回想シーンへと展開していきます。
モールスカという液体の中で治癒していくのですが、精神のシンクロを狙ってジェイドが一緒に入る。
これが結構重要で、光陽が小さかった頃の記憶を追体験(読者も)することになります。
幼い頃大切だったアウロラとの関係。
命、輪廻を考えさせられる読み応えのあるストーリーへ広がりを見せます。